おたくマンガ家・御手洗直子の「つっこみが止まらないコマダム日記」⑧
婚活コミックが大ヒット! pixivで累計閲覧数500万以上を誇る、爆笑コミックエッセイスト御手洗直子さんが、笑いあり笑いありの子育て日記を短期連載。8回目は「小さいほうのあれ」について。
おたくマンガ家「コマダムの道は遠くになりにけり アリさんとゴミの話」
週3回だった生ゴミの収集日が週2回になってしまった。由々しき事態である。つまりは一回生ゴミを出し忘れただけでこの夏場真っ盛りに生ゴミを一週間保管しなければならないのである。ジーザス。うちにはおむつ幼児もいるというのに。
まあ出し忘れなければいいんですけど、出し忘れなくても中3日空いてしまうのとかつらい。
フタ付きのゴミ箱をいちいち開けてごみを捨てるという行為がめんどくさいという理由でうちの生ゴミ箱は買い物ビニール袋をひっさげるだけのタイプのゴミ箱(というかゴミ袋ラック)なんですが、それに加えてあま~~い果物が好きでその皮だの種だのを入れてるとどうなるか。
というと、来るようになったのである。でかいほうじゃなくて小さいほうですが。アリが。
アリだァ~~~…。私はそこまで気にするほうでもないんですが、やはり家の中に虫がいると気になる。今のところゴミ箱のまわりに5~6匹、という数なんですがアリの恐怖とは今のこの時点ではなくその後の事なのだと母からは伝え聞いている。彼女が語る経験とは一度砂糖の袋を開けたまま夏場放置したところ白い砂糖が真っ黒に染まるほどの蟻が家の中に侵入してしまったという経験だ。拭いても拭いても拭いても拭いても途切れることのない蟻の行列に底知れぬ畏怖に襲われたという恐怖夜話である。普通にこわい。そんなに大量に殺生をしなければならないという状況もおそろしい。
という話をしたらほぼ似たような経験を持つという主人はこの母の経験に激しく共感しつつ、今のこのまだアリ5~6匹という状況に恐怖を感じ速攻薬屋でアリコロリを買って来ました。さすが経験者のフットワークは軽い。っていうかこんなおそろしい話、あるあるなの? 薬が効いたのかゴミを外に出すようになったからなのかはわからないんですがアリを見かけることもなくなりこの件は解決したんですが、こういう時24時間ゴミが出せるマンションとかに住んでる人はいいなーと思います。
どんなに眠くダルくても朝の8時までにゴミを出さなくても良い生活である。掃除もゴミ捨ても嫌いがゆえに24時間ゴミ出しOKか否かという基準で引っ越し先を選んだという友達はそれどころか生ゴミのディスポーザーまでついてるいたれりつくせりのマンションに住んでいる。う~ん、ステキ。
ところがそいつがまたそんなステキな環境に引っ越したというのに掃除もゴミ捨ても嫌いがゆえに3LDK(※一人暮らし※金持ち)の高級マンションのうち一室とベランダを放置したゴミ袋で埋め、その結果業者に掃除してもらい4万3千円払ったという懺悔をしてきました。(ネタ使用許可取得済み)
悔い改めよ。ゴミを捨てるための努力が引越し先を選ぶまでで終わってるところがすごい。
そしてなにがすごいってそれでも虫がよらない高層階マンションはすごい。(結論)(おわり)
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おたくマンガ家「産後エステでコマダム道、3歩さがる」
御手洗直子プロフィール
pixivで大人気。累計閲覧数1000万を誇る爆笑コミックエッセイスト。なんでそんなにネタ満載人生を・・・という謎の人。既刊に「31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる」「31歳ゲームプログラマーが婚活するとこうなる」(共に新書館)、「腐女子になると、人生こうなる!~底~」(一迅社)、「つっこみが止まらない育児日記」(ベネッセコーポレーション)など。
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※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。