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三姉妹を育てる大人気インフルエンサー・ひろぴーファミリー。児童虐待のニュースがきっかけで動画投稿を始めることに。子育てのリアルを伝えたい!

更新

SNS総フォロワー数120万人、YouTube総再生数2億7000万回の人気インフルエンサー、ひろぴーファミリー。ひなたちゃん(6歳)、ひまりちゃん(4歳)、ひよりちゃん(3歳)の三姉妹を育てるパパ・ママの「子ども目線に立った子育て」が注目されています。前編では、お子さんとの関わりで大切にしていることについて聞きました。後編である今回は、YouTubeを始めたきっかけや活動に込められた思い、ご夫婦の関係について、ひろぴーさんに聞きます。

1人でも多くの子どもを救いたい! ひろぴーファミリーの子ども虐待防止への思い

「みなさんに子育てのリアルを伝えることで、子どもの虐待防止につながなればと思っています」とひろぴーさん

――ひろぴーファミリーの動画は、YouTubeでは登録者数120万人と大人気ですが、このような活動を始めたきっかけはどんなことだったのでしょうか?

ひろぴーさん(以下敬称略) 長女が生まれたあと、すでに僕たち夫婦が子育てを始めてからのことなのですが、夫婦でテレビを見ていて児童虐待のニュースが目に入ってきたんです。それを見てて、心がグッと締め付けられるような思いになって…。こんなことはもうなくなってほしい、なくならせたいという気持ちが強くなったことがきっかけです。

自分たちでできることはないかと考えたときに、SNSでの活動に思い至りました。僕、虐待が起こる理由のひとつに、子育てを始める前と後の「ギャップ」があると思っているんです。実際に、子育てを始めてから「こんなはずじゃなかった」「こんな感じだとは思ってみなかった」という心の葛藤や悩みから、虐待が生まれてしまうんじゃないかと。

だから、僕たちがYouTubeで子育てのリアルをしっかり見せることによって、これから子育てをする未来のパパさん・ママさんに、「子どもってかわいいけれど、かわいいだけじゃないんだ」ということを伝えて、心の準備ができるようにしてあげたい。そして、精神的にまいっていたり、孤独を感じているママやパパにも「自分だけじゃない。みんな葛藤しているんだな」と共感してもらいたい。それが、虐待の予防につながればと思っているんです。

あとは、こういう思いがあってYouTube活動をしていることをお伝えし、収益の一部を児童虐待防止の関連団体へ寄付しています。収益が生まれることで、もう起きてしまっている虐待の現場やお子さんのために、役立ててもらうことができるんです。

僕らのYouTube活動が、まだ子どもを持っていない若い世代、そして今まさに子育て中のパパさん・ママさん、そして虐待された子どもたち、三つの世代への支援になれたらと思っています。

僕たちの活動で、虐待をゼロにできるとは思っていないけれど、少なくすることはできると思っているんです。1人でも多くの子を救ってあげたいし、子育て中のパパさん・ママさんには、子育て環境をよくしてあげたい。虐待を受けている子どもが苦しんでいることはもちろんですが、多分、虐待をしている親も苦しんでいるはずなんですよね。

やっぱり子育てする前に学べるところがないっていうのも問題なのかなと僕は思っているんです。だからこそ、僕たちの活動が、児童虐待をなくすための学びの場になれればと思っています。

――そうやって始められたYouTubeでの活動に、苦労はありましたか?

ひろぴー もちろんありました。最初はなかなか再生回数も伸びなかったし、始めて1年くらいは、フォロワー数も1000人以下でしたし…。ただ、虐待防止への思いもありましたし、僕がYouTube動画の編集作業が好きだったし、もしフォロワー数が伸びなかったとしても子どもの成長記録にもなると思ったから、苦しい時代も続けてこられたという感じですね。

今は、SNSのダイレクトメッセージでもたくさん応援のメッセージをもらっているので、それも活力になっています。「子育てでノイローゼになったけれど、ひろぴーファミリーを見て、すごい元気が出ました」というメッセージを読んだりすると、やっぱりこういう活動に意味はあるんだなと思うんです。

児童虐待まではいってないけど、予備軍の人がハッと気づくというか、正常の思考に戻れるみたいな、そういう動画を提供できればと思っています。

だからこそ、僕たちのチャンネルって、癒やしだけじゃなく、しっかり笑いも入れて作っているんです。人間、笑うことで、すごくストレス発散になるし、なんでこんなに悩んでいたんだろうって思えるようになりますしね。見た人が元気になれるチャンネルであれば、虐待防止にもつながると思っています。

――これからやってみたい活動などはありますか?

