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「W双子の育児はおむつ替えの無限ループ!」6人きょうだいのパパに聞く仲よし家族の秘訣とは【ラグビーYouTuberノッコン寺田】

更新

ノッコン寺田さんの38歳のお誕生日。子どもたちがデコレーションしたケーキでお祝い!

元プロラグビー選手でタレントのノッコン寺田さん(38歳)は、長男(11歳)、長女(8歳)、双子の二男&二女(7歳)、さらに双子の三男&三女(5歳)の6人の子どもを育てるパパです。ラグビーYouTuberとして活動しながら格闘技にもチャレンジするノッコンさんは、今年8月末には格闘技イベント『BreakingDown9』(ブレイキングダウン)でボブ・サップと対戦し4-0の判定勝ちを収めたことでも話題になりました。YouTubeチャンネルにも登場する妻の「嫁コン」さんとの子育ての様子についてノッコンさんに話を聞きました。

記憶がなくなるほどの忙しさだったW双子育児

2021年に姫路セントラルパークへの家族旅行で初めて本物のキリンを見に行った。「子どもたちが小さなときは大変だったけれど、今振り返るとあのとき嫁コンと一緒に頑張ってよかった」とノッコンさん。

――二男&二女の双子が2歳のときに三男&三女の双子が生まれたそうです。子どもが6人、おまけにそのうち2組が双子とは、想像できないくらい大変だったのでは?

ノッコンさん(以下敬称略) 当時僕は24時間勤務シフトの会社員をしていたので、僕がいない1日は嫁コンが子どもを見てくれていました。でも産後の体も休めないといけないから、僕は夜勤明けで帰宅してから、子どものお世話をしたり、家族の食事を作って洗濯をして、その合間にちょっとずつ睡眠をとって・・・自分がその当時何をしていたのかは、はっきり覚えていないくらいです。
もちろん嫁コンや僕の母親が助けに来てくれたけれど、2人とも仕事をしてるからそれほど頻繁にも頼めなくて。当時の忙しさはやばかったですね。長男、長女もきっといろいろと甘えたかっただろうに我慢させてしまっていたかもしれません。

大変ではあったけれど、子どもたちは無事に生まれてくれて、元気に生きてくれている。そんな子どもたちに対して、僕も嫁コンも敬意を持っています。僕は結婚当時から夢見ていた大家族が実現して本当に幸せだし、嫁コンには心から感謝しています。

W双子育児はおむつ替えの無限ループ

動物が大好きな好きな三男に図鑑を読んであげるノッコン寺田さん。

――6人の子育てで、いちばん大変だなと感じたことはどんなことですか?

ノッコン 双子が2組いると、うんちの量がハンパないんですよ(笑)! 2歳と0歳の双子たちはみんな同じタイミングでうんちをしてくれるわけじゃないから、だれかのうんちのおむつ替えをして、手を洗ったと思ったら、まただれかがうんちをして・・・家にいるときはずっと繰り返しだれかのおむつを替えていた、というのがすごく記憶に残ってますね(笑)。

――では、子育てで幸せを感じることはどんなことですか?

ノッコン そうですね、幸せなことのほうがもちろん何十倍もたくさんあります。最近では、家族で外食に出かけて、子どもたちが6人並んで、ごはんをおなかいっぱい食べている姿を見るだけで幸せな気持ちになります。6人の子どもが生まれるまで、僕たち夫婦は流産や死産で命を失った経験があったんです。その分、余計にそう感じるのかもしれません。嫁コンと子どもたちが笑っておしゃべりしながらごはんを食べているのを見ると、本当におやじになったんだな~、と実感もするし、もちろん父親としての責任も感じます。

きょうだい6人はとっても元気で仲よしです。今住んでいる家は、引っ越したその日から壁紙をはがされたり、つめでひっかいて遊んだりして(笑)。下の双子が生まれるときに引っ越してきて4年くらいしかたってないけど、もうボロボロですよ。

――6人きょうだいで家でずっと遊ぶくらい仲よしなんですね。

ノッコン 外遊びに行って体力を使ってきてほしいですけど。でも6人いると、家の中に小さいコミュニティーができている感じなんでしょうね。お絵描きしたり、お店やさんごっこをしたり、ゲームで遊んだり・・・楽しそうに過ごしています。

子どもたちは自由にのびのび、なんでも挑戦させてあげたい

2021年ごろ、家族で海水浴へ。ノッコンさんに砂をかけまくって遊ぶ子どもたち。

――ノッコンさんはプロラグビー選手として活躍していましたが、そのときの経験が子育てに役立っていると感じることは?

