義実家との外食で、支払いは誰がする?「義両親が払ってくれるのはありがたいけれど、モヤッとする…」という複雑な声も…
「たまひよ」アプリユーザーに「義実家と外食。お会計は誰がすることが多いですか?」と、質問したところ「義親が払う・払うことが多い」が69.5%という結果に。エピソードを募集すると「ありがたい」という声だけでなく、モヤッとな声も多く届きました。
Q.義実家と外食。お会計は誰がすることが多いですか?
義親が払う・払うことが多い 69.5%
自分たちが払う・払うことが多い 14.6%
交代で払う 6.1%
その他 5.5%
割り勘 4.3%
アンケート回答者層は30~34才が約4割。25~29才、35~39才がそれぞれ約2割でした。義両親がまだ現役で働いている、ということも想定され、義両親が払うことが多いようです。
感謝しかない!と、思いきや、ぼやきも届く「義親が払う・払うことが多い」
「もう毎回至れり尽くせりなので文句なし!」(ぴよちゃん)
「毎回払わしてくれません。なんなら家にお邪魔した時は一切お手伝いをさせてくれません。義両親からは『子どもは実家に来たらのんびりしなさい』と、言われています。本当に素晴らしい義両親です」(しょーり)
「いつも『我が家が食べられるもの』を優先で誘ってくれる優しい義両親。モヤッとしたことなんて一度もないです!むしろ私が一緒に出かけたくて夫を介して誘ってます(笑)」(のんた)
という感謝のコメントばかり…と、思いきや、そうでもありませんでした。
食事は育った環境と価値観が垣間見えて…モヤッ
「義父がビュッフェのローストビーフを紙に包んでポケットに入れていた事が衝撃すぎました。汁気もあるしどういうつもりだったのか本当に謎です」(ろび)
「私が『蟹が好き』と言えば、新年でもお誕生日でもなんでもない日にご馳走してくれる優しい義両親です。ただ、義理のきょうだい家族は食事の際に、ひとり1台iPadを持ちそれぞれ動画を観ている。自分の家ではあり得ない。でも言葉にできずモヤッ」(まめ)
「インフルエンザの甥を連れて来られたことあります。まだ幼い娘に感染したらどうするのか!と、腹が立ったことあります」(いずみん)
ご馳走になることは感謝!でも本音は「回数を減らしたい…」愚痴エピソード
「ご馳走してくださるのは嬉しいが、『今日は外食をする』と、決めるタイミングがいつも遅い。毎回お店探しや予約に時間がかかり、食事のスタート時間も遅くなる」(りあ)
「義父は混んでいるお店が苦手です。そのせいで予定を変更して違うレストランになることがたびたび。例えば人気レストランの予定が、混んでいるからと清潔感のない町の中華屋さんに子連れで行く羽目になったり…」(まや)
「義実家が選ぶお店は、常に自分たち(義実家)優先です。鉄板焼きのお店とか、居酒屋(喫煙可)など。赤ちゃん連れにはあり得ないところばかり」(おにぎり)
「肉全般が嫌いな義母。他の家族はお肉が大好きなので鉄板焼き屋へ行きますが、海鮮か肉なしの料理しか注文できません。肉入りの料理を頼むくらいの気遣いが欲しい…」(かづき)
「義父は何かしら文句をつけながら食べます。一緒に食事をしていて、とても不快…」(みーちゃん)
「義実家の『酒を飲んだら何を言ってもいい』という、雰囲気が大嫌いです」(あい)
「さらっと嫌味を言われます。異物混入があったとき、義母から『あなたいつも不幸ね!』と、言われてモヤッ。しかし毎度いいレストランで奢ってくれるので、スルーしています(笑)」(つーちゃん)
なんか納得いかない声多し。「自分たちが払う・払うことが多い」
「義実家との食事は私たちが予約を取り、支払いも私たちがします。終わった後に一言『美味しかったよ』『ご馳走さま』と、声かけが欲しいですが、何も言わずに帰宅します。いつもモヤモヤしています」(あきまり)
「いつも我が家が払います。だって生活費を私たちに払わせておいて、奢られても気分悪いですもん」(はるたん)
まだまだあるよ、外食における愚痴エピソード