ひろぴー 今は、SNS活動での収益の一部を寄付するという形をとっているのですが、将来的には、自分たちで児童虐待防止のための団体をつくりたいとも思っています。あとは、子育て中のパパとママのコミュニティーを作りたいですね。

子育てで悩んでいることを相談したり、話したりする相手がいないパパ・ママもいると思うんです。そういう人たちが、パパ友・ママ友を作れるような、気軽に子育てについて話せる相手を見つけられる場所を作れるといいなと思っていますね。

呼んでいただけるなら、僕たちの体験を伝えられる講演などもできたらうれしいと思っています。

いい意味で「期待しない」。気づいたら自分でやる。それが家庭円満のコツです

子どもたちのケンカを止めるために即興演劇を始めるなど、あうんの呼吸で三姉妹を育てるひろぴーさんとママ。ママは4人目妊娠中!

――現在4人目を妊娠中のママさんについてですが、ひろぴーさんが思う、ママのすごいところってありますか?

ひろぴー あります! それは、とにかくママは毎回出産を楽しんでいる、というところ。めっちゃすごいなと思っています。

僕は痛みにすごく弱いので、僕が出産するとなったらもう全然ダメってなりそう(笑)。妊娠中って、子どもは楽しみでも、出産の痛みには不安とか怖さがあるっていうじゃないですか。それなのに、彼女は1人目の出産のときですら、痛みよりもとにかく楽しみが上回っていたらしいんですよ。その話を聞いたときに、この人すごいなって思いましたね。

――ちなみに、ママさんにひろぴーさんのすごいところを聞いてみたところ「子どもがどんなにイヤイヤだったり泣きわめいたりしていても、パパに預けたら、笑顔になって帰ってくるところ」だそうです。すごいですね!

ひろぴー なるほどですね、うれしいです。ただ、そんな感じかなとは思っていました(笑)。

僕はなるべく子どもに無理やり何かをさせないようにしているんです。たとえば、車で出かけると、たいてい帰りは車内で寝てしまうじゃないですか。で、家に着いたからって起こすと、めちゃくちゃ機嫌が悪いし、そのあと無理やりおふろにいれたりすると、その時間がずっと嫌な時間になっちゃいますよね。

だったら、すぐに家に入るんじゃなくて、ちょっぴり公園で遊んだり、虫を見つけたりして機嫌よくしてから家に入ったほうが、子どもも気持ちがいいし、大人も楽になる、って思っているんですよね。

――ひろぴーさんが、子ども目線になって、お子さんの気持ちをわかってあげられる存在でいることって、家族円満にすごくつながっている気がします。そんなパパ・ママでも、ちょっと失敗しちゃったなと感じることはありましたか?

ひろぴー それはやっぱりありますよ。

たとえば、長女に何ごとにおいても「チャレンジ」をさせてあげられなかったことですかね。やっぱり1人目ということもあって、僕たち夫婦もすごく慎重に子育てをしていたんです。だから、せっかく子どもがいろいろなことに興味を持っているのに、ちょっと危険そうなことがあると、大人が途中でやめさせてしまった、ということが長女のときは多かったなと感じます。

二女は、反面教師じゃないですが、何でもどんどんやらせるようになったら、やっぱりアクティブさが全然違うんですよね。二女は発想が豊かというか、そのおもちゃでそう遊ぶか!みたいなことが多いんです。

