「友人からのご祝儀の額を見てちょっと心配に」「弟がご祝儀を間違って香典袋に入れてきた」来てくれただけで嬉しいけど、結婚式のご祝儀モヤっと体験

結婚式のご祝儀はどれくらいが相場なのでしょう。ご祝儀の相場について、ファイナンシャル・プランナーの菅原直子さんのアドバイスとともに、「たまひよ」アプリユーザーのご祝儀モヤっと体験談をお届けします。

お祝いごとだから口に出しては言えない！ けれど...私がモヤっとしたご祝儀エピソード

まず、みんなのご祝儀でのモヤっと体験をご紹介します。

◾️夫婦同伴なら少しは配慮を
「同僚を招待した時、パートナーを連れて行きたいと言われて同伴者として追加で招待。そうしたら同伴者分のご祝儀なし、2人で来るなら配慮してほしかった…」（にょろ）

◾️主賓のご祝儀額にモヤっ
「主賓で呼んだゲストのご祝儀が3万円で友人と同額だったこと」（mimana）

◾️割り切れる数ってどうなの？！
「ご祝儀の相場は友だちであれば3万円程だと思いますが、2万円の人がいて、少し驚きました。1万円の差なので少なくて嫌だというのはないのですが、割り切れる数字というのは結婚式の場だとあまりよくないとされているので…」（Maria）

◾️義実家のご祝儀にイライラピーク
「義実家のご祝儀が、2人で1人分にも満たない金額はさすがにモヤ。結納品も中古品。イライラピークです」（ちょこ）

◾️お車代に…
「他県から飛行機＆宿泊費をかけて行った結婚式でお車代5,000円…。場所も駅から遠く、片道のタクシー代で溶けました。私が呼んだ時には2万円出したのに…。比べるのはよくないけれどちょっとガッカリしてしまった」（まつ）

◾️義父母からのご祝儀が…
「義父母。まず結納もこちらから言った訳ではないがなかった。ご祝儀もなく、しばらくして夫から義父母に話してもらい、受け取りに行きました。そして金額も少なかった…。『これだけしかできなくて～』と言っていましたが、新しく財布、テレビ、バッグを購入したと自慢していて、モヤモヤした」（Aちゃん）

◾️内祝いの文化は減っている？
「私の周りは家族だけの式や式をあげない人が多く、ご祝儀とは別で結婚祝いを贈り合っていて、基本的に内祝いを返すようにしています。中には内祝いを返さない人もいて、内祝いの文化は減ってきているのかなぁと感じました」（さち）

◾️ご祝儀が相場より少なめ
「夫の職場の同僚のご祝儀が予想より少なく、料理やお土産などを入れるとトントンもしくはマイナスになってしまったこと」（りえ）

◾️比べてはいけないけれど…
「義姉家族からご祝儀が5万円で、大人2人と子ども3人なので食事と引き出物だけでも5万円近くはかかっていました。妹家族からは10万円だったため、お祝いの気持ちの差を感じました」（りん）

◾️もしかして嫌われてるかも？！
「30代後半なのに、ご祝儀1万円だった高校時代からの付き合いの友人。実は嫌われていたのか？と心配になりました」（えびせん）

◾️家族で相場の3万円
「40代夫婦と小学生の子どもを合わせて3人の親族、ご祝儀が3万だったことです」（もも）

◾️親と一緒に弟に激怒！
「弟が祝儀袋ではなく香典袋でお金を持ってきたので、親と激怒しました」（tawk）

お金がかかる時期と重なるお祝い事も。ご祝儀の相場とは

1人、夫婦、子連れなどの参加人数によっても、難しいご祝儀相場。どれくらいを目安にするといいのか、菅原直子さんに聞きました。

「結婚式・披露宴の予算を考える際、自分たちの準備額に、ご祝儀と親族からの援助分を加えたものを、使えるお金とするのが一般的と思われます。

けれど、ご祝儀に『定価』はありません。ご祝儀額を決めるのは、あくまでも祝う側であり、受け取る側ではないのです。予想より金額の少ない人ばかりだと決算は赤字になって補填のために預貯金を取り崩さねばならず、新婚生活のスタートは厳しいものとなります。愚痴のひとつもこぼしたくなるのは当然です。

それでも、『「ご祝儀額イコール祝う気持ち」ではない』のですし、祝ってほしい人を招待しただけのこと、来てくれただけで嬉しいと思うようにしてみてはいかがでしょう。

相場とか常識と言われるものは、実は案外アテにならないものです。地域や年代によって違いがありますしね。確実な収入が欲しいなら、会費制もアリだと思いますよ。ただ、会費だと、多く包んでくださるはずの人も会費の額になってご祝儀総額は減る可能性もあります。悩ましいところです。

ここしばらく、いえ、かなり以前から友人関係の祝儀目安は3万円のようです。社会に出て間もない20代などで友人の結婚式が続くと、預貯金や生活費の余裕がないことから、包む金額に悩む人は少なくないでしょう。

家計相談で、友人の結婚式が続いていて、カードローンなどの借金をしているケースがあります。身支度を整えたり、ご祝儀のために借りたりしたのです。不義理をしたくない気持ちはわかりますし、招待される回数には限度がありますから、借金が膨れ上がることはないと思いますが…。キャッシュフロー表を作って家計を見通すように手伝います。

私が20代の頃、奇数を包むのが常識と教わったものの、それは1万円なのか3万円なのかでずいぶん悩みました。1万円では少ないと思うのですが、3万円を包むのは難しかったからです。友人たちと相談して、2万円を包んだり、2人で5万円にしたりした記憶があります」（菅原直子さん）

友人の結婚式は3万円と決めていましたが、続いてしまうと装いの準備なども必要なので、確かに大変です。重なった時にも何とかできるように予備費の準備は大事ですね。
（取材・文／酒井範子、たまひよONLINE編集部）

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は2025年6月の情報で、現在と異なる場合があります。

菅原直子さん

PROFILE）
ファイナンシャル・プランナー。外資系生命保険会社の勤務・代理店を経て1997年FP資格取得・独立。わが子の成長にあわせて教育資金関連に注力し、各地の高校で保護者・生徒向けの進学費用に関する講演多数。現在は子育て世帯からの教育費を中心とした家計相談に加え、高齢者や独立しない子どものいる家族のライフプラン相談も。「働けない子どものお金を考える会」「子どもにかけるお金を考える会」メンバー。