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三つ子育児のリアルをパパがインスタで発信!お出かけでいちばん苦労するのはエレベーター渋滞【体験談】

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右から碧人くん、彩葉ちゃん、快人くん。生後6カ月、ハーフバースデーを迎えた3人。

神奈川県に住む石井琢也さん(32歳・会社員)は、生後7カ月になる三つ子の快人(かいと)くん、彩葉(いろは)ちゃん、碧人(あおと)くんのパパです。三つ子は生まれてすぐにNICUに1カ月ほど入院。琢也さんは三つ子が退院する日から1カ月間の育休を取り、妻の真理奈さん(29歳・専業主婦)と二人三脚での子育てをスタートしました。三つ子の子育てを通して感じたことについて、琢也さんに話を聞きました。

三つの小さい命を自分が守り育てる、父としての自覚が芽生えた

三つ子たちが入院中にお世話の練習をする琢也さん。

三つ子たちがちょうど生後1カ月のころから1カ月間の育休を取ることにした琢也さん。赤ちゃんのお世話のしかたは、子どもたちがNICUに入院中に看護師さんに教えてもらって覚えたのだそうです。

「いちばん初めに父親になったと自覚したのは、3人がNICUに入院している間に2日間ほど『ロング面会』といって、1日の赤ちゃんのお世話の流れを練習したときです。朝から夕方まで、家族面会室のような部屋で子どもたちと一緒に過ごしながら、看護師さんからおむつの替え方、授乳のしかた、沐浴のやり方などひと通り教えてもらえたおかげで、3人が退院してからもスムーズにお世話ができたと思います。

授乳をしてみると『こんなに小さな体で、1回でこんな量のミルクを飲むんだ!』と驚いて、赤ちゃんのたくましさや生きる力を感じました。同時に、この小さい命を自分が守っていくんだな、という覚悟や、この子たちを守り育てるために経済面でも気合を入れていかないといけない、といった責任も強く感じました」(琢也さん)

以前は、実は赤ちゃんのお世話にポジティブなイメージを持っていなかったという琢也さん。パパになって、実際に生まれた赤ちゃんのお世話をしてみたら、驚くほど楽しく感じたと言います。

「自分がパパになる前は、おむつ替えのたびに手を洗わなきゃいけない、授乳も1日8回もある、うちの場合はその3倍だ、など育児については大変なイメージが先行していました。育休についても、正直『なんで男が育休を?』と思っていたんです。ところが三つ子の子育てをしてその考えは180度変わりました。

子どもたちが退院して自宅でお世話をしながら、赤ちゃんの肌に触れたり、抱っこすると喜んでいるような様子を見る中で、これまでに味わったことのないような幸福感がありました。毎日、次から次へとやることがたくさんあるのは大変ではありましたが、とにかく子どもたちがかわいくて、その愛おしさが育児をすることの楽しさにつながっていったと思います」(琢也さん)

男性はキャリアを中断しても育休は取るべき

生後5カ月ころまで、キッチンのシンクで1人ずつ沐浴をしていました。琢也さんもすっかり手慣れています。

琢也さんは1カ月間、赤ちゃんのお世話を経験したからこそ「キャリアを中断してでも育休は取るべき」と考えが変わったと言います。

「育児は実際に経験してみないとわからないことがたくさんあります。もし夫婦のどちらかだけが育児を担っていて、もう一方が育児の大変さや子どもとかかわるときの気持ちをわからないままに発言してしまえば、夫婦仲に決定的な亀裂が入ることもありうると思います。家庭がうまくいっていなければ、自分のキャリアにも悪影響を及ぼすはず。赤ちゃんが生まれたばかりの大変な時期はとくに、しっかり育児にかかわることで、キャリアにもプラスになると気づきました。

わが家の場合は三つ子だったので、僕の育休取得の申請に関しては上司も即答で快諾してくれました。僕は管理職なのですが、チームの部下たちが三つ子が生まれることを心配してくれ、『安心して育休をとってもらえるように頑張りますね』と声をかけてくれて、ありがたかったです。実際、僕が1カ月の育休を取った間、チームワークがさらによくなって、メンバーがいつも以上に成果を上げてくれました」(琢也さん)

仕事から帰宅したらまず妻の話を聞く

仕事から帰宅して、1人を抱っこ、1人をバウンサー、1人をメリーであやす琢也さん。

睡眠不足に悩まされることが多いという多胎育児。琢也さん夫婦に「これまでの育児で大変だったことは?」と聞くと、「楽しいことのほうが多かった気がする」と言います。

「妻は子どものお世話の手際がすごくいいんです。動きにむだがないというか(笑)。僕の育休中、妻の様子を観察していると、『次はこんなことをしそうだから自分はこの準備をしておこう』と自然と連携できるようになってきました。たとえば、妻がキッチンで沐浴のためのお湯の準備をし始めたな、と思ったら、僕は3人のタオルや着替えやおむつの準備をする、という具合です。

夜間の授乳は妻がやっていたので、僕は育休中には夜にしっかり睡眠を取った分、日中の子どもたちのお世話を担当していました。とはいえ、分担はとくに決めず、気づいたほうができることをどんどんこなす、という感じだったと思います。僕の育休は3人が生後2カ月を過ぎたくらいに終了しましたが、そのころから3人とも夜に長く寝てくれるようになったことも助かりました。もちろんぐずったり泣きやまなくて大変なことも多いですが、この半年を振り返ると、大変なことよりも、日常の幸せや子どもたちと過ごす時間の楽しさのほうが勝っている気がします。最近は3人ともよく笑うようになって、さらにかわいさが増しています」(琢也さん)

