「気づいたらふっさふさ」「裸眼のまま剃ったら全眉なくなった」うっかりエピソード多数！顔のムダ毛処理は何日に1回している？

顔のムダ毛処理、みなさんはどうしていますか？お手入れの頻度は？「たまひよ」アプリユーザーの声をご紹介するとともに、皮膚科医の友利新さんにアドバイスいただきました。

週に1回ムダ毛処理している人が約1/4、毎日という人も…

Q：顔のムダ毛をどのくらいの頻度で処理していますか？

毎日　3.2％
2～3日に1回　13.0％
週に1回　26.0％
2週間に1回　18.8％
1か月に1回　21.4％
その他　17.5％

顔のムダ毛処理の頻度は2〜3日に1回から1ヶ月に1回とばらつきがありますね。ちなみに、顔のムダ毛エピソードを聞いてみると…。

「子育てに追われて、化粧もしてなかったため、顔の毛が生えまくってた」（ニャンコタン）

「脱毛機を1回したら1本だけ顎から太い毛が生えてきた」（s）

「大事な日の朝に気になって剃ると、だいたい何か失敗や傷つけがち」（ゆる）

「久しぶりに剃ったら剃りすぎて、眉が細くなりすぎた。おまけに久しぶりに新しいので剃ったから顔中ヒリヒリで痛い」（みみみ）

「視力が悪く、コンタクトレンズをつけながら剃毛することが多いのですが、裸眼のまま剃毛した時に全眉がなくなりました。4月の花粉症シーズンは目が痒くてコンタクトレンズをつける余裕がないため、眉が手抜きになりがちです」（丸ふぉい）

「眉毛を剃る時に、まつげも剃ってしまった」（ナナ）

「おでこの髪の毛の生え際部分の産毛を攻めすぎて、青くなってしまった」（ネコたぬき）

「歯科矯正をしていた頃、頻繁に歯医者に行っていたのですが、歯医者で明るいライトで手鏡を渡されて歯を確認した時に、口髭が生えていて歯どころじゃなかった（笑）。かなり恥ずかしかったのを覚えています…」（ひよこ）

「学生の頃、そこまで頻繁に処理していなかったので、当時の彼氏に『ヒゲ生えてるよ？』って指摘されてからずっと記憶に残っていて、それ以降めちゃくちゃ気をつけてます！」（コアラママ）

ちなみに、どんなアイテムを使っているかを聞いてみると、顔用カミソリ、電動カミソリ（電動シェーバー）、毛抜き、ピンセット、ワックスなどいろいろな回答がありました。

皮膚科医として言えることと美容の観点から言えることは違う

顔のムダ毛処理については、いろいろなうっかりエピソードがあるようですね。どんなアイテムを使っているか聞いてみても千差万別で、多様な意見が集まりました。そこで基本に立ち返り、顔のムダ毛処理方法について、皮膚科医の友利新さんにお伺いしてみました。

――正しい顔のムダ毛処理方法を教えていただけますか？

友利「まず医師目線から答えさせていただくと、顔の毛を剃ること自体、必要か必要じゃないかと言えば、全く必要ないんです。毛が生えていることには意味があって、それで言えば脇や腕なども剃る必要はありません。顔のムダ毛を気にされるのは美容的観点からなので、間違ってはいけないのが、全く気にならなければ剃る必要性はないということです。

その上で、顔のムダ毛処理方法のおすすめはと聞かれれば、皮膚科や美容外科などで脱毛を薦める専門家が多いと思います。
ご自宅でするのでしたら、シェービングクリームをきちんと塗って、カミソリで丁寧にやさしく剃ると言うのが一番肌に負担がないと思います。剃る時はきちんと保湿をしてからにしましょう。また、剃った後の保湿も忘れずに行ってください」

――「これは気をつけたほうがいい」ということはありますか？

友利「肌を傷つけないことを最優先にしましょう。剃り味の悪くなったカミソリを使ったり、電動シェーバーで推奨されている使用方法を守らなかったりすることは肌にとって危険です。何が一番怖いかというと、肌に細かい傷がつき、それによって炎症が起こってしまうことなんです。特によく切れない刃を使うと、肌の表面への刺激や摩擦による炎症が起こりやすくなるので注意が必要です。
また、何度も使い続けると刃に雑菌が繁殖しますので、使用後は洗って乾かし、刃はこまめに替えましょう。

――どのくらいの頻度でムダ毛処理をするといいのでしょうか？

友利「最初にお伝えしたように、ムダ毛処理は必ずやらなければいけないものではありません。そのため、気になった時に、気になった場所をということが基本になります。

人にもよりますが、毛の生え変わる毛周期は大体1ヶ月〜1ヶ月半周期となります。そう考えると1ヶ月に一度でいいと思えそうですが、すべての毛が同じ周期ではなくて、成長期の毛があったり休止期の毛があったりとバラバラなんですね。だから、『先週剃ったのに、もう生えている』と感じる方もいるのだと思います。

また剃るのか、毛抜きで抜くのかによっても、生えてくるまでの期間は変わります。抜く場合は毛根から毛を抜き取るので、肌の表面の毛を剃るよりも、毛が気になるまでの期間は長くなります。

そうして考えると、どうしても肌に負担のかかる顔のムダ毛処理は、『気になった時に、気になった部位』を行うのがお薦めになりますね。
鼻の下が気になるとか、眉まわりが気になるとか、その人によって『ここはどうしても気になる』というところがあると思うんです。ですから、肌へのリスクを理解した上で、清潔を心がけ、必要な範囲にとどめておくというのが、その人にとっての正解になるのだと思います」（友利新さん）

「歯医者で口髭が生えていて…」という経験は私にもあって、それ以来、気をつけるようにはしていたのですが、逆に気にしすぎて肌の負担への配慮が足りなくなっていた気がします。自分の正解をうまく見つけたいと思いました。
（取材・文／橋本真理子、たまひよONLINE編集部）

友利新さん

PROFILE）
医師（内科・皮膚科）。東京薬科大学客員教授。沖縄県宮古島出身。東京女子医科大学卒業。同大学病院の内科勤務を経て皮膚科へ転科。現在、現在都内２か所のクリニックに勤務の傍ら、医師という立場から美容と健康を医療として追求し、美しく生きる為の情報を発信。産後すぐの赤ちゃんや子どもの肌を守る「メディスキンベビー」や「メディスキンキッズ」などのスキンケアブランドのプロデュースなども行っている。美と健康に関する著書多数。YouTubeチャンネル『友利新／医師「内科・皮膚科」』は登録者数160万人以上。2016年、第9回ベストマザー賞受賞。子育て応援・ママ応援大使。

◆メディスキン

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※調査は2025年5月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施ししたものです。（有効回答数人154人）
※記事の内容は2025年7月の情報であり、現在と異なる場合があります。