『イクメン オブ ザ イヤー』に学ぶ! パパにも読ませたい"イクメンの極意"
毎年10月19日は、10(トウサン)、19(イクジ)の日ということで、「厚生労働省委託事業 イクメンプロジェクト」の特別協力のもと、「イクメン オブ ザ イヤー」の授賞式が開催されています。
今年、その栄えある賞を受賞したのは、柔道全日本男子監督の井上康生さん、リオ五輪卓球銀メダリストの水谷隼さん、そしてタレントのユウジさん♪ さらに、昨年から新設された「イクメンキャラクター部門」では、ハローキティのパパ、ジョージ・ホワイトが選ばれました♪ また、このイベントでは全国のイクメンから育児と仕事の両立についての工夫や、育児の楽しさや大変さに関するエピソードを募集した「イクメンスピーチ甲子園2016」の決勝大会も!
ひよこクラブ編集部では、このイベントの様子を取材。「イクメンオブザイヤー2016」受賞者のトークショー、「イクメンスピーチ甲子園2016」上位3名によるスピーチから見えてきた、「イクメン」の極意を紹介します。パパたちも必見の内容ですよ!
ママにモテたい!? イクメンアワード受賞者の育児ぶりにキュン

スポーツや芸能界など、多方面で活躍されている受賞者のみなさん。受賞記念トークショーでは、パパとしてお子さんと接しているときの写真を披露しながらお子さんとのエピソードを語っていました。なかなか見ることができない、4人のパパぶりを少しだけ紹介しちゃいます♪
妻を立てる、井上康生さんの謙虚なパパぶり
モデルの東原亜希さんとの間に2009年に第1子となる長女が誕生し、2010年には第2子の長男、さらに昨年双子の女の子が生まれ4人のパパとして育児に追われる奥様をサポートされている井上さん。「4人の育児は大変ですか?」という司会者の質問に対し「大変だと言うと、日々がんばってくれている妻に申し訳ない。この賞は妻がもらうべき」と世のママたちの心をわし掴みにする謙虚なコメントを!そんな井上さんは1才3カ月の双子ちゃんに、ごはんをあげている写真を披露。一緒に遊んだり、ごはんをあげたときの笑顔に癒されると語っていました。
家にいるときは積極的に育児を! 水谷隼さんのパパぶり
リオ五輪での活躍も記憶に新しい水谷さん。私生活では2014年に長女が誕生し、おむつ替えやおふろ、寝かしつけなど、家にいるときは自分ができることを積極的にしているそう。海外遠征などで家を空けることも多いだけに、自宅にいるときは奥さんのサポートに徹するそうです。卓球にも興味津々だという娘さん。最近はラケットを手に、うれしそうに遊んでいるのだとか♪「娘さんも、将来は卓球選手に?」という声には、「本人が希望するなら、卓球も教えてあげたい」と答えていました。
子どもも大切だけれど、第一は妻! ユウジさんのパパぶり
現在3児の父であり、自他ともに認めるイクメンぶりを発揮するユウジさん。「子どもはもちろん大切だけれども、第一は妻。妻にモテたい」という言葉に、現在2才の息子を育てる筆者もハートを射抜かれました!!子どもが眠った後に奥さんとTVを見たり、何げない時間に夫婦が向き合うことを大切にしているのだとか。夫婦の関係が円滑だと、子どもにもいい影響が伝わりますよね。モデルとして自分磨きも怠らないユウジさん。なんと!子どもが寝ている朝のうちにジム通いを済ませ、自宅で腹筋トレーニングをすることも。トレーニングをしていると、自然とお子さんが楽しそうに体に上ってくるそう。

また、全国の保育士不足を解消すべく「男性保育士PR大使」をW受賞したジョージ・ホワイトさんは、まだ赤ちゃんだった頃のキティ&ミミィを抱っこしている写真を公開!おくるみにくるまったキティ姉妹がカワイイ、なんとも貴重な1枚ですね。
「イクメンスピーチ甲子園2016」受賞者から学ぶイクメンの極意とは?

イベント後半に行われた「イクメンスピーチ甲子園2016」の決勝大会には、金子野吾さん、今田尚輝さん、大野泰和さんの3名のパパたちが登壇しました。企業で働く男性の育児エピソードには、パパ特有の苦労や工夫がいっぱい!3名の受賞者のスピーチから、イクメンを目指す&これからパパになる男性必見なポイントを紹介します。
「手伝う」ではなく「100パーセントを目指す」
パパの育児参加として思い浮かぶのは、おむつ替えや、ミルク作りなど。しかし、わが子と1対1になったときに困らないよう、爪切りや髪を結ぶなど、こまかなことにもチャレンジすることで、子どもとの信頼関係も大幅にアップするようです。
「出産、授乳以外はなんでもできます!」と頼もしい宣言をしたのは、金子さん。娘さんの髪結いの上達ぶりや、幼稚園バッグの準備も完ぺきにこなすイクメンエリートっぷりに、思わずメモを取る手を止めて拍手してしまいました。なんと子どもと2人きりで海外旅行に出かけたりもするそう!
そんな金子さんも、最初は「育児は手伝うもの」と思っていましたが、奥さんから言われた「手伝うのでは不十分。100%できるようになってほしい」という言葉で意識が変わったんだとか。
仕事の状況などで、できる育児の内容はパパそれぞれだと思いますが、「手伝う」という意識から、「100パーセント自分でやるんだ!」という気持ちの変化こそが、イクメンになるには大切なのかもしれません。
職場を巻き込む勇気を持つ!
3名のスピーチに共通していたのが、いかに職場に自分の状況を認識してもらうかというテーマでした。職場のイベントに家族ぐるみで参加したり、自分の家族構成や日々の育児事情を同僚・上司に話すことで、子どもが病気になったときなど、いざというときの理解を得やすいようです。職場の参観日や夏祭りを始め、近隣の森林整備や地域清掃にまで精を出すパパも!職場もそうですが、自分が住んでいるコミュニティと溶け込むことも、育児にプラスの影響を及ぼすのかもしれません。このような日々の努力が実り、大野さんはお子さんが熱を出したときに上司から「お姉ちゃん、大丈夫?」なんて声をかけられたそうです。
とはいえ、職場によって文化も空気もさまざま。自分から、働きかけることは容易ではありません。「イクメンスピーチ甲子園2016」で優勝を果たした今田さんが強く推していたメッセージは「イクメンとは家族を守るために戦う男」。周りの理解を得るべく、たとえイヤミを言われても笑顔と感謝の心を忘れない!心がキズだらけになったとしても、地道に戦うことこそがカッコイイ男の生きざまなのだと語る姿が、とても自信に満ちあふれていました。
「イクメンオブザイヤー2016」&「イクメンスピーチ甲子園2016」受賞者のイクメンぶり、いかがでしたか?
男性の育児参加が注目を集めるこのごろですが、ジョージ・ホワイトさんがPR大使に任命された男性保育士向上の動きにも期待が高まりますよね!
男性のなかには「イクメン」というワードを聞くと、なんだか身構えてしまう方もいるかもしれません。パパとママがお互いに感謝の気持ちを持って助け合うことが、「イクメン」度UPだったり家庭円満につながるのかもしれませんね。
(取材・文/本多 恵、ひよこクラブ編集部)
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※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。