“疲れる”ってことは“頑張ってる”ってこと、「洗濯物たたむのやーめた!」“やらなくていい家事”『最高ズボラ生活』のモチコさんにインタビュー
インスタのフォロワーが18万人のモチコさんは、娘・イチコちゃん(10歳)と息子・二太郎くん(7歳)と夫の4人暮らしの漫画家・イラストレーター。モチコさんは、今年1月に発売した書籍『あれこれやめて気楽に生きたい 最高ズボラ生活』の中で、“やらなくていい”と感じた家事や育児を紹介し、「ズボラでもいいと気楽になれた」「うしろめたさから解放された」とママの間で話題になりました。
今回は“自称・ズボラ”というモチコさんに、書籍を描くことになったきっかけや、やってよかったズボラテク・使ってよかったズボラグッズ、ズボラでよかったこと・失敗談などをお聞きしました。
家事や育児の“最低限”のレベルは人それぞれ。ズボラでも楽しく生きられる
――書籍『あれこれやめて気楽に生きたい 最高ズボラ生活』を描いたきっかけはなんでしょうか?
モチコ「元々音声配信サービスの“Voicy”で自身の“ズボラ”について発信していたことを本にしました。ズボラを発信したきっかけは、『こんなにズボラでも人間ってご機嫌に生きられるんやで』というのを見て欲しいと思ったからです(笑)。
私の周りのママ友を見ていたら、毎日すごくがんばって家事や育児をしているのに『私は全然できてない……』という人が多いんです。よく『モチコちゃんは仕事もしていて家事はどうしているの?』と聞かれるんですが、『家事は最低限しかしてないからだよ』と答えると、『私も最低限しかしてないよ』と言われるんです。でもその“最低限”のレベルが、私からすると全然“最低限”じゃなくて、みんなすごすぎるー!と思います。
やりたくてやっている家事なら問題ないんですが、『あれもこれもやらなきゃ!でもできてない!ストレス!』ってなっているなら、それはちょっと辛いですよね。なので『この家事、わが家はしてないけどいい感じだよ』『こんなに家事してなくても楽しく生きられるよ』というのを伝えようと思って、わが家のズボラを発信しています」
モチコさん流ズボラテク。洗濯物はたたまなくていい!?
――モチコさんは自身のどんなところが“ズボラ”だと思いますか?
モチコ「どんなところがというと難しいですが『全てにおいて』ですかね……(笑)。布団の中で生きられるならそうしたいです。でもごはんや洗濯など、生きるためには家事をしないといけないので、本当に最低限やっています。
あ、でもお仕事は真面目にしています!育児も、子どもたちが大人になったときにあまり困らず、幸せに生きられるように真面目にやっています」
――モチコさんが「もっと早くやっていればよかった!」と思ったスボラテクニックはなんでしょうか?
モチコ「“洗濯物をたたまなくていい”というのはもっと早くやっていれば良かったなと思います。あとは、もっと夫と家事を分担できれば良かったなというのも。現在夫には洗濯物やお風呂掃除、食器洗いを任せています。これからもよろしくね!(ハート)」
洗濯物をたたむのをやめた!の巻①
<洗濯物は基本的に“たたまない”!?>
洗濯物をたたむのをやめた!の巻②
<洗った後はたたまずに、引き出しにイン!>
洗濯物をたたむのをやめた!の巻③
<中には“たたむもの”もあります>
――今まで使ってよかったと思ったスボラグッズはなんですか?
モチコ「たくさんありますが、1番は“洗濯乾燥機”!本当楽になりました。子どもが赤ちゃんのときから使いたかった……。大量のスタイやガーゼを干していたあの頃よ……!
買いやすいもので言うと、お肉も切れる“キッチンバサミ”です。まな板、包丁要らずで洗い物が増えず、鶏もも肉もサクサク切れるのでとっても楽です」
「キッチングッズは使えればいい」という考えをやめた!の巻①
<家事が楽になったキッチングッズを紹介>
「キッチングッズは使えればいい」という考えをやめた!の巻②
<手間が省けると料理のハードルが下がる>
「キッチングッズは使えればいい」という考えをやめた!の巻③
<キッチンバサミはマストアイテム!>
“疲れる”ってことは“頑張ってる”ということ。しなくていいことはしないでもいい
――ズボラでよかったこと、失敗談を教えてください。
モチコ「ズボラで良かったことは、楽しい時間を増やせること。家事の時間が短くなると、そのぶん自分時間や家族との時間が増えるのでハッピーです!
失敗談は、布団敷きっぱなしにしていたらダニが発生しちゃったことです……やってもーた!それからはほぼ毎日布団を干すようになりました。あとは、食洗機への入れやすさを優先して食器を選んでしまうので、小さい器に無理矢理汁物とか卵かけご飯とか盛ろうとしてこぼすというのもしょっちゅうやっています……。二度手間!(学ばない)」
「太陽のような母」を目指すのをやめた!の巻①
<育児中は常にニコニコ…が理想だけど無理!>
「太陽のような母」を目指すのをやめた!の巻②
<家族みんなが“それなりに”ニコニコしてたらOK>
「太陽のような母」を目指すのをやめた!の巻③
<反省の毎日だけど、完璧なママじゃなくていい>
――日々の家事・育児でお疲れのママ・パパにメッセージはありますか?
「“疲れる”ってことは“頑張ってる”ってこと。ほんとーーーーに我々はよくやってますよね!すごい!頑張ってる!えらすぎる!乾杯!
なので、多少手を抜いても問題ないと思っています。極論、家族が健康でそれなりにご機嫌で過ごしていたらOK!……とはいえ、生きている限り家事はなくならないので、しなくていいことは極力せずに生きていきましょう。しなくていいことが何かわからない方、何をしなくていいかを考えたくない方はぜひ『あれこれやめて気楽に生きたい 最高ズボラ生活』、読んでみてください♪(露骨に宣伝)」
ひと言で“ズボラ”と言っても十人十色、何がその人の“気楽”なのかは人それぞれだと話すモチコさん。「家事や育児でなんだか毎日疲れてる……」というママ・パパは、モチコさんの本を読んで「これはズボラになれない」「これならズボラになれそう」と、自分に合ったズボラテクを見つけて日々の生活に取り入れてみるといいかもしれません。
取材・文/清川優美 たまひよONLINE編集部
●この記事は個人の体験を取材し、編集したものです。
●記事の内容は2024年4月の情報で、現在と異なる場合があります。
プロフィール /モチコ
漫画家・イラストレーター、京都府在住の二児の母。Instagram、X、Amebaブログで育児漫画を公開し、コミックエッセイの出版や、子育てエッセイ、創作漫画、イラストレーションの製作をしている。