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骨・関節の病気 【1歳~幼児】 子どもがかかりやすい病気の話

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赤ちゃんの骨の異常は成長とともに自然に治るものが少なくありません。
矯正が必要な場合も早期に開始すれば高い効果が期待できます。ただ細菌感染によるものは早期治療が必要なので、気になることがあれば早めに受診しましょう。

先天性股関節脱臼(せんてんせいこかんせつだっきゅう)

*かかりやすい時期・季節/先天性・通年
*主な症状/脚が開きにくい

先天性股関節脱臼 こんな症状

★骨盤から大腿骨がはずれ、脚が開きにくい状態です 
 先天的に股の関節が緩く、大腿骨(だいたいこつ)の先端が骨盤からはずれる病気です。あお向けに寝て両ひざを立てたときにひざの高さが違う、脚の開きが悪いという様子からわかります。放置すると、下肢の長さに差が出たり、歩行が不安定になります。

先天性股関節脱臼 治療とホームケア

★装具で整復したり、手術をすることも
  リーメンビューゲルという装具をつけて整復したり、手術を行ったりします。股関節の開きなどで心配なときは、受診しましょう。

先天性内反足(せんてんせいないはんそく)

*かかりやすい時期・季節/先天性・通年
*主な症状/足が内側に向いている

先天性内反足 こんな症状

★先天的に足が内側に向いている状態
 先天性の足の変形で、足が内側に反って、足の裏が内側に向いている状態。強度の内反足は新生児期に発見されるため、早期から治療を始めることも。

先天性内反足 治療とホームケア

★矯正具や強制靴を使って治療します
 医師が手で変形を矯正しながら、ギプス包帯を巻きます。その後は矯正具や矯正靴などを使って、矯正位置を保ちます。治療で十分に矯正できない場合は、緊張の強い筋肉の腱(けん)を緩める手術をし、医師の指示に従って矯正具を装着します。

化膿性股関節炎(かのうせいこかんせつえん)・骨髄炎(こつずいえん)

*かかりやすい時期・季節/新生児期~・通年
*主な症状/股関節に痛み、発熱

化膿性股関節炎・骨髄炎 こんな症状

★細菌感染して股関節に腫れや痛みが出ます
 化膿性股関節炎は、股関節に細菌が感染して、化膿する病気。多くは原因がよくわかりません。化膿性骨髄炎(かのうせいこつずいえん)から広がって発症する場合も。
 骨髄炎は骨の中にある骨髄に細菌が感染し、骨髄がおかされる病気です。感染経路には骨折や手術など直接骨が菌にさらされて感染する場合もありますが、体の別の場所で起きた炎症から細菌が血液を通って骨に感染する場合があります。感染した骨の骨髄内部には膿が溜まり、化膿して周囲の骨から分離された腐骨が見られます。原因となる細菌の多くは黄色ブドウ球菌です。発熱に始まり、徐々におかされた骨の部分が痛み出し、眠れないほどの激しい痛みを伴うこともあります。乳児では感染した手足の動きが悪いことがありますが、症状がわかりにくいことも多いようです。

化膿性股関節炎・骨髄炎 治療とホームケア

★関節を切開して関節内の洗浄を行うこともあります
 化膿性股関節炎も骨髄炎も、菌の特定を行い、菌に適した抗菌薬を数週間投与します。これで治ることもありますが、関節に炎症がある場合は、緊急手術で関節を切開して膿を排出します。治療が遅れると、関節が変形し手足の長さに差が出てしまいます。発熱があり、おむつ替えのときに激しく泣く場合はこの疑いがあるので、早めに受診しましょう。


監修:松井潔 先生
神奈川県立こども医療センター 総合診療科部長
1986年愛媛大学医学部卒業後、神奈川県立こども医療センターに勤務。2005年より現職。専門各科と連携しながら、総合診療科で治療に努めていらっしゃいます。

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