だから、今思えばですが、長女には、小さいころからもっとチャレンジ精神をどんどんつけさせてあげればよかったなと感じています。ただ、長女は慎重さがあるというか、ちゃんと危険察知ができる子に育っているなと感じますね。そういういい面もありますよ。

ほかにも、自分たちに余裕のない時期には、親の都合で子どもを動かしてしまったことも後悔しています。大人に心や時間の余裕がないと、どうしてもイライラして、自分都合で動いてしまうことも多くて。でもそうすると、子どもとのやり取りもうまくいかなくなるんです。

でも、子どもには事前にやることを伝えて、これが終わったら次はこうしようねというように段取りを伝えておくと、やっぱり違うんですよ。だから、自分たちにまだ余裕がなかった時期も、そうやって子育てできていたらなと思いますね。

――そのほかに、ひろぴーさんが、家庭円満のために心がけていることはあるのですか?

ひろぴー 僕はいい意味で「期待しないこと」ですかね。ママだから家事をするだろう、洗濯をするだろう、子育てを率先してやるだろうみたいなことは思わないです。そういう期待をしちゃうと、そうじゃなかったときにイライラしてしまうと思うんです。気づいたら自分でやる、それを心がけています。

あとは、お互い夫婦の悪口を他人には言わないことと、言葉づかいに気をつけること。ウザイとか、キモイとか、汚い言葉づかいはお互い使わないで、とにかくほめ合うようにしています。かわいい、大好き、おやすみといった挨拶もみんなで大切にしています。

それと、サプライズと記念日を大切にするっていうことですね。カップルのときには大事にしていたのに、夫婦になっちゃうとしなくなる方もいると思うんですが、僕は大事にしています。相手を大切に思う気持ちが伝わる方法だと思うので。

――パパとして夫として、日々頑張っていますね! そんなひろぴーさんでも心が折れてしまうことはありますか?

ひろぴー それはもうめちゃくちゃあります!

過去には、育児と仕事の両立で疲れてしまい、燃え尽き症候群になってしまったこともありました。人には任せられないと思って1人で頑張っちゃいがちなタイプで…。そのときは、妻と話し合って、妹とか両親とか、頼れる人には頼っていこうということになりました。フォロワーさんのコメントやお手紙にも励まされています。

とにかく自分は1人ではないということ、仕事も子育てもチームだと思って動くようになってからは、心も体も救われるようになりましたね。

妹や母に協力してもらって、三姉妹を預かってもらい、夫婦の時間も作るようになりました。そういう時間を過ごして元気になって、子育てを頑張ることができる。

僕としては、朝起きて、みんなでごはん食べて、お出かけして、おふろ入って、みんなで寝る――。そういう何もない普通の毎日が幸せだなって思います。旅行に行ったりするのも、もちろんいい思い出になりますが、やっぱりこうね、日常の何気ないルーティンが、僕の、家庭の幸せだなって思いますね。

お話・写真提供/ひろぴーファミリー 取材・文/酒井有美、たまひよONLINE編集部

見ると思わず笑顔になっちゃう、ひろぴーファミリーのYouTube。その投稿動画には児童虐待防止への強い思いが込められていました。子どもはかわいいけれど、かわいいだけじゃない。みんな日々葛藤しながら子育てをしている――そんな共感を呼ぶリアルさも人気の秘密かもしれませんね。ぜひ、みなさんもひろぴーファミリーの動画をのぞいてみてはいかがでしょう。

ひろぴーファミリー

Profile
育児のリアルを発信するYouTubeチャンネル「ひろぴーファミリー~楽しく育児~」が登録者数30万人超の人気インフルエンサー。3姉妹と夫婦の日常を綴った動画が「癒やされる」「かわいい」と幅広い世代から多数の共感を集めている。2024年夏、四女が誕生。児童虐待防止団体の支援活動にも積極的に参加。TikTokアカウント「hiropy」のフォロワー数54万人超などSNS総フォロワー数は120万人を超える。

ひろぴーファミリーのYouTube

ひろぴーファミリーのInstagram

●この記事は個人の体験を取材し、編集したものです。
●掲載している情報は2024年8月現在のものです。

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