「交代で支払っています。義父は倹約家で、お金を節約するのは良いことですが、食べ放題などではありえない量を取ってきたり、外出先で突然『クーポンが出ているお店でテイクアウト買いたいから寄ってくれ』と言ってきたり。お店でクーポンがうまく使えなかったりすると、お店の人をまくしたてるように聞いたりするから、同じ席にいると恥ずかしくなる時があります。でも、いつもよくしてもらっているから、あまり強く言えない…」(アズー)
「割り勘です。でもお酒を飲んでないのに平等に払わされます。納得できない…」(まこ)
「遠方の義実家へ足を運んだのに昼食はこっちが払って、夕飯は割り勘、動物園はこっちが払いました。もの凄くモヤモヤした」(ゆあ)
「割り勘か義両親が払うかのどちらかです。私が結婚するまでは(=義理の兄夫婦達だけだった時期は)じゃんけんで負けた人が払っていたそうです。私がじゃんけん弱すぎてその文化が廃れました(笑)」(やどやど)
じゃんけんはナイスなアイデアかもしれませんね。
結婚生活20年以上と言う人生の先輩・長島ともこさんからの見解です。
「外食という時間は、たくさんの価値観がはっきり表れる。お互いに尊重を」と、長島さん
「義実家との外食の会計、『義親が払う・払うことが多い』という方が約7割という結果、本当に納得です。私の家もまさにそうで、いつも義理の両親にご馳走になっていました。
最初の頃は、「少しでも」という気持ちでお財布を出していたのですが、「いいから、いいから」と優しい言葉をかけてもらううちに、すっかり甘えてしまうように(笑) 特に孫たちが生まれてからは、その頻度も、義両親の財布の紐のゆるみっぷりも、なんだか加速した気がしています。
経済的な援助はもちろん、義両親の「せっかくの機会だから」という温かい心遣いは、本当にありがたかったです。ただ一つだけ、ちょっぴり気がかりだったことがありました。それは、当時子どもたちの虫歯が心配で、あまり積極的には食べさせたくなかったチョコレートやアイスクリームなどの甘いものを、義両親が「デザート食べなさい!」と、どんどんすすめていたこと。
目をキラキラさせてデザートを頬張る子どもたちの姿を見ながら、「まぁ、たまのことだし…」と心の中で言い聞かせ、帰宅してからはいつも以上に丁寧に歯磨きをさせていました。
アンケートにあった「ありがたいけれど、モヤッとする」という声には、本当に共感できます。何気ない「外食」という時間の中に、育ってきた環境や習慣、相手への配慮、お金に対する価値観などそれぞれの違いがはっきりと表れるのですよね。
また、「自分たちが払う・払うことが多い」と感じている方からの、感謝の言葉が欲しかったり、生活費を援助しているのに…といった不満の声も、それぞれの立場によって感じ方が違うことを改めて教えてくれます。
今回のアンケートを通して、義理のご家族との外食は、単なる食事の場ではなく、さまざまな感情や人間関係が交差する、ちょっと特別な時間なのだと感じました。
子どもの成長とともに、習い事や塾などで家族の予定が合わなくなり、義実家との外食の機会は自然と減っていくものかもしれません。だからこそ、子どもたちがまだ小さいうちは、お互いの家庭の状況や大切にしていることを尊重しながら、みんなが心地よく過ごせるような関係性を築いていけたらいいですね」(長島さん)
長島ともこ
PROFILE)
フリーライター、エディター、認定子育てアドバイザー。教育、育児、妊娠&出産を中心に幅広い分野で取材、執筆、企画ディレクション等を行う。PTA活動にも数多く携わり、その経験をもとに、書籍『PTA広報誌づくりがウソのように楽しくラクになる本』『卒対を楽しくラクに乗り切る本』(厚有出版)を出版。All About子育て・PTA情報ガイド。子どもアドボカシー基礎講座修了。プライベートでは2人の子どもの母親。
(取材・文/和兎 尊美、たまひよONLINE編集部)
※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※調査は2025年2月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施ししたものです。(有効回答数164人)
※記事の内容は2025年4月の情報で、現在と異なる場合があります。


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