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子どものそばで働ける!?保育園併設型「コワーキングスペース」のメリットとは?

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「コワーキングスペース」とは、さまざまな職業の人たちが同じ空間を共有しながら働くための場所。働き方が多様化する中で、年々利用者が増えてきています。最近では、働くママやパパのために託児サービスを提供する施設もでてきていて、保育園に入所しにくいフリーランスや在宅ワークのママの利用が増えている様子があります。
2017年2月に、東京都立川市にオープンした「シーズ立川」は、託児サービスのある施設の中でも珍しい”保育園併設型”の施設。運営するシーズプレイス社長、森林育代さんに、施設のメリットなどを伺いました。

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送り迎えの時間ロスがないなどさまざまなメリット


――こちらの施設は、主にどのような方が利用されていますか?

森林:フリーランスで仕事をされている方が主に利用されています。栄養士やフォトグラファーなど職種はさまざまで、IT系の方がドロップイン(一時利用)で来られることもあります。保育園を併設していますが、子どもがいるかいないかにかかわらず、また年齢を問わずに幅広い方に利用していただいています。

――男性も利用できますか?

森林:当初は女性限定でしたが、利用を希望される男性が多かったので、男性も利用できるようにしました。男性がいたほうが、仕事の幅が広がっていいみたいですね。

――保育園併設型のコワーキングスペースにはどんなメリットがありますか?

森林:一般的に、保育園にお子さんを預けている方は、自宅から保育園、保育園から職場までの移動に時間を取られてしまいます。でもオフィスの施設内に保育園があれば、送迎に伴う時間のロスがありません。また、子どもの急病時や災害時など、緊急を要する場合にもすぐに一緒に行動できます。

――お子さんが仕事場と保育園を行き来することもあるのでしょうか?

森林:小さい子どもは、親の顔が見えるとどうしても親がいるほうに行きたがります。そうなると仕事に集中できなくなってしまうので、当施設では、保育園とコワーキングスペースをドアで仕切って、保育園側から親の姿が見えないようにしています。ただしそのドアにはマジックミラーの窓が付いていて、外側からは保育園内の様子が見えるようになっています。仕事中、子どもの様子が気になった時や、子どもの顔を見て癒やされたいと思った時などに、いつでも保育園をのぞくことができます。

――確認できると、預けるほうも安心ですね。月極契約をしていない方が、親子そろってドロップインすることも可能ですか?

森林:一時保育は、事前に連絡をしていただければ対応可能です。ただしその日の保育園の定員に空きがあり、保育スタッフがいることが条件となります。

全方位「ゴメンナサイ」がなくなった

――利用者同士のネットワークが生まれることもありますか?

森林:ドロップインのお客さま主体のコワーキングスペースだと、交流が生まれにくいという話も聞きますが、当施設は月極で利用されている会員が多く、地域に密着したコワーキングスペースなので、お客さま同士顔なじみが多く、ご近所さん同士のような関係です。この中で生まれたつながりから、実際に会員さん同士で仕事を紹介し合うこともあるようです。

――レンタルスペースは会議や英会話教室、公文教室などにも使われているそうですが、ママ友サークルがここを使うこともできますか?

森林:ぜひそういう使い方もしてもらいたいですね。レンタルスペースは飲食可で、お子さま連れも歓迎です。以前に、赤ちゃんを抱っこしながらフラを踊るイベントを開いたこともあります。ここではレンタルスペースの横にオフィススペースがあるので、たとえば、レンタルスペースを利用したママが、オフィスで働いているママたちを見ることもできるので、「こういう働き方もあるんだ」と気づきを得ることもあるかもしれません。 

――開業から1年以上が経過して、利用者からはどのような声が聞かれますか?

森林:ここを使う以前は、仕事も育児も両立が難しく、子どもにも家族にもクライアントにも「ゴメンナサイ」という気持ちだった人も、仕事に集中できるようになりパフォーマンスも上がっていると聞きます。また個人で仕事をされている方には、ランチ交流会などを通じて他者の視点に触れられるいい機会になっているようです。

――こういった施設の利用を検討しているママ・パパに、施設選びのポイントをお願いします。

森林:託児サービスというのは、一般的に保育所としての認可申請をしていないか、設置基準を満たしていない場所で行う保育で、保育内容は運営企業に委ねられます。そのため、保育士の人数からどんなお世話をしてもらえるのかまで、施設によってさまざま。ですから、必ず下見に行って、安心して子どもを預けられる保育をしているかどうかチェックしたほうがいいでしょう。
ちなみに当施設にある保育園は、内閣府の新制度「企業主導型保育施設」を利用して創設したこともあって、認可保育園と同程度の施設基準を備えています。調理室もあり、栄養と素材にこだわった給食を提供しています。

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取材中、保育園のドアが開くたびに、子どもたちの元気な声が聞こえてきました。保育園併設型のコワーキングスペースは、ママやパパたちに新しい働き方の可能性を示してくれるかもしれません。次回は、「ワークライフバランスの崩壊」を体験した森林さんご自身のキャリアについてお伺いします。(取材・文/香川 誠、ひよこクラブ編集部)

取材協力/シーズ立川

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