ノッコン ラグビーは15人制のスポーツでポジションによって役割も違うし、いろんなタイプの人がいる中で、チームで一致団結するためにコミュニケーション能力が鍛えられるスポーツだと思います。それに、本気で体をぶつけて勝負するので、腹を割って話し合う以上にお互いを理解し合えるんです。味方同士だけでなくて相手チームの選手とも人間同士の信頼関係ができるのがラグビーの魅力だと思います。

僕が今挑戦している格闘技も、ラグビーと同様、体をぶつけ合うコンタクトスポーツなので、対戦前はお互い相手の悪口を言い合いますけど、試合後にはめっちゃ仲よくなれるんです。スポーツに取り組んできて、つちかってきた視野の広さやコミュニケーション力は、子どもたちと向き合うときにも大切だなと思います。

――子育てする上で、ノッコンさんと嫁コンさんが2人で決めている方針などはありますか?

ノッコン とくにないです。間違った道に進んだら正してあげるだけで、あの子たちの人生だから好きに生きてもらったらいいな、というのが僕たち夫婦の考えです。もちろん、いけないことはしっかり教えますけど、子どもたちがやりたがることにあれこれ口出しすることもないです。僕は家では厳しくしていないので、子どもたちは裏表もなくのびのび育っていると思います。

――子どもたちは何か習い事はしていますか?

ノッコン 全員キックボクシングを習っています。格闘家にさせたいとか、強くさせたいとかはまったくなくて、基礎体力をつけさせてあげたい、という理由で始めました。キックボクシングは利き手・利き足じゃないほうの手足も使うので、バランス感覚も養えます。子どもたちが中学生くらいになってやりたいことができたときに、すぐチャレンジできるように体力をつけさせてあげたいんです。

子どもたちはキックボクシングのほかにはダンスも習っています。それ以外のことでも、子どもたちがチャレンジしたいことがあればなんでもやらせてあげたいですね。

週に1回の家族会議で親子の風通しをよくしたい

リビングにある大きなテーブルに集まって家族会議をする様子。

――ノッコンさんは、先日テレビのトークバラエティー番組で「家族会議をしている」と話していました。どんなふうに会議しているんですか?

ノッコン 2年前くらいから、だいたい週に1回くらい家族みんなで話す時間を作っています。子どもが6人いるからこそ、家族同士の中で風通しをよくしておきたいというか、ささいなことでも、なんでも話せる関係でいるために、家族みんなで話す機会を作ろうと思ったんです。

たとえばきょうだいげんかをしたあとに子ども同士も興奮しているところで、親としても状況がよくわからないままに怒ったり、「あなたが悪い」とか「やめなさい」と一方的に言ったりするのも避けたいな、という思いもありました。落ち着いて話ができる、親に自分の気持ちを伝えられる場所があったほうがいいだろうな、と。

親に隠し事があってもいいし、言いたくないことは言わなくて構わないんですけど、こういう機会を持ち続けていたら、ささいな心配事があったときや、本当に困ったことが起きたときに、家族のだれかに話してくれるんじゃないかな、と思います。

――実際、家族会議ではどんなテーマが話されますか?

ノッコン 「パパとママに言いたいことある?」って聞くと「どこどこに遊びに連れてってほしい」「この前食べに行ったごはんがおいしかった」とか、今はそんなちっちゃいことです。
でも、親だからって絶対正しいわけじゃないから、僕らに言いたいことがあったり、直してほしいと思ってることは言えるように、いつでも聞くよ、と伝えたいと思っています。
最近では「パパくさいからおふろ入って」って言われることもあります(笑)。女の子からが多いかな~。おふろ入ってるんですけどね・・・。

あとは、長男が友だちとトラブルがあったときには、長女が、長男とその友だちとの学校での様子を教えてくれたりしました。僕らの目が届かない部分のことも、きょうだい同士で気にかけて教えてくれたりもします。そんなふうに、少しのことも話し合える家族関係を作っていきたいな、と思います。
いずれは娘が「彼氏できたよ」なんて教えてくれるくらい、風通しがいい関係を続けられたらいいですね。

お話・写真/ノッコン寺田さん 取材・文/早川奈緒子、たまひよONLINE編集部

家族みんなで回転寿司を食べに行くと2万5000円以上もの出費になるのだとか。「これから思春期になったらどうなるんでしょう?」と笑うノッコンさん。物価高を感じつつも、子どもたちがたくさん食べる姿を見ることがとっても幸せ、と話してくれました。

●この記事は個人の体験を取材し、編集したものです。
●記事の内容は2023年9月当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

ノッコン寺田さん(のっこんてらだ)

PROFILE
1984年、大阪市出身。大学卒業後にラグビートップリーグ”近鉄ライナーズ”に所属。WTB(ウィング)・CTB(センター)として活躍。2013年にプロを引退。2021年4月からラグビーYouTuberとして活動を開始。4歳〜11歳まで三男三女・6人の子どもを育てるパパ。

ノッコン寺田【150キロラガーマン】

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