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“19時消灯ママ”が実感した早寝の効果とは?小学生の長女をたたき起こし、幼稚園の二女の癇癪に手を焼いていた日々が一変!【体験談】

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●写真はイメージです AndreyPopov/gettyimages

“19時消灯ママ”のれーこさんをご存じですか?元小学校の先生で現在は小学5年生、小学2年生、幼稚園年長という3人の女の子のママで、家では19時消灯を実践!子どもの早寝の大切さや早寝をかなえるための時短術をインスタで広く紹介しています。昨年の年末に「育児の悩みスッキリ解決!子どもの早寝メソッド」(講談社)を出版したれーこさん。今回はもともと19時消灯になったきっかけやパパのお話、19時消灯のメリットなど、いろいろなお話を聞きました。全2回のインタビューの前編です。

19時消灯を始めたのは5年前。当時は自分も子どもたちも環境が変化し、たくさんの問題が勃発していた

――れーこさんのお宅が19時消灯になったきっかけを教えてください。

れーこさん(以下敬称略) 今から5年前に当時21〜22時だった消灯を19時消灯にしました。ちょうど今小学5年生の長女が小学校1年生に上がり、ニ女が幼稚園に入園、長らく専業主婦をしていた自分がパートを始めて、三女も保育園に入園したタイミングです。

――家族のいろいろな環境変化が一気に重なったわけですね。

れーこ そうですね。私としてはとにかく仕事を始めよう!という気持ちが強くて。先輩ママたちからはそれはちょっとやめとけなんて言われましたけど…(笑)。そしていざその生活を始めてみるといろいろなところでうまくいかないことが増えたんです。

――具体的にはどんなことが起きたのでしょうか?

れーこ まず1年生に上がったばかりの長女が自分からは起きてくれず、とても苦労しました。当時は毎朝「たたき起こす」という言葉がぴったりの状況で…。ほかにも学校に行きたくないと言われたり、毎日元気がない様子だったり…。

幼稚園入園を機にお昼寝がなくなった二女もすごく疲れている様子で、当時はイヤイヤ期もあってぐずると手がつけられないほどのひどい癇癪(かんしゃく)を起こしていました。二女は3人の中でもとくに睡眠がたりてない様子がわかりやすく見られ、夕食を食べている途中に寝てしまうことも。眠くなると、機嫌が悪くなるので、その対応に追われて家事を進められず…。眠くて大暴れする二女に、してはいけないとわかりつつもイライラして叱ってしまうことがあり、負のループを感じていました。

三女は保育園なので、お昼寝の時間がしっかり確保されていましたが、1日中外遊びをしてどろんこになるような園に入ったので、よく体を動かす分、やはり疲れがある様子がうかがえました。さらに初めてママと離れたのもあったと思いますが、後追いがひどくなってしまったんです。また、私自身もパートを始めたことで、自分時間がゼロに。子どもたちの対応にも追われ、イライラして過ごすことが増えました。

――そこで今の早寝生活にかじを切ったわけですね。

れーこ はい。当時、ニ女に睡眠不足の傾向が見られ、彼女が眠くなったタイミングですぐに寝かせてあげたいと思ったことと、3人とも疲れている様子なので疲れを癒やすにはまず寝ることだと考えたこと、さらに自分時間を作るのが目的で、最初は20時消灯からスタートしました。
ただ、それでも長女がまだ自分から起きられなかったり、ニ女の癇癪も治らなかったりする状況が続いたので、もう少し休憩が必要なのかもと最終的に19時消灯になったんです。
19時消灯になってはじめて、長女が学校に間に合う時間に自分から起きられるようになりました。後になってわかったことには、それがちょうど小学1年生に必要な睡眠時間(※1)だったんです。二女もイヤイヤすることが減り、三女の後追いも少しずつ落ち着いていきました。

※1 アメリカ国立睡眠財団が2015年に発表した年齢別の睡眠推奨睡眠時間は、生後0〜3カ月が14〜17時間、生後4〜11カ月が12〜15時間、1〜2歳が11〜14時間、3〜5歳が10〜13時間、6〜13歳が9〜11時間、14〜17歳が8〜10時間

反発される場合はその子に合わせたメリットを提示!

――それまで21〜22時に寝ていたとのことですが、お子さんからの反発はありましたか?

れーこ 実はわが家の3人は案外その点での苦労はなかったんです。理由のいちばんは当時、時計を読める子が中に1人もいなかったのが大きかったと思います。なので、家中を真っ暗にして“夜”を演出すると、子どもたちが「もう寝る時間だな」と判断し、寝かしつけに進めることができました。

――もしも時計が読めて、反発するようなら、どうすると思いますか?

れーこ 早寝で得られるメリットを提示すると思います。もちろん、子どもがメリットと感じられるようなものです。

子どもによって内容は違うと思いますが、たとえば、習い事でスポーツをやっている子がいて、そのスポーツの技術を上げたいと考えていたとしたら、「大谷選手は1日10時間寝るらしいよ」という話題から入ると思います。睡眠って休憩の意味もあるけれど、手続き記憶(“自転車に乗る”のように技能を保持する記憶)をしっかりする意味でも大切だと私自身が睡眠に関する本をたくさん読んで知りました。だから、その子に「一生懸命練習したフォームなどを定着させるためには、練習の時間はもちろん大事だけど、寝る時間もとても大事なんだよ」と伝えます。

「ゲームをしたい」や「テレビを見たい」と話す子も多いと思いますが、そういった子どもたちに説明するとしたら、「夜なら少ない時間しか見られないけど、今すぐに寝て、朝早く起きたら多く見られるんだよ」とわかりやすいメリットを伝えるはず。そっちのほうが自分の好きなことや楽しめる時間が増えて得かも!と感じさせるようにすると思いますね。

大みそかの夜更かしをきっかけに19時消灯パパが誕生!

