大したことやってないのにドヤ顔しないで!と思ったら パパに家事を分担してもらった3人の作戦
共働きの育児生活で最も大きな壁となるのが、夫婦間の家事・育児の役割分担です。「私はこんなに頑張っているのに...」「大したことやってないのにドヤ顔しないで!」なんて、思わず不満をぶちまけたくなる瞬間、ありませんか?
今年3月に開催され、大好評を博したイベント「ベネッセ共催 立教大学公開講座 育休復帰準備完璧1Day講座」で行った先輩ママたちの座談会から、夫婦が円満に役割分担するための、リアル体験&心強いアドバイスをご紹介します!
役割分担のすれ違いが夫婦間の危機に! 定期的な話し合いが大切
外資系企業で働くSさんは、育休復帰から3カ月が経過して、夫婦間の役割分担がだいぶはっきりしてきたといいます。ご主人は一人暮らしの経験が長く、家事はひと通りできることから、洗濯と食器洗い、ゴミ捨て、おふろ掃除などを主に担当。Sさんは日々の炊事、子どもの送迎、予防接種などの手続きなどを担当しています。
そのままスムーズにいくかに思えたSさん夫婦の役割分担ですが、その後、大きな問題が発生しました。「夫が行う洗濯や食器洗いって、自分が好きなときにまとめて片づけられるし、成果が目に見えやすいんですよね。でも、私が行う毎日のお迎えや食事の準備、予防接種の手配って、『この時間までに終えなきゃ』という期限が厳密に決まっているし、なかなか成果が見えにくいんです。フラストレーションが日に日にたまっていきました」
そんな不満がある日爆発します。「私がすごく疲れていたとき、『ちょっと今日はもう休んでいいかな?』と夫に聞いたら、『正当な理由があればね』と言われて心がカキーンと凍りつきました。夫には私の日々のプレッシャーや疲れ具合が見えていなかったんです」
そこでSさん夫婦は、定期的にお互いの状況をすり合わせる時間をつくり、よく話し合い、不満をため込まないようにするしくみづくりを意識しました。「自分はこれだけやっているのに!という気持ちがあると、相手のささいな言葉にもカチンとくるようになります。役割分担して終わりではなく、日々のコミュニケーションで確認し合うことが大切だと思います」
否定よりも「ありがとう」の言葉かけが相手のモチベーションを高める
2人の子どもをそれぞれ別の保育園に預けるHさんは、多忙な日々の中で、夫との家事分担がとても重要になっているといいます。「夫はゴミ捨てや食器洗い、子どものおふろなどを担当しています。ほかのこともやってくれたら…とか、食器の洗い方をもっと丁寧にしてくれたら…とか思うこともあるのですが、否定するよりもまずは『ありがとう』の言葉をかけるようにしています。おかげで本人もその気になって、少しずつやってくれることが増えてきました」と、相手のモチベーションを高めることの大切さを教えてくれました。
「私、あまり家事をやらないタイプなんです」で、見かねた夫にやってもらう!
2才の女の子を育てるOさんからは、こんなエピソードも。「私自身、あまり家事をやらないタイプなんです(笑)。掃除もまめにやらず、夜はいつも子どもと一緒に寝てしまっていたのですが、それを見かねた夫がどんどんやってくれるようになりました。最近では朝起きると、夜ごはんの片づけと散らかったおもちゃの片づけ、掃除は全部終わっています」 Oさんの話を聞いて、育休復帰を控えたママたちからは「すごい!」と感嘆の声が上がりました。
頑張ることを放棄する、家が散らかっていても気にしない、疲れ果てている姿を夫に見せる、……見るに見かねた夫が手伝う!そんな作戦もありなんですね。
夫婦間でよく話し合い、お互いに気持ちよく役割分担できるように努力する。その上で、どうしても疲れたときはより余力のあるほうが、相手の分も請け負う――。こうした心がけで、夫婦間の家事育児を巡る多くのすれ違いは防げるかもしれません!
「ママtomoパパtomoカレッジ 2016年秋1Day講座」9月3日(土)、立教大学で開講!
この記事は、今年3月に開催された「育休復帰準備完璧1Day講座」の内容を抜粋して構成したものです。
「ママtomoパパtomo カレッジ」は、ママになっても学びたい!を実現した新しいかたちのカレッジです。ママがパパと一緒に赤ちゃん連れで大学で学ぶ1日。
(文・たまひよONLINE編集部)
※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。