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3人の子どもとパリで暮らす、杏。フランスの小学校は水曜日が休み?運動会がない?フランスでの子育てのリアル

更新

3人の子どもと2匹の愛犬とパリで暮らす杏さん。愛犬のうれしそうな表情がとっても印象的。(杏さんInstagramより)

生活の拠点をフランス・パリに移した俳優の杏さん。双子の女の子(小学生)と、年子で生まれた男の子との異国での生活も3年がたちます。そんな杏さんが、パリでの生活を始めるきっかけとなった旅についてと、パリでの生活の日々を書いたエッセイが2冊、2026年3月に発売されました。たまひよONLINEでは、改めて杏さんにパリでの子育てについてじっくり聞きました。
全2回のインタビューの前編です。

観光ゼロでデビューしたパリ。唯一残っている思い出はクロワッサンの味

――現在、パリで生活をしている杏さんですが、人生で初めてパリに行ったときの印象について教えてください。

杏さん(以下敬称略) それが、あまり覚えていないんです。10代のころでしたが当時は何もわからないまま来てしまったところがあるので。「モデルとしてコレクションの仕事もやってみたら?」とアドバイスをいただく機会が増えたので、最初はニューヨークに行きました。その次にパリに行った気がします。当時、観光はまったくできず、オーディションに駆け回る日々でした。ごはんをゆっくり食べる時間もありませんでしたが、唯一クロワッサンがとってもおいしかったことは覚えています。
でも実は、今でもエッフェル塔には上ったことがありません・・・(笑)

――エッフェル塔に上ったことがないのは意外です。

杏 凱旋門は一昨年に上りましたが、エッフェル塔はまだないです。観光ではなく生活をしているとそんな感じかも…。

――フランス語はいつから学んでいるのでしょうか?

杏 とくに時間を取って学んだことはなく、今も昔も思うようにはまだ話せていません。時間があれば語学学校に通いたいのですが、パリの小学校は子どもたちの送迎が必要で、子どもたちの送り迎えをしていると1日があっという間で、学校には通えていない状況です。
現在は都市部で暮らしているので、英語と翻訳アプリのフランス語でなんとか生活していますね。

「電線がないね」子どもたちと始めたパリ生活

――初めてパリを訪れたときの、3人の子どもたちの反応を教えてください。

杏 子どもたちを連れて初めてパリに行ったときは、とにかく大変でした。到着してからもいろんなことがありましたが、とっても楽しかったです。子どもたちと過ごす中で私が印象に残っていることは「空に電線がないね」というひと言です。そう言われてみれば確かにないねと、視点の違いに驚きました。

――1人で3人を連れていくわけですから、飛行機の中も大変だったのではないでしょうか?

杏 当時はいろんなグッズを試し、試行錯誤しました。たとえば、機内で座席についても足が地面につかないので足元を埋めるグッズを準備したり、本が好きなのでそれぞれが好きな本を用意したりして過ごしました。

――杏さんの本好きは有名ですが、きっと継いでいるのですね。

杏 幸い子どもたちはまんがや図鑑も含めて本が好きなので、移動は電子書籍で時間をもて余すことなく過ごせます。

――パリに旅行するのと実際に生活をするのとでは大きな違いがあるのではないでしょうか。

杏 パリでの生活を決めるまで何度か子どもたちも一緒に現地に行きました。二拠点生活を始めたのは子どもたちが小学生になるタイミングです。パリで子どもたちと生活をすることを決めてから、二拠点生活のスタートまで2年間あって、そこでいろいろな準備をしました。

日本とパリの大きな違いはやはり子どもたちの教育ですね。日本とでは教育の期間も内容も大きく違います。フランスはバカンスが多く、入学式や卒業式、運動会や文化祭などいわゆる学校行事がほとんどありません。学校もふわっと始まり、ふわっと終わる印象です。

パリの学校は水曜日が休み?日本とフランスの子どもたちの習い事と教育の違い

ジグソーパズルが大好きな杏さん。写真はジグソーパズル世界大会にて。「いつか日本でもジグソーパズル大会が開催されるといいなぁ」だそう。(杏さんInstagramより)

――パリの学校は週の真ん中の水曜日がお休みと聞きました。

杏 学校によって違いはあるかと思いますが、子どもたちが通っている小学校は、土日以外に水曜日がお休みです。このしくみも日本と大きく違いますね。家庭によって違いはあるかと思いますが、お休みの水曜日はのんびりしたり、習い事の時間にあてたりします。

――どんな習い事がありますか?

杏 日本にはなかなかないものでいうと、サーカスや演劇、乗馬です。ポピュラーなものだとサッカーや柔道、空手です。柔道をやっている人口は日本の倍以上だそうです。 

――習い事にサーカスがあるとは驚きです。

杏 サーカスは、体操の延長のような感じで少しアクロバティックなことが習えるのだと思います。フランスでは自分の好きなことを自分で発見して伸ばしていくという教育方針です。 たとえば、サッカーが好きな子には、学校が休みの日は学期中のお休みも夏休みなどの長いお休みも、すべての時間をサッカーに費やすこともできます。
学校に行くのが週に4日だからなのか、パリの学校では日本のように家庭科や体育、音楽などの時間が少ないように思います。さまざまなことを経験できる日本の教育と、好きなことを見つけてそれにとことん時間を費やすことができるフランスの教育。そこに大きな差を感じます。

――お子さんが3人だと習い事の送迎も大変そうです。

杏 わが家でも毎年どうしようかと悩みます。子どもたちがバラバラのものを習う場合と、一緒のものを習う場合では時間も経済的な面でも大きな違いがあります。でも、その子にとって興味があり、楽しんで続けられるものを一緒に模索できたらと思います。

――パリの学校ではPTAのような活動はあるのでしょうか?

