保育士直伝!赤ちゃんが喜ぶ簡単手作りおもちゃの作り方
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日に日に出来ることが増えて、動きが変わっていく赤ちゃんの成長は著しいですね。それとともに、興味のあるものもどんどん変わります。そんな時期には、市販のおもちゃよりも手作りおもちゃがオススメ。身近なもので作れる手作りおもちゃと考え方について保育士の相原里紗さんに伺いました。
相原 里紗
保育士・のあそびっこプロジェクト 主宰
早稲田大学国際教養学部卒。(株)オールアバウトを経て国家試験で保育士に。親子×のあそび×地域を軸とした「のあそびっこプロジェクト」他、親子向けイベントを多数企画・運営している。0歳男児の母。
のあそびっこプロジェクト
赤ちゃんのおもちゃ、手作りがオススメな理由
カラフルなおもちゃ、しっかりした木のおもちゃ、車のおもちゃ、おままごと…おもちゃ売り場に行けばいろんなおもちゃが売っています。既製品のおもちゃはもちろん、赤ちゃんの時期には身近なもので作る手作りのおもちゃもオススメです。
出来ることが増えると興味が変わる、おもちゃも変わる
赤ちゃんは、1日1日でぐんぐん成長していきます。自分の手を発見したと思ったら、寝返りをうち、ズリバイを始め、ティッシュを引き抜くようになり、つかまり立ちをしては机の上のものを落とす。動き、視界が変わる度に興味の対象も変わっていきます。そしてもちろん、その成長に合わせて好みのおもちゃも変わっていくのです。「子どもにはいいものを」というのももちろんですが、その時、目の前の赤ちゃんが欲しいものを手作りするのも一つの方法。成長に合わせて作れるのが手作りおもちゃの大きなメリットです。
愛着が湧いて一緒に遊ぶのが楽しい!
「遊んでくれるかな?」「出来上がったら一緒に遊ぼう!」「どんな反応をするかな…?」と、想像しながら作ったおもちゃで一緒に遊んで笑ってくれた時には本当に嬉しいものです。おもちゃの本質は、それ自体で遊ばせることはもちろん、親子のコミュニケーションを作り出してくれること。日々の育児を積極的に楽しむためのツールになってくれますよ!
赤ちゃん用手作りおもちゃ、製作のポイント
手作りおもちゃのレシピは、実はインターネット上でたくさん見つけられます。でも、そのレシピにたどり着くまでが問題です。何をポイントにしてレシピを選べばいいのでしょうか?
身近なもので作る
家にあるものや廃材で作ってみましょう!ペットボトル、空き箱、荷造り紐、麻紐、ラップの芯、セロテープの芯、折り紙、アルミホイル、ストロー、プラスティックスプーン…わざわざ買いに行かなくても家の中には赤ちゃんの興味を引くものが実はいっぱい!引っ張ったり投げたり、少し乱暴に扱っても、もともと家にあったものだったら大丈夫!修理もすぐに出来ちゃいますね。
赤ちゃんが好きなことをよく観察する
赤ちゃんの動きが変わっていくにつれて、赤ちゃんが繰り返す行動も変わってきます。その「繰り返している行動」が、その時赤ちゃんが「やりたい!」「上達したい!」と思っている行動です。例えば、離乳食の時に器から食材をどんどん出していく…何も知らないで見ていると、「お行儀が悪い!」と思ってしまいますが、実はこれは指先を使って容器から容器へと「移す」行為をやりたい時期だということ。「何を作ろう?」と思った時には、赤ちゃんが何をしているかじっと観察してみてくださいね。
隙間時間にぱぱっと用意する
SNS映えやインテリアを気にして「可愛いものを作らなきゃ!」「後であれを買ってきたらもっと…」なんて思うこともあるかもしれませんが、時間だけがどんどん経って、せっかく観察したのにそのブームが去ってしまった!何てことになりかねません。そのくらい、赤ちゃんの成長はあっという間です。だから、赤ちゃんが楽しんでいる遊びを見つけたら、その場にあるものですぐに作ってあげましょう。可愛くするのは後からでも大丈夫です。
簡単手作りおもちゃ3つの実例
古紙、アルミホイル、身近なもので作るモビール
赤ちゃんの様子:風になびく洗濯物を喜んで見つめる。
仰向けねんねの時期にはモビールの出番です。「かわいいものを作ろう!」と思ったらフェルトや切り絵、ヒンメリなど、いろんなパターンもありますが、身近なもので簡単に作る場合は、家にある竹串(先をカットする)と紐、あとは家にあるアルミホイル、古紙、ストロー、折り紙、などで組み立てて作ってみましょう。くるくる回るモビールは、赤ちゃんの目を引くこと間違いなしです。
ペットボトルキャップで作るガシャガシャ
赤ちゃんの様子:音の鳴るものに反応する。手でものを振る。
ペットボトルは手作りおもちゃを作るのに便利な素材。ペットボトルキャップの真ん中に穴を開けて紐を通せば、振ると簡単に音が鳴る楽しいおもちゃになります。口に入れる時期でもあるので、キャップはしっかり洗ってくださいね!
ティッシュ箱と布で作るいたずらの箱
赤ちゃんの様子:ティッシュやウェットティッシュを引き出して大惨事。
振り返るとそこにはティッシュの海が…!動き始めた赤ちゃんがいるおうちではあるあるの光景ではないでしょうか?「引き出す」のが楽しいこの時期。いっその事赤ちゃんが楽しく引き出して遊べるおもちゃを作ってみましょう。用意するのはティッシュの空き箱と布だけ。箱の中に布を詰めて、引っ張り出すのを一緒に楽しみましょう!
※手作りおもちゃは安全が確認されているものではありません。必ずママパパと一緒にいる時に遊んでくださいね!
いかがでしたか?早速、今日の赤ちゃんの様子をよーく観察して、身近にあるもので手作りおもちゃを作ってみましょう!きっと子育てがもっと楽しくなっちゃいますよ!
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