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「児童虐待」を減らすため、私たちができることを考えました

更新

oatawa/gettyimages

最近、「児童虐待」が原因で幼い命が失われたというニュースが増えています。子どもを持つ親はもちろん、誰もが胸を痛める出来事をきっかけに、どうしたら「児童虐待」の被害にあっている子を助けられるのか、一過性の話題で済ませないための動きも広がっています。
口コミサイト『ウィメンズパーク』でのアンケート結果や、コメントから、私たちがすぐにできることを考えてみました。

児童相談所に通報したことがある人は、わずか2%

Q1.児童相談所などへ通報したことはありますか?

ある 56人(2%)
しようと思ったことはある(結局通報していない) 170人(6%)
ない 2631人(92.1%)

2018年6月8日~2018年6月10日に、全国のウィメンズパーク会員2,857名に実施した「児童相談所などへ通報したことはある?」というアンケートによると、「児童相談所などへ通報したことがある?」という質問に、「ある」と答えたのは2%のみでした。
実際は通報していないものの「しようと思ったことはある」という人を合わせても、全体で8%ほどです。

「しようと思ったことはある」という人が通報に至らなかった理由は、

「通報者の守秘義務が順守されるかどうか大いに疑問」
「親に止められた…首突っ込むんじゃないって…」

と、通報することで自分の生活に悪影響があるのでは?という心配があるようです。

また、中には「自分の子」の虐待を懸念しそうで通報をした人も。

「わたしが自分で児相とつながりました。子どもが二人とも、障害者で、共倒れになりそうだったので」
「児相ではないが民生委員や子供家庭センター(自治体の)に連絡したことはある。夫婦間の言葉や態度によるDVで子どもも巻き込まれる不安があった。。。」

とても勇気のいる行動だったと思いますが、自分から連絡をして最悪の事態を避けたのは、賢明ですよね。

子育てをしていると、自分が児童相談所に通報される対象になる可能性も、もちろんあるわけで……。

自分が児童相談所に通報されたことがある人は、1.5%

Q2.児童相談所などへ通報されたことはありますか?

ある 42人(1.5%)
されそうになったことがある 18人(0.6%)
ない 2693人(94.3%)
子どもはいない 93人(3.3%)
その他 11人(0.4%)

全体から見れば、ごくわずかな人数ですが、「ある」、「されそうになったことがある」という人に、その理由を聞くと……

「公園から帰宅時、もっと遊びたい~と大泣き。もういいかげん帰るよ~って抱っこしたとき、子どもが助けてぇ~助けてぇ~と 大声で周りにアピールした」
「子どもがアニメを見て家出を覚えて、叱られたときに公衆電話から警察に家出したと電話してしまい保護された」
「夏で、窓を開けっ放しで兄弟げんかにパパが怒鳴り。落ち着いたころにピンポーンとやって来ました」
「子ども達の癇癪の声がすごかったのか、警察が二度ほど来た」

笑い事ではないですが、どれも「うちもありそう!」と思うママも少なくないのでは!?

今のところは「ない」と答えたママも、不安に思うことはあるようで……

「ないけど、怒鳴り声とかは近隣に聞こえてるとは思います」
「子どもを怒鳴ってしまったときに、通報されたらどうしよう、と心配になることがある」


怒った勢いで子どもを怒鳴ってしまう経験はほとんどのママがしているはず。それが虐待と疑われて児童相談所や警察が自宅に来るのはかなりショックですよね。でも、それを考えて、通報を控えた結果……という可能性もあるわけで。何を基準に「虐待」だと見極めるのかはなかなか難しいものです。

「通報」以外にも「虐待をなくす方法」はある?


「二人目妊娠中に、上の子がグズって2日連続で1時間ほど泣きわめいていたため、通報されました。こちらもいろいろ手を尽くしたものの、どうにもならなくて疲弊しきったところへ、児相の訪問。ショックすぎて頭が真っ白になりました。
それ以降、誰かに常に見張られているような感覚になり、少しでも子どもが泣けば『また通報される』『また虐待を疑われる』と思ってしまい、精神的にかなり追い詰められました」

と、実際には虐待ではないのに、児童相談所に通報されて辛かった経験を話すママも。
その気持ちも痛いほどわかるので、虐待を防ぐ=疑わしいことがあればすぐに児童相談所に通報!というのは、やはり難しいのかもしれません。

でも、私たちができる「虐待をなくす方法」はそれだけではないはず。口コミサイト『ウィメンズパーク』でママたちが投稿していたコメントにも、参考になるものが。

■署名に参加する


「『署名 虐待 子供』で検索すると、さまざまな団体が虐待を防ぐための法改正を政府に要求する署名を集めています。一人一人の力は微力かもしれませんが、できることをしていきたいですね!」


自分ひとりの力は小さくても、同じ想いを持つ人と力をあわせることで、大きなうねりを作ることができるかもしれません!

ほかにも、子育て中のママだからやりやすいことも。

■子育てしやすい世の中に


「通報も大事ですが、赤ちゃんや幼児が泣くとにらんだり、舌打ちしたり、白い目で見たりするのではなく、お母さんの様子を見て助けられそうなら声掛けなどをしたら、今、赤ちゃんを育てているお母さん達も周りも幸せになると思います」
「赤ちゃんや子ども連れの人がいたら、話しかける。周りの人からの温かい見守りって、追い詰められている人ほど、すごく救いになると思います」


世の中を変えるには、まず身近なところから! 自分の家のまわりの「地域」にも目を向けてみませんか?

■地域につながりを


「孤立を防ぎ、その人のまわりの環境をよくする。地域活動に参加し、地域で生活する方の困りごとに敏感になる。というのが、結果として虐待をふせぐ気がする。同じ町内会の方の家族構成ぐらいは、言えるようになっておこうって思います」
「地域社会に関心を持つというのが大事じゃないかと思っています。1人でも『あの子はどうしたのかな?』って気にして、声をあげる大人がいたのなら、助けられたのかもしれない。」


地域に目を向けると、地域・自治体を動かしている議員さんにも目が行くはずです。私たちの意見、考えを代わって伝えてくれる地方議員、国会議員を選ぶことが、実は結構大事なんです!!

■選挙に行く


「児童福祉に力を入れる政治家を支持します!という人が少なすぎて、現場に人手とお金がいかないらしい。『投票行かない』は罪なんだって思った」
「私にできることは、児童相談所の職員を増やせるように税金払って、その税金が訳のわからない用途に使われないように選挙に行くってことかな?」
「『虐待をなくすにはみんなが選挙に行くこと』とおっしゃっている人も。児童福祉に力を入れてる人を応援するということだそうです。今まで選挙、政治に無関心だったことを後悔しています。助けられなくてごめんなさいという思いでいっぱいです」

ママ世代の投票率の低さは社会問題のひとつ。「児童虐待」をきっかけに「投票に行こう」と考え、実行するママ世代が増えるなら、必ず社会が変わると感じます。
(文・古川はる香)

■文中のコメントはすべて、『ウィメンズパーク』の投稿からの抜粋です。

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