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ヘルプ!と言えない日本のママたちに「わが子を思っているだけで十分にママだよ」と伝えたい【第3子妊娠発表バブリーたまみ】

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イベントはいつも全力。参加してくれたママたちが笑ってくれるのが元気の源に。書籍発売記念イベントには、たくさんの人が駆けつけてくれました。

ママたちの代弁者として活躍する、ママ界のエンターテイナー・バブリーたまみさん。自身も2児のママとして、自分を抑え、ガマンし続けた過去があります。その経験から「ママたちはもっとつらい思いも声に出していい」と伝えています。第3子妊娠の発表をしたバブリーたまみさんに、子育ての悩みとの向き合い方について教えてもらいました。2回シリーズのインタビューの2回目です。

2人の子どもたちはかわいくていとおしい存在。子どもたちがいてくれるからこそ、バブリーたまみとして活動できる

――バブリーたまみさんには現在、7歳と3歳の2人の息子さんがいます。妊娠・出産・育児で大変だったこと、楽しかったことを教えてください。

バブリーたまみさん(以下敬称略 バブたま) 長男のときは「理想の母親にならなくては」と自分を追い詰めるあまり、産後うつになってしまいました。常に自分のことを後回しにしていました。ストレスだらけで毎日しんどかったです。

二男のときは、すでにバブリーたまみとしての活動に取り組み「ママたちの思いを伝えたい」と考えていました。でも、その思いが強すぎて、仕事と育児のバランスをとるのが難しく、自律神経失調症になってしまいました。

――仕事をしていると、育児との両立のバランスをとるのが難しいのは、だれでも通る道かもしれません。

バブたま そうですね。でも、うまくバランスが取れない自分も受け入れて、頑張っていることを認めてあげるのが大事だと思います。
今は、子どもたちは本当にかわいいし、毎日とても楽しいです。この子たちがいてくれるからこそ、私はママを応援する「バブリーたまみ」として活動できているんだと思います。子どもには感謝しかないです。「産んでよかった」というか、「産ませてくれてありがとう」という気持ちでいっぱいです。

こういうふうに思えるようになったのは、無理をせず、自分を大切にできるようになったおかげだと感じています。「いいママにならなくては!」と無理ばかりしていたら、子どものかわいさに気づく余裕もなかったかもしれません。

夫は敵ではない。自分が変わったことで、夫との向き合い方も変化した

おたがいを理解しているようでできていないのが夫婦かもしれません。「まず自分が変わることで、相手も変わるんだとこれまでの経験で学びました」とバブリーたまみさん。

――バブリーたまみさんのSNSを見ていると、夫婦でとてもよく話し合われている印象を受けます。

バブたま 妊娠前は、よく会話をする夫婦でした。でも、妊娠中や出産後、私が自分を追いこんだせいで、「私だけが何もかもガマンしている」と被害妄想にとらわれてしまいました。だから、夫が何をしても腹が立ち、許せなかったんです。当時の私はいつも怒っていたから、夫は私の顔色をうかがい、言いたいことも言えなかったような気がします。

夫婦関係が好転するきっかけになったのは、やっぱりバブリーたまみとして活動を始めたことです。充実した毎日を送れるようになり、夫にも「好きなことをやらせてくれてありがとう」と感謝の気持ちを抱くようになりました。するとしだいに「私には私の大変さがあるように、夫も毎日頑張ってくれているんだ」と考え方が変わってきました。そこからきちんと話し合えるようになったと思います。私の態度が変わったことで、夫も私に向き合ってくれるようになりました。

夫婦で子育てをするのは大変なこと。「自分の取扱説明書」を説明するのもひとつの方法

――自身の考え方や行動が変わったことで、パートナーの態度も変化するというのは興味深いです。

バブたま バブリーたまみとして活動を始めてから、たくさんのママから相談を受けるようになりました。「夫が育児の大変さを理解してくれない」という悩みがとても多いです。みんな同じところで行きづまり、イライラしていると感じます。

私自身の経験から、もし状況を変えたいと思うなら、まずは自分から行動に移すのが大切だと思います。夫に「家事や育児をしてくれてありがとう」と言ってほしかったら、まず自分から夫に「いつも仕事ありがとう」と伝えてみるとか。

――夫にイライラしているときは、「どうして私がお礼を言わないといけないの?」と考えてしまいそうです・・・。

バブたま その気持ちもすごくわかります。でも、少しだけ行動を変えることが、回り回って自分のためになるんです。
夫がお皿を洗ってくれたときに、「これくらい当たり前だよ」と考えるのではなく、「ありがとう、助かったよ」と伝えるだけで、夫もまた協力してくれるかもしれません。考え方ひとつ、言い方ひとつですべてが変わっていきます。そしてそれはすべて自分が楽になるためなんです。

