入園して1か月 “今どきの保育園すごっ!” #豆先生に聞く!園で子どもは何してる?Vol.1
入園して1か月という保護者も多いこの時期。朝から夕方まで、子どもを預けていると、保護者が知らない「わが子の時間」は膨大です。元気でいてくれたら十分。そう思いつつも、どんな風に過ごしているのか……「見えない時間」を知りたいのが親心。
そこで! 園生活のリアルにせまる連載「豆先生に聞く!園で子どもは何してる?」 をスタート!
Eテレの「すくすく子育て」でもおなじみ、玉川大学教育学部教授、大豆生田先生に、ライター田中が、今どきの保育園の実情を教えていただきます。 第一弾は、この4月から入園したという保護者が、保育園で驚いたということをご紹介。
初めての保育園。入園してママが驚いたこと
ライター田中(以下、田中) 先生、保育園に子どもを預け始めた友人が「驚いた!」と話してくれたんですけど、最近の保育園ってすごいんですね。保護者アプリに写真とともに「今日どんな遊びをしたか」が送られてくるんだそうです。今どきはそこまで進んでるんだ!と感心しちゃいました。 うちの子は手書きの連絡帳だったので。
大豆生田先生(以下、先生) そうですね、ICTの活用が進み、保育園での活動の様子がスマホで見られるところが増えています。お友達が驚かれたものは「ドキュメンテーション」といって、元は写真付きの保育記録の一つ なのですが、これを連絡帳として活用する園が増えています。
田中 それって連絡帳の豪華版みたいなものですか? 写真がたくさんあったら、保護者としてはもちろん嬉しいんですけど……今までの連絡帳以上の意味があるんですか?
先生 実はそこが一番大事なところなんです。ドキュメンテーションは単なる報告書じゃないんです。今、子どもが何に夢中になっているか。どんなことに関心を持っているか。保護者が子どもの育ちや学びなどを知ることができる、貴重なツールなんですよ。
「見えない時間」を、安心に変えるツール、ドキュメンテーション
田中 長時間預けていると不安や罪悪感を持つママ・パパも多いと思います
先生 そうですよね、日本は、諸外国に比較して、子どもが保育園で過ごす時間が長いんです。様子がわからないと不安になるのは当然のことと思います。
でもドキュメンテーションを見ると、わが子が真剣な顔で水の中の生き物を見つけていたり、友達と協力しながら試行錯誤していたり、そんな「今、この瞬間」が可視化されます。写真で見られることで「わが子が保育園での時間を全力で楽しんでいる」と実感でき、安心できませんか?
「ただの遊び」の中に、保育者がプロの目で見つける「学び」
田中 写真と一緒に添えられている園の先生のコメントも、なんだか読み応えがありますよね。
先生 そこなんです! 一見「ただ遊んでいるだけ」に見える水遊びも、先生のコメントを読むと「生き物を観察し、友達と協力しながら試行錯誤している」といった、プロの視点での気づきが書かれていたりします。 先生たちは、遊びの中から「学びや育ちの芽」を見つけ、それをどう伸ばすか考えながら関わってくれているんです。
田中 そう思うと、保育園に預けるのってすごいメリットがあるんだなと思えてきます。
でも0歳や1歳児さんだと「学びの芽」を見つけるというより、お世話が中心になるのではないですか?
先生 もちろん0歳児だと「養護」(=基本的な生活と安心の保障)の要素が強めではありますが、0歳児には0歳児なりにちゃんと「(自分の世界を広げる)学び」の要素もあるんですよ。たとえば、水を手でバシャバシャしていること、ありますよね。
ただの水遊びにみえますけど、よく見ると強くたたいてみたり、弱くしてみたり、感触の違いを試しながら楽しんでいたりすることに気づきます。水という環境とかかわりながら探求している、まさに学びの瞬間ですよね。
田中 なるほど、それが学んでいるということなんですね。
写真付きの記録が保育の質もアップ
先生 保育園の先生たちは子どもがいま、何を楽しんでいるか、そこにどんな育ちがあるかといったことを「ドキュメンテーション」に書き記して教えてくれているんです。
先生たちにとっても写真付きの記録を作ることで、子どもの姿をより理解することができ、「保育の質の向上」 にもつながるといわれています。
田中 まさにプロの視点ですね。私だったら単に水遊びしているだけと見過ごしてしまうかも。ちょっとした遊びの中にも、うちの子の育ちがあることを教えてくれる・・・、保育園の先生への尊敬の気持ちが高まりました。
先生 これから保育園を探す人なら、見学のときに、廊下や玄関に写真付きの活動掲示があるか見てみたり、「ドキュメンテーションを取り入れていますか?」と聞いてみたりするのもいいかもしれません。
田中 アプリでも配信されて掲示もあると、先生との会話もしやすくなりそうです。
先生 保護者と保育園が子どもの成長を共有できたら、真に子育てのパートナーという関係が作れるかもしれませんね。
田中 なるほど、奥深い! 先生、次回もさらに詳しく教えてください!
先生 次回は福井の保育園での「お散歩」の様子を実際のドキュメンテーションから見ていきましょう。子どもの発想力にきっと驚きますよ!
取材・文/田中あすか、たまひよONLINE編集部
●記事の内容は2026年4月の情報であり、現在と異なる場合があります。


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