幼稚園の入園式の流れと準備するとは?
入園手続きや準備がすみ、あとは入園式を待つばかり。保護者のみなさんも子どもの晴れの姿を楽しみにしているころではないでしょうか。ここでは幼稚園の入園式はどういった流れで行われるのか式の一例をご紹介します。
式をスムーズに終えられるように、当日準備するものは何があるのか、忘れ物などないように事前にチェックしておきましょう。幼稚園バスのある園では、入園式当日からバス通園する場合もあるので、幼稚園のお知らせなどは必ず確認しましょう。
幼稚園の入園式はいつ?
幼稚園の入園式は、4月の第1週目(10日前後)が多いです。平日の園もあれば、土曜日にある園もあります。最近は、パパが参加しやすいように土曜日というところが増えてきたようです。また、園児の集中時間やパパの仕事の調整を考え入園式は、ほとんどが午前中で終わるなど、各幼稚園で工夫されています。祖父母や、ほかのきょうだいや親族が出席するという家庭も増えていますが、会場によっては入場制限がある場合もあるので注意しましょう。
幼稚園の入園式当日の流れ
式典
園児入場
園長先生・理事長のあいさつ
担任・副担任の紹介とあいさつ
在園児の歌やおゆうぎの披露
園児退場
PTA会長・保護者会長のあいさつ など
入園式は、式自体が行われる時間は30分〜1時間ほどです。その後教室に移動して、担任の先生のあいさつや紹介、注意事項、園生活の説明などのあと、記念撮影があります。12時くらいまでには、終了します。クラス発表は、当日の場合と事前の場合があり、幼稚園によって違います。
幼稚園の入園式当日に準備するものは?
当日は入園式だけで終わることが多いので、上履きだけ持参するという幼稚園もあります。幼稚園によっては式のあと、持参したすべての用具(クレヨンやはさみなど)を親子で整理して収納するところなどもあります。式当日の子どもの持ち物は、説明会などで配布されるプリントを必ず確認して、忘れ物がないように準備しましょう。
子どもの持ち物は?
□上履き・上履き入れ
□帽子
□靴
□通園バッグ
□ハンカチ・ティッシュ
パパとママの持ち物は?
□A4サイズのクリアファイル
□筆記用具 手帳
□ハンカチ、ティッシュ、ウエットティッシュ
□スリッパ
□ビデオカメラ・カメラ・予備のバッテリー
□ビニール袋(靴などを入れる場合も)
配布されるプリントを入れるファイルも忘れずに
入園式当日に慌てないように、事前に準備をしましょう。提出書類などがあるので筆記用具は忘れずに。幼稚園は行事が多いので、メモ帳より行事が書き込めるスケジュール帳タイプのほうが役立つかもしれません。そのほか、配布されるプリントを入れるファイルがあると便利です。バッグはA4サイズが入る大きめのサイズもしくは、サブバッグを持参しておくといいでしょう。
入園式は参列者用のスリッパが用意されていない園もあるので、パパやママの分はもちろん、きょうだいや祖父母が同伴するときは人数分の準備を忘れないようにしましょう。ビデオ撮影に関しては、幼稚園ごとにルールがあるので、事前に確認をしましょう。念のために子どもがおもらししたとき用に、替えの下着と靴下を持参しておくと安心です。
幼稚園の入園式の服装はどうする?
子どもの服装は?
□制服 制帽
または、制服がない場合は
□男の子 ジャケット、半ズボン、ハイソックス
□女の子 ワンピース、アンサンブル ハイソックスなど
基本は制服ですが、ない場合はよそいきの服装で
幼稚園は制服があるので子どもはそれを着用します。制服がない幼稚園の入園式は、男の子ならジャケットとパンツ、女の子はワンピースやアンサンブルなど普段着ではなく、よそゆきに近い服装がいいでしょう。普段の洋服とは違う装いをすることは、子どもにとっても特別な日を意識できるよい経験になります。入園式シーズンになると、手頃な価格の子ども用の式服があるので専門店やインターネットなどをチェックしてみてはいかがでしょう。ただ入園式は、あらたまった場所です。着飾った装いは、七五三や習い事の発表会にとっておきましょう。
子どもは、緊張するとトイレに頻繁に行くこともあるので脱ぎ着しやすい服装というのもポイントです。靴下はタイツではなく、ハイソックスなどを選ぶとよいでしょう。
子どもの髪型は帽子をかぶれるように工夫して!
