ワーママの命運を左右する! ママ友・職場・園とのコミュニケーション術
子育て期は日ごろの人間関係がいちばん物を言う時期。ママ友や職場、保育園とのちょっとしたコミュニケーションのコツを身につけると、子育てがぐっと楽になります!
今年3月に開催され、大好評を博したイベント「ベネッセ共催 立教大学公開講座 育休復帰準備完璧1Day講座」の「先輩ママのパネルディスカッション」のコーナーから、心強いアドバイスをご紹介します。
「○○しようか?」と保育園のママ友に進んで声かけ。お互いさまで協力しあおう
「子育てって、自分が培ってきた人間関係がいちばん表れる時期だと思うんです」と語るのは、3人の男の子を持つ自営業のFさん。「だからこそ、子育て期は子どもを通して周囲との関係性をあらためて構築するチャンス。私は地方に住んでいることもあり、家族はもちろんご近所の方など、多くの人が子育てに協力してくださっているので、ささいなことでも『ありがとう』と伝えるなど、常に感謝の気持ちを忘れずに毎日を過ごすようにしています」
ママ友との関係性づくりの重要性を訴えるのは、5才の男の子を育てるSさん。「私はいつも自分から『何かできることない?』と、進んでママ友にアピールしています。たとえば園にお迎えに行く時間が遅くなったとき、まだ残っているお友だちがいたら、その子のママに『一緒に降園しようか?』とメールして、自宅で預かったりすることも。そうすれば自分が逆の立場のときも頼みやすくなります。常にお互いさまのスタンスを心がけています」
職場では情報共有を徹底。職場に貢献するためにも、状況を同僚に把握してもらおう
今年1月に復職してフルタイムで働くHさんは、職場での情報共有の大切さを感じていると言います。「仕事の進行状況はもちろん、プライベートも含めて気軽に話せる関係性が、仕事のしやすさやサポート体制に影響します。子どもが中耳炎でいつ熱を出してもおかしくない状況だったときは、『こんな体調で…』とたびたび伝えることで、仕事内容を考慮してもらえるようになりました」
子どもが体調不良のときには、ほかのメンバーがフォローしてくれることも多いというHさん。「でもその分、日ごろから限られた時間の中で一生懸命仕事に取り組み、かつ情報共有を徹底するようにしています。おかげで、逆に育休後は『効率がよくなったね』と言われるようになりました」と、情報共有のメリットを語ってくれました。
時短勤務で働くOさんは、「ここまではできるけれど、ここから先はこんな理由で難しいですと、自分の仕事の定量を伝えると、上司も仕事を任せやすくなります」とアドバイス。「早退や欠勤が多くなっても、必要以上に申し訳ないと思わず、どうすれば別の形で職場に貢献できるか、前向きに考えましょう」
「ゆるやかなネットワーク」が子育て中のママを救う!
勤務地が数カ月おきに変わるというSさんからは、こんな意見も。「父母が今どのような状況で働いているのかまったく見えないと、保育士さんも何かあったときに心配だと思うんです。仕事の状況や、このタイミングなら仕事を抜けやすいなどの情報を、園に押しつけがましくない程度にたびたび伝えておくと、いざというときにすれ違いがなくて安心ですよ」
立教大学教授の荻原なつ子先生は、「ノット(結び目)ワーキング」の大切さを説きます。「子育ては自分だけで解決しようとせず、『助けて!』と言える勇気が大切。私自身、子どもが小さいときから、まわりにいるたくさんの人たちの力を借りて子育てしてきました。多方面にゆるやかなつながりを持つことで、多様な力を借りることができます。このことで困ったときはあの人、あのことで困ったときはこの人……』と、ぜひさまざまな人たちとのつながりを大切にしてください。
「ママtomoパパtomoカレッジ 2016年秋1Day講座」9月3日(土)、立教大学で 開講!
※この記事は、今年3月に開催された「育休復帰準備完璧1Day講座」の中から、役立つ内容をご紹介したものです。
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(文・たまひよONLINE編集部)
※この記事は「たまひよONLINE」で過去に公開されたものです。