杏 学校によるとは思いますが、パワフルなお母さんがたとえば「クリスマスの飾りつけを一緒にやりましょう」というふうに呼びかけて保護者が一緒に活動するという機会はあります。

――フランスでは働く女性にとって子育てしやすいと感じますか?

杏 日本でも子育てにおけるサポートの制度は整っていると思いますが、フランスでは女性が働くことは当たり前の社会なので制度が整っているように感じます。また、子育ては母親だけがするものという感覚が日本より薄いと感じます。父親も積極的に参加しています。昨日も1人のお父さんがベビーカーを2台押しながら送迎している姿を見ました。

硬水の生活、子育て、仕事、健康管理は「できるときにできることを」

2025年5月、フィンランド滞在中の杏さん。オーロラの下で笑顔。(杏さんInstagramより)

――日々の生活についても教えてください。生活する上で「水」は欠かせないものですが、日本の軟水から硬水に慣れるまでは大変ではありませんでしたか?

杏 たしかに日本よりは水の性質が硬いので最初は大変でした。今も飲み水はフィルターを通していますが、子どもたちもだいぶ慣れたと思います。わが家はこれまでスペイン、ベルギー、インド、ベトナム、フィンランドなどで家族旅行をしています。2年前にインド旅行に行ったときは、インドの硬水大丈夫かなと心配しましたが、すでに硬水にある程度慣れていたからか、だれもおなかを壊すことなく過ごせました。そのときにだいぶ耐性がついたなと感じました。
逆に昨年、2025年にフィンランドで仕事があったので、子どもたちも連れていき3カ月ほど滞在したのですが、世界トップレベルの品質を誇る軟水なので感動しました。毎日水道水をそのまま飲用していました。子どもたちも「おいしい」と飲んでいました。

――硬水のヨーロッパでは日本のように毎日おふろに入らないと聞いたことがありますが、どうでしょうか?

杏 これも家庭によるとは思いますが、冬場は髪の毛を洗うのは毎日ではないかもしれません。硬水だと髪の毛はパサつきを感じますし、肌もつっぱる感じがあります。だからわが家もおふろのあとの保湿をしっかりするよう子どもたちに教えています。

――日本に戻られた際に日本の育児について驚くことはありますか?

杏  普段からネットで育児グッズを見たり、育児エッセイを読んだりしているので、日本の今の状況は何となく把握しています。うちの子たちが赤ちゃんだった10年前、液体ミルクはなかったと思いますが最近は一般的だとか、スワドルが登場したり、育児に関するグッズや常識がどんどん変わっていっているなと感じます。

――日本とヨーロッパでのお仕事の両立は大変かと思いますが、スケジュール管理はどうしていますか?

杏 自分の仕事のスケジュールと子どもたちの予定を合わせることはなかなか難しく、その場その場であっぷあっぷしながら毎日を過ごしています。やっぱりフランスと日本の二拠点生活は大変です。どのオファーをお受けすることができるか、今はどうしても子ども優先にはなるので、スケジュール調整が難しく…。でも、なんとかスケジュールを組み立てて、仕事もプライベートも両立することができています。

――自身の健康管理はどうされていますか?

杏 決められた日時にジムに行ってメンテナンスができたらいいですが、なかなかできません。だから、自宅で簡単なストレッチをしたり、ツボ押しをしたり簡単にリラックスできる方法を試しています。「できるときにできることをする」が今のモットーです。

お話・写真提供/杏さん 取材・文/安田ナナ 構成・編集/仲村教子(entente)、たまひよONLINE編集部

▼続きを読む<関連記事>後編

「まわりの方に助けてもらいながら」とは言うものの、パリで3人の子育てをしっかりこなしている杏さん。パリでの生活をスタートさせる前の準備の2年間では、学校のことなどずいぶん下調べをされたそうです。
インタビュー後編では杏さん流の子育てを具体的に聞きます。

杏さん(あん)

(C)Junko Tamaki(t.cube)

PROFILE
俳優・モデル。1986年4月生まれ。東京都出身。2001年にデビューし、その後、雑誌、映画、ドラマなどで幅広く活躍。主な出演作品にNHK連続テレビ小説「ごちそうさん」、NTV「花咲舞が黙ってない」シリーズ、映画「キングダム 運命の炎」、「私たちの声」、「翔んで埼玉 〜琵琶湖より愛をこめて〜」などがある。2022年にWFP親善大使に就任し、同年日本とフランスで二拠点生活をスタート。2026年4月5日放送・配信のWOWOW日本×フィンランド共同製作ドラマ「連続ドラマW BLOOD & SWEAT」にて主演を務める。

杏さんのYoutubeチャンネル 杏/anne TOKYO

杏さんのInstagram

●記事の内容は2026年4月当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

『杏のパリ細うで繁盛記』

36歳でパリと日本との二拠点生活を決めた杏さん。3人の子どもと愛犬を連れて最先端の流行と伝統が詰まったパリへ。杏さん家族のフランスと日本のリアルな生活をつづった1冊。
杏著/1760円(新潮社)

『杏のとことこパリ子連れ旅』

パリに引っ越すきっかけとなった、子どもたちとの3回の旅をつづったエッセイ。巻末にはおすすめの観光地やグルメを紹介した「杏のパリ案内」を収録。
杏著/1760円(ポプラ社)

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