3人の子育ては楽しめている、という琢也さんと真理奈さん。琢也さんの1カ月の育休が終わってからは、日中は真理奈さん1人で三つ子のお世話をしているそうです。

「できるだけ仕事を早く終えて帰れるようにはしていますが、繁忙期には僕の帰宅が22時過ぎになる日が続くこともあります。妻は要領よく3人のお世話をテキパキこなす人なんですが、ときには僕が仕事から帰ると、すごくしんどそうにしていることもあります。寝不足の日や、3人のうちだれかがずっと泣きやまなくて大変だった日など・・・。そういう日には、まずは妻が1日の出来事を話してくれるのを聞くようにしています。自分も経験したからこそ、妻が大変さやつらさを感じたことに対しても心から共感できるし、1日中子どもたちのお世話をしてくれていることに本当に感謝しています。もちろん1日の三つ子たちの様子を聞くのもとっても楽しいです」(琢也さん)

三つ子のお出かけでいちばん時間がかかるのは、エレベーターの待ち時間?!

幅がある双子用ベビーカーは、道幅がせまい道路や駅での移動が大変です。

多胎育児をする上では、子ども3人を連れて移動する時などに環境的なハードルを感じることがあるそうです。

「出かけるときには双子ベビーカーに2人を乗せて、1人は抱っこして出かけます。私たちが住んでいる地域は道幅がせまいので、幅をとる双子ベビーカーでは移動しづらい大変さがあります。また、電車のホームから改札までのエレベーターがせまいために渋滞してなかなか乗れず、10分くらい待つこともよくあります。通常なら駅から徒歩5分ほどで着くはずのショッピングモールでも、三つ子を連れていると30分ほどかかってしまいます。
電車に乗るときは車いすやベビーカーの優先車両に乗りますが、優先エリアに人がいて使えないこともあるので、できるだけ配慮してもらいたいな、というのは多胎児の親になって実感しました」(琢也さん)

琢也さんは三つ子育児の様子をインスタグラムで発信していますが、それには、多胎児を育てるリアルな状況をいろんな人に知ってほしいという思いがあります。

「僕たちが三つ子を育てるにあたって情報を探したとき、なかなか求める情報にたどり着けませんでした。もしかしたら僕たちと同じように三つ子育児ならではの情報を求めている人がいるかもしれない、というのも三つ子の子育てのインスタグラムを始めた理由の一つです。あとは、自分たちの子育ての記録にもなるし、両親やきょうだいなどの親族に子どもたちの成長を知らせるのに便利、という理由もあります(笑)」(琢也さん)

「できるなら1年育休を取ってほしいのが本音」(真理奈さん)

真理奈さん1人で三つ子を沐浴させる動画がインスタグラムで公開されています。着替え、沐浴後のミルクの準備など手際のよさはさすが!

「子どもたちはもちろんすごくかわいいけれど、1人で自宅で三つ子のお世話をしていると、孤独を感じるし息がつまりそうになることも。生後3カ月ごろからは、近所の子育て支援センターに行ったり、多胎児サークルへ参加したり、電車に乗ってショッピングモールに出かけています。三つ子を連れて出かけると、よく年配の女性に声をかけられます。「お母さん、頑張ってるね」「とってもかわいいね」と声をかけてもらえると、うれしいし励まされます。やっぱり大人とのコミュニケーションをとる機会は大切だと感じます。

ただ、やっぱり毎日の3人の育児は息つく間もありません。経済的なことや、主人の仕事の関係で難しいけれど、正直な気持ちでは、育休は1年くらい取れるなら取ってほしいのが本音です。
私はしばらくは育児に専念するつもりですが、子どもたちが2〜3歳になったら復職したいなと考えています。それまでは、大変だけれどかわいい子どもたちとの時間を大切にしたいと思っています」(真理奈さん)

くまさんとうさぎさんが仲よく並んで・・・

右から生後5カ月半の碧人くん、彩葉ちゃん、快人くん。くまさんとうさぎさんのニットキャップをかぶってごきげん♪

おそろいの三つ子コーデ!

右から生後5カ月半の碧人くん、彩葉ちゃん、快人くん。やっぱりおそろいのベビー服で3人並ぶとかわいさ300%!

どんどん成長する三つ子。ベビーバスを卒業

生後6カ月を過ぎたころから、沐浴用のベビーバスでは小さくなってきたため、大人と一緒におふろに入るように。平日は真理奈さん1人で三つ子を交互におふろに入れているそうです。

お話・写真提供/石井琢也さん、真理奈さん 取材・文/早川奈緒子、たまひよONLINE編集部

子どもが生まれる前とパパになってからの自分自身の変化に驚く、と琢也さん。「子どもが生まれるまでは、自分中心で生きてきたけれど、今の生活は完全に子ども中心に。自分の趣味の時間はなくなったけれど、今は子どもたちとの時間が幸せすぎて、自分の時間を犠牲にしているという感じはしません。日々新鮮な気持ちで、毎日成長する子どもたちの様子を見られることがとっても楽しいです」と話してくれました。

●この記事は個人の体験を取材し、編集したものです。
●記事の内容は2023年8月当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

mitsugo_kosodateインスタグラム

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