制服の場合の髪型は、帽子がかぶれて時間がたっても崩れないような髪型がオススメです。あまり高い位置でポニーテールにしたり、髪をジェルで固めすぎたりすると帽子がかぶれないことがあります。また、編み込みや大きめのリボンなどは、子どもが触って崩れることが少なくありません。記念撮影で、せっかくセットした髪が乱れないような配慮が必要です。
パパ&ママの服装は?
ママの服装は?
スーツ…無地の紺、グレー、ベージュ、うすいピンクやブルーなど春らしい上品な色
ワンピース…無地の紺、グレー、ベージュ、うすいピンクやブルーなど春らしい上品な色
ブラウス…オフホワイトや上品なレースを使ったもの
ネックレス・コサージュ
靴…ラメや凝ったデザインはさけて、3〜5cmの高さのシンプルなパンプス。
入園式は、明るめの無地のベージュや紺といった春らしい服装が多く、反対に卒園式は、無地の黒や濃紺といった色が多いようです。スカートのスーツ、もしくはワンピースとジャケットのアンサンブルという装いがほとんどです。座ったときのことも考えて、スカート丈は長めに。華やかさを演出するにはコサージュやパールのネックレス、イヤリングなどを利用しましょう。ミニスカートや極端に高い厚底タイプのハイヒール、網タイツ、オープントゥーのパンプス、ブーツなどは式典にはあまりふさわしくないので注意しましょう。ストッキングは、替えも持参しておくと安心です。
幼稚園に入園したら、ママもパパも無地の紺や黒のスーツを一式準備しておくと入園式や卒園式に使えるので安心です。冠婚葬祭で1着もっているのなら、兼用してもOKです。
パパの服装は?
スーツ…無地の紺やグレーのシックな色合いのシングルのビジネススーツ
ネクタイ…濃いブルーや無地もしくは、細めのストライプなど
靴…ひも付き革靴
シングルの紺やグレーの略式のスーツを
入園式は、黒よりも紺やグレーのビジネススーツに、シックな色合いの無地もしくはストライプネクタイというのが多いです。ポケットチーフなどを入れると入学式にふさわしい華やかさをプラスすることができます。靴下は、白色や短めのアンクルソックスは避けましょう。カジュアルな服装でという指定の場合は、ジャケット(ブレザー)、シャツ(ボタンダウンなど)、ソフトパンツという装いがいいのではないでしょうか。靴は、スニーカー、ブーツといったものは避けましょう。
祖父母の服装
祖父母が入園式に出席する場合は、持参するスリッパなどのほかに、服装についてもパパやママから伝えましょう。式典ですから普段着は避けて、スーツや、ジャケットを着用するなどカジュアルすぎない服装が望ましのではないでしょうか。
服装に迷ったら、先輩ママや園に相談を
幼稚園によっては、濃紺のスーツ着用などと、しっかりしたドレスコードがあることも。平服でという場合もありますが、いくらカジュアルな服装とはいえ、普段着は避けたほうがいいでしょう。周りから浮くのが心配という場合は、園の先生に相談するか、もしくは先輩ママの入園式の写真などを見せてもらい、さりげなく幼稚園の雰囲気をチェックしてみてはいかがでしょう。
まとめ
入園式は、子どもがはじめての集団生活をスタートさせる晴れ舞台です。子どももパパやママも安心して楽しめるよう、当日の持ち物をチェックしましょう。親が慌てていると、子どもも不安になるので、どんなに心配でも笑顔を忘れないことが大切です。
監修
野上秀子さん
学校法人 野上学園久我山幼稚園園長。東京都私立幼稚園連合会常任理事、公益法人全日本私立幼稚園幼児教育機構調査広報委員会副委員長。40年の長きにわたり、幼児教育に携わる
高尾恵子さん
学校法人 江楠学園にじのはねこども園園長。公益法人全日本私立幼稚園幼児教育機構調査広報委員会副委員長。佐賀県で長きにわたり幼児教育や保育に力を入れている