中断、後戻り、教えてくれない…おむつはずれの“あるある”つまずき解決法

おむつはずれは必ずしも順調に進むとは限らず、時には長期戦になることも。｢どう進めたらいいんだろう…｣と頭を抱えるママ・パパもいるかもしれません。そんなおむつはずれの“あるある”つまずき解決法を、小児科医の若江恵利子先生に聞きました。

ママ・パパを悩ます、おむつはずれのつまずきにアンサー！

｢スムーズに進んでいたのに、まさかの中断!?｣　ママ・パパを悩ます、おむつはずれのつまずき。たくさんのママ・パパから寄せられた、よくあるつまずきの数々を解決します。

つまずきVOICE１
｢誘うタイミングが合いません｣

解決アンサーはコレ！
おしっこの間隔を再確認して声かけを
「おしっこの間隔は、排尿機能の発達とともに変化します。そのため、ママ・パパの声かけのタイミングが、子どもの発達と少しずつずれていってしまうことも。おしっこの間隔を再確認し、声をかけてみて。また、夢中で遊んでいるときは少し時間をずらし、ひと段落ついたときに誘いましょう」(若江先生)

つまずきVOICE２
｢はずれたのにおもらしします｣

解決アンサーはコレ！
おむつはずれは行きつ戻りつするもの
「ママ・パパが誘ったらトイレでおしっこできたり、自分で教えてくれたりすることがあっても、もしかしたらそのときは偶然タイミングが合っただけかもしれません。一歩進んで二歩下がるのがおむつはずれ。数回できたからといって、その後は絶対におもらししないとは言い切れません。しからないで、少しずつできるようになればいいでしょう」

つまずきVOICE３
｢トイレで遊んでしまいます｣

解決アンサーはコレ！
｢お部屋で遊ぼう！｣と誘い、トイレを切り上げて
「遊び出してしまったら、お部屋での遊びに誘って気をそらせ、切り上げましょう。トイレに楽しい飾りをすると、トイレ嫌いな子には効果的でも、そうじゃない子は遊んでしまう場合も。嫌がらないなら、飾りははずしておきましょう」

つまずきVOICE４
｢トイレに行きたがるけれど出ない｣

解決アンサーはコレ！
ママ・パパの気を引きたいだけかも。つき合ってあげて
「トイレに行くとママ・パパが喜ぶと思って、気を引いているのかも。そんな気持ちを受け止めて、“おしっこ教えてくれてありがとう”“また教えてね”と笑顔で接しましょう。おむつはずれにかかわらず、スキンシップをたくさんとって」

つまずきVOICE５
｢誘わないとトイレに行けない｣

解決アンサーはコレ！
自分から｢行く!｣と言えるようになるのは3歳過ぎが目安
「“トイレに行く”と教えてくれるようになるのは、おしっこが出そうな感覚がわかることと、トイレまで我慢できることが必要。3歳過ぎが目安です。ただし、排尿機能や、脳、言葉の発達もかかわるため、個人差があります。自発的に言うようになるまでは、ママ・パパが誘ってあげましょう」

つまずきVOICE６
｢教えてくれるときと、そうでないときがある｣

解決アンサーはコレ！
3歳ごろまではママが誘っておしっこできればOK
「子どもはそのときの気分で教えたり、教えなかったりします。夢中で何かしていれば、おしっこに気づかない場合も。自分から教えてくれるようになるのは3歳過ぎ。それまでは、ママ・パパが誘ってトイレでできればOKです」

つまずきVOICE７
｢保育園ではできるのに家ではしない｣

解決アンサーはコレ！
保育園と同じタイミングでトイレに誘っては?
「保育園は、みんなと同じ生活リズムで過ごすので、トイレでおしっこする習慣がつきやすい傾向があります。保育士さんに誘うタイミングを聞き、家でも同じように誘ってみましょう」

「昨日はできたのに、今日はできない。なぜ？」――。せっかくうまく進んでいたのに停滞してしまうと、ついあせったりイライラしてしまうこともあるのではないでしょうか。でも、その思いはグッと堪えて。子どもに伝わってしまうと、おむつはずれがいっそう難航することも。つまずいたときは、｢そんなこともある｣と、ゆったり構えてみるといいかもしれませんね。（取材・文／茶畑美治子・ひよこクラブ編集部）

参考／「1才2才のひよこクラブ」2017年夏秋号「ストレスフリーのおむつはずれ」より

監修／若江恵利子先生