うちにも来る?生後2週目から起きる赤ちゃんの「スパート期」って?
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生まれてすぐの赤ちゃん。実は生後2~3週目に「スパート時期に入る」といわれています。ここで言う「スパート」とは、身長や体重が急速に成長する時期。思春期に急激に背が伸びることがありますが、それもスパート期に入ったことによるものとも言われます。
同様に、赤ちゃん時代のスパート期では、身長体重が急激に増加。そのために、あたかも成長スイッチがONになったように、授乳量が増える、行動が活発化するなどの様子が見られるそう。
きたるべきそのときにむけて、ママが知っておくといいことは?
昭和大学江東豊洲病院センター長・小児内科診療科長の水野克己先生に教えていただきました。
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最初のスパートは生後2~3週間ごろに起きる
「スパート」期は、赤ちゃんのころには何度か訪れます。初めてのスパートは生後2~3週間ごろに起こることが多いよう。しかも赤ちゃんは、授乳を引き金に急にスパート期に入ることが多く、実は、3人に1人の赤ちゃんが授乳中にスパートに入っているようです。
ある日突然、急におっぱいを欲しがる回数が増え、「もしかして、母乳がたりないのでは」と心配するママもいるかもしれませんが、実はそれが「スパート突入のサイン」の場合が多いのです。ほかにも、急に動きが活発になったり、起きている時間が長くなったり、ママは急にお世話が大変になったと感じるかもしれません。
けれども、スパートに入ることは自然な成長過程なので、おっぱいは欲しがるだけあげて大丈夫ですし、起きている時間が長くなっても、まず心配はいりません。一般的に生後2~3週、6週、3カ月のころに起こりやすいと言われています。
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赤ちゃんのスパートにママが応えられるようしっかり休んで!
赤ちゃんの成長スパートが起こる時期は、ママの疲労がピークになりがちな時期に重なることも少なくありません。
頻回授乳に、そのほかの赤ちゃんのお世話。そのうえ「ねんねしているうちに、たまった家事をしなければ」と頑張りすぎるママが多いですが、ちょっと待って。
それだけ頑張っているのですから、家事はあとまわしにして、日中も赤ちゃんが寝ている時間は一緒に横になるなど、無理をしない努力をしましょう。体を休めれば心も休まり、スパート中の赤ちゃんにも前向きにかかわることができます。
赤ちゃんのスパートは、大体1~2週間くらいで落ち着きます。「今、この子はぐんぐん成長しているんだ」と思って乗りきりましょう。
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「赤ちゃんにはスパート期がある」と知っておくことで「今はそういう時期なんだ」と落ち着くこともできます。ママにとってはちょっと大変な期間でもありますが、「うちにもスパートきた!」と楽しく受け止められるといいですね。(取材・文/ひよこクラブ編集部)
■監修/水野克己先生
昭和大学江東豊洲病院 センター長 小児内科診療科長。小児科専門医、周産期(新生児)専門医。葛飾赤十字産院小児科副部長、千葉県こども病院新生児科医長などを経て現職。
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