――パパも今は“19時消灯パパ”だそうですが、最初から同じ方向を向いて頑張ることができたのでしょうか?

れーこ 最初は夫と話し合って19時消灯を始めたのではなく、私1人で決めてスタートしました。平日は夫の帰宅が遅いので、家のことは私に一任されていたからです。ただ、やっぱり休日には夫から「そんなにせかさなくてもいいんじゃないか」と言われることはありました。子どもたちは19時に寝ることができていましたが、夫自身は早寝の重要性を理解している感じはなかったんです。

ただ、転機がありました。19時消灯生活を始めて1年ぐらいたったときのことです。「今日ぐらいゆっくりテレビを見て過ごそうよ」と夫から提案されました。それは大みそかの日だったんですね。「“家族団らんでテレビを見て、年越しする”のをやりたい!」と言われましたが、私は「きっと子どもたちの機嫌が悪くなるし、私たちの年越しもリラックスして迎えられないと思う」と言いました。

夫は「それでもいいからやってみたい」と。最終的にはこちらが折れ、普段私がしている寝かしつけまでお願いすることを条件に、子どもたちが遅くまで起きることになったんです。もちろん、最初はみんなでワクワクしてテレビを見ていたんですね。だけど、だんだんとテレビにも飽きてしまい…。早いうちに眠くなって、ぐずりだしたり、姉妹げんかが起きたり。残念ながら、思い描いたような家族がリラックスしてテレビを見る状況にはならなかったんです。

この件をとおして夫からは「ママの言うとおりだった。いつもどおりの時間に寝かせるほうが子どもたち(の心身)にとっていいんだね」と言われました。今のこの子たちがあるのは早寝しているからだと身をもって感じてくれたようです。

しっかり寝ると、育児の悩みはほとんど解決する!?

――改めて早寝をすると、どんなことがよかったですか?

れーこ わが家の場合は当時で言うと、早寝を始めてから朝が苦手だと思っていた長女が自分から起きてくるようになりました。

――それはすごいですね!

れーこ 最初は学校に間に合うぐらいの時間になんとなく起きてこられるところから始まり、ときどき起こさないと起きないこともあったんですが、以前のようにたたき起こすまでしなくても声をかければ起きてこられるようになったんです。それを繰り返していくうちに徐々に本人も慣れていって自分から起きられるようになり、すると今度は朝に時間が取れるようになったので、夜にしていた家庭学習やピアノの練習を朝にやるようになりました。先ほどお話ししたように二女の癇癪や、三女のひどかった後追いも落ち着きました。

育児の悩みって本当にたくさんあると思いませんか?子どもが増えるほど、悩みの数も増えていくので、3人いると、100項目ぐらいあるのでは?と思うくらい。通常は親がそれに1個1個対応していくと思うのですが、わが家の場合は、寝ることを整えただけで、困りごとの半分から3分の1が消えた感覚があって。これを押したら、一気に解決するというスイッチが私にとって「早寝」だったんです。

――それくらい目に見えて、効果が出たということですね。

れーこ そうですね。私は今、本来の子どもの姿ってよく寝ることでわかると思っています。イヤイヤ期や反抗期に困った経験って親なら誰もがあると思いますし、わが家でも子どもの不機嫌や癇癪に苦労しました。ただし、よく寝ることでそれはかなり軽減されると感じていて、そうなると、その軽減されたほうの子どもの姿が本来の子どもの姿じゃないかと。子どもの本来の姿に戻してあげるのが、早寝の魅力だと思っています。

お話/れーこさん 取材・文/江原めぐみ、たまひよONLINE編集部

▼続きを読む<関連記事>後編

19時消灯を5年間実践しているれーこさん。「よく寝た姿が本来の子どもの姿」という言葉がとても印象的でした。

後編の記事では、みんながいちばん気になる「忙しい家庭がどうしたら早寝ができるのか?」をある事例をもとにアドバイスしてもらいます。ぜひチェックしてくださいね!

れーこさん

PROFILE
小学校教員を経て、現在は3女(小学5年生、小学2年生、幼稚園年長)のママ。5年前、長女が小学校入学、ニ女が幼稚園入園、三女が保育園入園し、自分がパートを始めたところ、家庭内で育児の悩みが多数勃発。「睡眠時間がたりないのでは?」と考え、試行錯誤の末に19時消灯に。インスタで発信したところ、大反響が起きる。現在、「育児の悩みスッキリ解決!子どもの早寝メソッド」(講談社)が好評発売中。

●この記事は個人の体験を取材し、編集したものです。
●掲載している情報は2025年1月現在のものです。

れーこさんのInstagram

「育児の悩みスッキリ解決!子どもの早寝メソッド」(講談社)

子どものイヤイヤや癇癪、登校・登園しぶり、体調不良etc…!子どもの困りごと・モヤモヤに“19時消灯ママ”のれーこさんが“早寝”でアプローチ。ワーママや共働き、ワンオペママでもOKの実践テクを紹介している1冊です。

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