育児ストレスと夫への不満でイライラ! 5つの解消法
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育児からは逃れられないし、一時、自分の時間を持ってストレスを発散したとしてもまた現実は戻ってきます。つまり育児ストレスからは逃れられないわけです。そんな中で、どうすればストレスを軽減することが出来るのか?以下にその方法をご紹介します。
少しでもママのストレスの軽減に役立てばと思います。
松山真己(まつやま まさき)
臨床心理カウンセラー/パーソナルコーチ/メディカルアロマアドバイザー/チャイルドマインダー/他
心の健康と美の研究所Calix代表カウンセラー(株式会社CIELO)http://www.calix.jp
1.自分を褒めてあげる
十分よく頑張っています。慣れない育児を必死に学びながら一生懸命やっているのです。大変だけど、大丈夫!心配しなくても大丈夫です。イライラしてしまうのは、自分が小さい人間でも我慢が足りないからでもありません。疲れがピークに達して「SOS」を出している状態なのです。ゆっくりと深呼吸(1呼吸10秒くらい)を3回して少しペースダウンをしましょう。そしてよく頑張っている自分を褒めてあげましょう。
2.こだわりを捨てる
子どもが出来る前と後では、生活様式はがらりと変わります。今まで持っていた自分の拘りや常識に囚われていると自尊心も傷つきストレスがたまる一方です。思い切ってスイッチを切り替えてみましょう。
・家事は完璧にやらなくても死にません。
・部屋が散らかり放題でも構いません。
・キッチンの流しが汚れ物の山のままだっていいのです。出来るときにやればいい。
・日々の料理は「一汁一菜」でいい。
・離乳食も真面目に作らなくてもいい。適当に、レトルトも活用しましょう。
・お風呂も面倒くさいときはシャワーでお湯をかけて終わり。
・洗濯物は畳まなくてもいい。
・体調が悪いときは子供へ素直に「ママ体調悪いから何もしたくないの。横になっていてもいい?」と言って子供と一緒に転がってだらだらする。
許せる範囲はそれぞれ異なると思いますが……「今はこれでいい」と思えると少し楽になれます。毎日コンビニ飯でも部屋が汚くても体が少々くさくても、ママが怒ったり泣いたりしていなければ、現時点では子供は幸せなのかもしれないのですから。
3.エネルギーチャージをする
出来るなら、子どもを夫や家族やベビーシッターに預けて自分だけの時間をもつことです。長時間がムリなら1日10分でもいいので、育児から離れられる時間をつくりましょう。それも無理!という場合は、食事(※1)やアロマ(※2)でストレスを緩和することをお勧めします。
以前は疲れたときには、甘いものが脳にいいと言われていたのですが、研究が進んだ現在では、ストレスによって脳が消費する栄養素は、主にタンパク質やビタミン・ミネラルであるとわかってきました。つまり疲労やストレスを解消するためにはタンパク質やビタミン・ミネラルをたくさん摂ることが大切なのです。またアロマをたくというのもリラックス効果があります。
(※1)
ストレスに有効な食べ物:肉類・魚介類・うなぎ・レバー・牛乳・乳製品・卵・ブロッコリー・小松菜・じゃがいも・豆腐・納豆・玄米
(※2)
リラックス効果のあるアロマ:ネロリ・オレンジスイート・ベンゾイン・ゆず・イランイラン
4.周囲に助けてもらう
「そうそう!本当そうだよね!」と理解しあえるママ友に助けられることも多いと思います。でも同時にママ友がストレスになることも……。比較して自分のダメさ加減に落ち込んだり自分の育児を否定されたりしてストレスを感じることもあるかもしれません。今はネットや情報番組、雑誌や育児書などで情報が溢れかえっているため、混乱してしまうこともあるでしょう。その子供によっても違うでしょうし、正解は一つではありません。自分と同様の環境のママ友や経験者の意見が役に立つということも多いと思うので分からないことはどんどん訊いて助けてもらいましょう。
5.夫を褒めて協力してもらう
やはり、一番な重要なのは「夫の理解と協力」です。しかし夫は役に立たない。だから諦めているが、それでもストレスはたまる一方というのが現状かも知れません。
相手(夫)も悪気はないのです。ただ言われなければ分からないのです。それも「何を何のために、どうやってどうしてほしいのか?結果がどうなっていることが望ましいのか」と事細かに伝えなければ解っては貰えません。「言わなくても分かるでしょ、この状況を察して欲しい」と願っても無理なのです。ただでさえ忙しいのに面倒くさい、と思うでしょうがこれも教育です。また、夫に頼んだことに対しては、そのやり方や結果が気に食わなくても、やってくれたことに感謝して褒めましょう。
夫婦がお互いへの思いやりを忘れないことが一番大切なことです。
そのために必要なのは「夫婦のコミュニケーション」をとるということです。
育児は自分と向き合うことでもありますが、これから家族としての絆を深めていくというひとつの要素にもなります。今はがむしゃらで大変でしかない状態でも、永遠にそれが続くわけではありません。その後の子供の成長と共に自分自身の成長にも驚かされるはずです。
(文・松山真己 /臨床心理カウンセラー)
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