散らかす・引きこもる・結局リビング住人…子どもの一人部屋って本当に必要?
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子どもそれぞれに自分の部屋をあげたいけれど、間取り的に難しいというお悩みもあれば、子ども部屋はあるのに、全然使わない! という声も。「自分の部屋」のあるなしそれぞれのメリット、デメリットを教えてもらいました。
片付けが習慣化・子どもに目が行き届く。「自分の部屋なし」のメリット
家族でスペースを共有するためには、工夫をしながら暮らすことが必要。それが、子どもにとって良い面もあるようです。
片づける習慣が身につく
狭い社宅で暮らしていたころの方が、すぐに片付ける習慣がついていたと思います。片付けなければみんなの布団も敷けないので。
キッチン学習で親の目が行き届く
ある友人は勉強机が無くて、キッチンで勉強をしていましたが、常に学年5位から下に下がったことはありませんでした。親の目が届くキッチンで勉強をしたのが良かったと言っていました。
兄の頑張りを見て、弟たちも勉強するのが当たり前に
リビングで中学受験の勉強する兄。兄が頑張ってる姿を弟たちに見せるのも、弟たちのためにも良いと思います。お陰でうちは弟たちも勉強するのが当たり前と思ってます。
居場所がない!「自分の部屋なし」のデメリット
自分の部屋を与えられなくても、子どものプライベートな空間も確保する必要はありそうです。
家族の生活リズムに影響される
夫は狭い部屋に兄と同室で、勉強のため電気つけると兄に寝られないとうるさく言われたり、リビングで母親に話しかけられたりするのが嫌で、トイレで勉強していて居心地悪かったそうです。プライバシーや兄弟の生活リズムなどを考えたら、同性でも同室は難しいかもしれません。
部屋の使い方をめぐって、きょうだいげんか
私は3姉妹で、妹二人が12畳の部屋を共有していました。でも、上の妹が荷物を散らかしすぎるので下の妹と大げんか。部屋を共有はよっぽど気の合うきょうだいでなければかなり難しそうです。
やっぱり一人一部屋! 「自分の部屋あり」のメリット
勉強が難しくなってきたり、思春期に入ってきたりすると、自分の部屋の良さを実感するようです。
勉強、遊びは自分の部屋で
私が三人姉妹で一人一部屋でした。
中学からのテスト前勉強、受験、大学や専門学校でのテスト前の勉強や、実習のレポートなど、一人部屋で良かったです。友だちが来たときなど、中学以降は自分の部屋で遊んだり、お泊まりしたりしていました。
受験生とは別々でストレス回避
わが家は今年、受験生がいましたが部屋を分けてあったので、お互いにストレスが少なく済んだと思います。
思春期になると、自室が居心地よさそう
中3になり、本格的に受験勉強するようになると、自室で勉強するようになりました。リビングだと、長時間の勉強は難しいし、誘惑がいろいろあります。一旦、自室にこもるようになると、勉強もゲームをするのも居心地がよいのか、あまり出てきません。でも年齢的に仕方ないかな、と思っています。
思春期になると、いろんな理由で一人部屋が必要だと思っています。
いいことばかりじゃない! 「自分の部屋あり」のデメリット
使ってくれない、引きこもる、散らかすなど、自分の部屋を持たせるデメリットを感じているママ達も。
子ども部屋はあっても、小学生3人はリビングの住人
小学6,4,1年の姉弟がいます。将来は性別で分けるつもりですが、今は全員2階の12畳を子ども部屋にしています。しかしみんな、未だにリビングの住人でプライバシーを求めていません。子ども部屋は寝るだけです。
子ども部屋は使わず、子どものものがリビングにたまるばかり
子ども部屋はありますが、ずっとリビングにいるので、漫画やゲーム、着替えまでリビングにたまります。リビングが散らかるので、たまに夫が「部屋に持っていけ」と叱っています。
散らかしても困らず、片付ける習慣がつかない
中2ですが、未だに宿題や工作その他、すべてダイニングで済ませています。
自分の机は”物置”と化しています。整理するように伝えたところで、言うことを聞く年齢でもないし、やることはリビングでするので、子ども部屋が散らかっていても、困らず片付ける習慣もつきにくいです。
受験勉強よりも、息抜きが長くなる…
私自身は個室でしたが、親の目がないので勉強より息抜きのほうが長くなってしまい、思った大学に入れませんでした。
一人部屋の有り無し、いずれにも、メリット、デメリットがありますが、きょうだい関係や思春期、受験、引っ越しなどをきっかけに、子どものプライベート空間を必要だと感じるママが多いようです。お子さん、ご家庭に良いタイミングで、子どもの一人部屋について検討できるとよいですね。
(文・加藤紗羅)
■文中のコメントは『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。