SHOP

内祝い

  1. トップ
  2. 赤ちゃん・育児
  3. つらい子どもの乗り物酔い。防ぐ方法はある?原因や対策方法を解説

つらい子どもの乗り物酔い。防ぐ方法はある?原因や対策方法を解説

更新

ゴールデンウィークなどに家族で遠出する際、子どもの乗り物酔いが心配というママやパパは多いのではないでしょうか。楽しいはずのお出かけが乗り物酔いでつらいものとなるのは避けたいもの。この記事では、子どもの乗り物酔いの対策方法を紹介します。

乗り物酔いの原因

乗り物酔いは、目から入る情報と内耳から入る情報を受けた脳が混乱することで起こります。

からだのバランスを保つ役割を担う三半規管や耳石器などの内耳が、前後・上下・左右・回転などの刺激を受け取ると、その情報が脳へ送られます。乗り物に乗っていると、車窓の景色などの視覚情報と、乗り物の揺れなどによる刺激を繰り返し受け取ることで、脳は情報過多となり混乱してしまうのです。(※1)

脳が混乱すると自律神経が乱れ、吐き気やめまいなどのさまざまな不調を起こします。

乗り物酔いは2歳くらいから始まって年齢があがるにつれて乗り物酔いしやすくなり、大人になると乗り物酔いしなくなる人が増える傾向にあります。(※2)

乗り物酔いを引き起こす要因

乗り物酔いを引き起こす原因には、発進・停止の繰り返しや車の振動、車内のにおいなどの環境的要因が挙げられます。たとえば、道が悪く車が頻繁に揺れたり、ガソリンのにおいが強かったりすると乗り物酔いしやすくなります。

また、読書やゲーム、スマホなども、目からの情報と内耳からの情報のミスマッチが起こり、乗り物酔いにつながる要因のひとつです。

さらに、睡眠不足や空腹、食べすぎなどの状態で乗り物に乗った際に起こることもあります。

子どもの乗り物酔いの対策方法

子どもの乗り物酔いを防ぐには、乗り物酔いを引き起こす要因を減らしたり体調を整えたりすることが大切です。具体的な対策方法を紹介します。

乗り物酔いを引き起こす要因を減らす

定期的に車内を換気したりにおいの強い芳香剤を置かないようにしたりして、乗り物酔いの原因となるものを減らしましょう。

過去に乗り物酔いした経験があると「また酔うのではないか」と不安になり、その不安によって酔ってしまうこともあります。子どもが不安にならないよう、歌をうたったりおしゃべりなどしたりして気分を紛らわすことも有効です。ただし、スマホ操作や読書をするのは避けましょう。

また、おなかが圧迫されることも乗り物酔いを引き起こす要因のひとつです。からだを締め付ける服やベルトなどを避け、ゆったりした服装を心がけましょう。(※1)

体調を整える

睡眠不足や疲れがたまっているなどの場合も自律神経が乱れて乗り物酔いが起きやすくなるため、遠出前は体調を整えましょう。乗り物に乗る前の日には十分な睡眠をとり、からだを休めておくことが大切です。

また、空腹や食べすぎの状態では胃腸が刺激されて乗り物酔いしやすくなります。乗り物に乗る前には消化のいいものを適度に食べておきましょう。(※1)

遠くの景色を見る

近くではなく遠くの景色を見て、目から入る情報と内耳で感じる情報をできるだけ一致させることも、乗り物酔いを防ぐ方法のひとつです。脳が受け取る情報をできるだけ一致させることで、脳が混乱するのを防ぐ効果が期待できます。

また、進行方向を向いて座るのも効果的です。進行方向と逆向きに座っていたり、きょろきょろしたりすると酔いやすくなる可能性があります。乗用車では揺れが少なく進行方向の景色も見える助手席に座り、バスでは真ん中あたりの席に座るようにしましょう。(※1)

乗り物酔いに効く子ども向けの薬

乗り物酔いの薬は、予防と症状の緩和の両方に対応しているものが多くあります。

乗り物酔いには、抗ヒスタミン作用があり、めまいを軽減するクロルフェニラミンマレイン酸塩や、吐き気・めまいに有効な抗アセチルコリン成分(スコポラミン臭化水素酸塩水和物)などを含むもの、子どもの吐き気などに効果的な漢方薬の五苓散が有効です。錠剤、シロップタイプやドリンクタイプなど、さまざまな形状のものがあるため、子どもが服用しやすいものを選びましょう。

また、服用のタイミングや服用可能な年齢を確認することも大切です。どれを選べばよいかわからない場合は薬剤師に相談しましょう。

乗り物酔い対策をして楽しいお出かけにしよう

めまいや吐き気などを引き起こす乗り物酔いは、子どもにとってつらいものです。乗り物酔いを予防するには、車内の環境や体調を整えることが大切です。車内を換気したり座る場所を工夫したりといった乗り物酔い対策をして、お出かけを楽しみましょう。

<参考文献>
※1 一般社団法人大阪府医師会「乗り物酔い」
※2 野田哲哉「乗り物酔いの年齢別頻度」

PROFILE

あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり

薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストランなど15社以上のメニュー開発にも携わる。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホひとつで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=211332f2tmhy00010133&utm_source=tamahiyo&utm_medium=referral&utm_campaign=250421

赤ちゃん・育児の人気記事ランキング
関連記事
赤ちゃん・育児の人気テーマ
新着記事
ABJマーク 11091000

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第11091000号)です。 ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら→ https://aebs.or.jp/

本サイトに掲載されている記事・写真・イラスト等のコンテンツの無断転載を禁じます。