「シミやクマとりしたい?」気になる肌の悩み、ママたちの本音は?ある時期は治療を避けたほうがいい、と専門家が提言
年齢を重ねると気になり始める、顔のシミやクマの悩みについて「たまひよ」アプリユーザーに聞くとともに、シミのレーザー治療について、さとこ皮膚科・美容クリニック院長の日景聡子さんのアドバイスをお届けします。
「シミやクマとりしたい?」について聞いてみた!
まず、みんなにに肌の悩みについて聞きました。
■クマをとりたい!
「クマをとりたいです。フォトフェイシャルとかピーリングとか若返り系は今後やりたいと思っています!でもクマとりは高すぎる~」(723)
■ニキビ後の治療
「二重幅が皮のたるみで不安定になっていて、プチりたい!ニキビ跡のレーザー治療は定期的に行っています」(みーさん)
◾️そばかすをとりたい!
「そばかすが多いので、レーザー治療をやってみたいです」(みみみ)
◾️ほくろ除去
「ほくろ除去をしてみたい。クリニックの予約を入れていたが、妊娠が判明し施術不可に…」(ゆいは)
◾️いつかシミは治療したい!
「シミとりのレーザー治療を受けてみたい。あと、眉毛アートをして化粧してなくても眉毛が整っているようにしたいです!」(みちやん)
妊娠中・授乳中はNG。レーザー治療の基本情報
出産後、シミやそばかすが増えたりすると、育休中にクリニックに通ってみたいと思うことも。みんなの気になるレザー治療について、皮膚科・美容皮膚科専門医の日景聡子さんに教えてもらいました。
「二重やクマとりの施術はかつて敷居が高く、人知れず施術を受けたいという女性が多かったですが、今は身近になりオープンな話題として取り上げられるようになってきました。
美容皮膚科は、メスを使わない施術が基本になります。外用剤や機器、注射剤によるシミ・しわ・たるみ治療やニキビ跡治療、ほくろ除去などが代表的です(ニキビは保険診療で対応できます)。
その他、以前に比べて、眉などのアートメイクの認知度も高まり、アートメイクを行っている美容皮膚科も増えてきました。
体験談にあるクマですが、種類によって対応が異なります。機器や外用薬、注射剤などで改善できるクマもありますので、必ずしも美容外科というわけではありません。
代表的なクマはとしては色素沈着によるクマ、凹凸によるクマがあります。色素沈着によるクマは、摩擦やまつ毛育毛剤の副作用などで起こります。アイメイクを落とす時にこすってしまう人、アレルギー体質で目元をかいてしまう人、目薬を拭く時にこすってしまう人は要注意です。目元の皮膚は薄いので優しく扱いましょう。スキンケアに気を付けることに加えてくすみを取るレーザーや外用剤を使用します。体質的にくすみやすい人には漢方を処方する場合もあります。
凹凸によるクマは、眼窩脂肪(眼球の周りの脂肪)が頬の方に落ち込んで下まぶたに目袋として目立つ人や、加齢による骨や脂肪の萎縮で目の下が凹んでいる人など様々です。ヒアルロン酸などの注入剤を使う場合や手術が必要な場合があります。
クマの治療をしたいけれど外科治療を迷われる人は、美容皮膚科で相談してみてはいかがでしょう。
シミやそばかすの治療は、レーザーやIPL(光治療器)といった機器を用いて、メラニン色素を破壊します。機器の種類や設定によって治療回数は異なります。
シミと呼ばれるものは大きく分けて、老人性色素斑、肝斑、ソバカス、後天性真皮メラノサイトーシス、炎症後色素沈着(日焼けやけが、ニキビ後にできるシミ)の5種類に分けられます。機器によって適応が異なってきますので、1つの機器ですべての種類のシミに対応できるとは限りません。どういった治療になるのか事前に相談しましょう。
また、シミの機器治療では、1回で取る場合と複数回かけて取る場合があります。1回で取る治療では2週間ほどテープ保護を必要とする場合が多いです。
複数回かけて取る場合はテープが不要で上からメイクができます。月1回で3〜5回を目安としていることが多いですが、施設によって機器設定や価格が異なりますので詳細は該当医療機関に事前に確認するといいのではないでしょうか。
シミ治療では紫外線に当たると合併症を起こしやすくなるため、屋外での活動が多い場合は夏の治療を避けた方が安心です。育休中などに治療を受けたいと思われる人も多いと思いますが、シミの外用薬治療では妊娠中・授乳中に使えない薬があるので、注意しましょう。
施術後は、レーザーを当てた場所をこすらないこと、保湿や遮光を意識することが大切です。また、テープを貼る治療の場合は人目につきやすくなるので、予定を調整して受けるようにするといいのではないでしょうか」(日景聡子さん)
気になるシミ・そばかす治療は、1回で済ませるか複数回に分けるか、計画的にした方がよさそうですね。
(取材・文/酒井範子、たまひよONLINE編集部)
日景聡子さん
PROFILE)
さとこ皮膚科・美容クリニック院長。札幌医科大学医学部卒業。大学病院や総合病院勤務後、円山公園皮膚科形成外科院長を経て、2022年7月にさとこ皮膚科・美容クリニックを開院(北海道・札幌市)。2児の母。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、美容皮膚科・レーザー指導専門医。患者の悩みに寄り添ったクリニックのサイト内のコラムはわかりやすいと好評。
※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は2024年4月の情報で、現在と異なる場合があります。