――たしかに、いつも相手を責めるよりも、感謝を伝え合えたほうが、どちらも心の余裕ができるうえに、うれしいと思います。

バブたま 夫婦って、生まれや育ちも、価値観も違う「いちばん近くにいる他人」なんです。実は一緒に子育てするのはすごく難しいと思います。だからまずは、相手のことを理解することが大切です。

もしかしたらおたがいに「これはわかっていて当たり前」と思いこんでいることも、実は相手は知らない場合もあるかもしれません。だから、「私はこう思っているし、こういうときはこんなふうにしてほしい」と「自分の取り扱い説明」を伝えたら、夫も意外に納得してくれるかもしれません。「知らない」ということは、大きな問題だと思います。

「私のほうが大変」「おれのほうが頑張ってるのに」と敵対し合うのではなく、ともに育児をする戦友として共存するのが理想です。

義母との関係で悩む場合も、相手の立場を考えてみる。

――夫との関係以外、ママたちの相談で多いものはありますか?

バブたま 意外に多いのは、義理のお母さんとの関係です。手伝ってくれるのはありがたいけれど、それが過干渉になってしまう場合があるんです。義父、義母との関係がこじれて離婚というケースもとても多いです。

とくに義母はよかれと思って育児のアドバイスしてくれたり、家事を手伝ってくれたりすることもあると思います。夫からすると「女同士、理解し合えるでしょ?」と思うかもしれませんが、産後のママは赤ちゃんを守ろうと気が立っています。ママが「本当はほうっておいてほしいのに」という気持ちを押し殺し、義母のアドバイスに従ってばかりいると、爆発してしまうんです。だから、パパは「中間管理職」として義母とママの間に立って調整役を買って出るといいと思います。

また、ママ自身も「いい嫁だと思われたい」という気持ちをまっさきに手ばなしたほうがいいです。相手からどう思われるかを気にするのではなく、自分の気持ちを大切にしてほしいです。

もし、本当はあまり干渉されたくないのだったら「ご意見はありたがいけれど、私たちはこうして育てていきます」ときちんと伝えるのも、愛情だと思います。義母も悪気があるわけではなく、少しでも協力してあげたいという親切心からの行動だと、立場を理解することが大切だと感じます。

時代は確実に変わってきている。疑問に思ったことは声をあげていくことが大切

「第3子を妊娠しました」と妊娠を発表したバブリーたまみさん。「ありのままの自分を大事にして、受け止めてあげようと思っています」とも。

――バブリーたまみさんはふだんから「母親だけが子育てをする時代は終わった」とメッセージを伝えています。とはいえ、まだ子育てはママの負担が大きいように感じます。社会全体が変わっていくにはどうしたらいいと考えていますか?

バブたま 長男を産んだ7年前は、保育園の送迎をするパパの存在はめずらしかったです。でも、現在は保育園にパパがいるのは当たり前だし、社会は少しずつ変わってきていると思います。そしてもっと社会を変えるために大事なのは、積極的に声を上げていくことだと思います。
今はSNSも発達し、だれでも意見を人に伝えやすくなりました。SNSで「この人の考え方いいな」と思ったらシェアするとか、自分の考えを投稿してみるなど、ちょっとした積み重ねが大事だと思います。

――ありがとうございます。今後、どんな活動をしていきたいか教えてください。

バブたま 今、3人目の子どもがおなかのなかにいるんです。何度経験してもつわりはつらいし、産後についても不安はあります。
でも、なるようにしかならないです!自分を大事にすることは忘れないようにしようと思っています。3人の子どもたちの母ちゃんになれるよう、今はどんな自分も受け入れてあげて、心と身体をいちばんに考えてごしていこうと思います。ママとしても、ママを応援するバブリーたまみとしても、楽しんでいきたいです。

お話・写真提供/バブリーたまみさん 取材・文/齋田多恵、たまひよONLINE編集部

ただママに寄り添うだけでなく、パパや義母、それぞれの立場に立ち、考え方も尊重しているバブリーたまみさん。「相手を変えたかったら、まず自分が変わってみる」という言葉が印象的でした。明るさと同時に、冷静に物事を見つめる客観性が、たくさんのママの共感を得ているのだと思います。

バブリーたまみさん(ばぶりーたまみ)

PROFILE
福岡県大牟田市出身。熊本県荒尾市育ち。福岡大学卒業。東京在住。ママである自分自身を犠牲にしすぎる育児はやめよう。『ママの笑顔がいちばん』というメッセージを歌やパフォーマンスやSNSを通じて日本中のママたちに伝える活動をしている。ママ界のエンターテイナー兼2児のママ。YouTubeやSNSで独自の世界を配信。ママ・パパや子ども向けのイベントを全国で開催し多方面で元気を拡散する活動を行っている。

●この記事は個人の体験を取材し、編集したものです。
●記事の内容は2023年9月当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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育児がしんどいすべての人へ。子育ても夫婦仲も。いちばん大切なことはまず「自分」を大切にすること。子育て中のお悩みがスッとラクになる!バブリーたまみ著/1650円(自由国民社)

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