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小学1年の親の悩み 新1年生の課題は、まずは明日の準備

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Koldunov/gettyimages

子どもが小学校に入学したことで直面する課題は「小1の壁」といわれています。それは現在、おもに共働き家庭が経験する壁のことを指していますが、共働きでなくても、我が子が小学生になることで大変なことはいっぱいあります。 ここでは体験談をもとに、子どもが小学生になって困ったこととその対処法について「ベネッセ教育総合研究所」顧問八木義弘さんと「保育園を考える親の会」の普光院亜紀さんに伺いました。

入学前に持つ悩み

東京都に住むYさん。我が子が小学生になることはうれしいことではあるけれど、多くの不安もあったといいます。
学校でうまくやっていけるのか、お友だちはできるのか、困ったことがあっても誰にも何も言えないのではないか…などなど。 2012年に行われたベネッセ教育総研次世代育成研究室の「幼児期から小学1年生の家庭教育調査」では、年長児の親は小学校入学前に以下のような気がかりを持っていると答えています。

小学校入学に向けて/小学校生活での気がかり・悩み

 年長小1
友だちとのつきあい119件22件
生活と発達113件63件
勉強・学習80件103件
小学校の状況54件68件
新しい環境への順応51件11件
子どもの安全44件7件
子どもと親との関係13件16件
親同士の関係11件0件
習い事7件11件
金銭面での不安2件0件

※「生活と発達」には、生活リズムやコミュニケーション、身体的成長などが含まれています。
(年長児の子を持つ親1125名、小学1年生の子を持つ親1285名の結果)
(ベネッセ教育総合研究所「幼児期から小学1年生の家庭教育調査」2013年より引用)

入学前は「友だちとのつきあい」「生活と発達」「勉強・学習」に多くの親たちが気がかりだと答えています。ところが小学1年生の親の気がかり・悩みは、「学校」や「勉強」に対する気がかりは増えていますが、子どもの「生活と発達」「友だちとのつきあい」「子どもの安全」などへの気がかりは少ない傾向にあります。

入学後に知った小学生の大変さ

TAGSTOCK1/gettyimages

Yさんは「夏前には子どもも私も小学校生活に慣れて、以前のようにあれもこれも心配ということはなくなりました」と語ります。 ところが予想外の悩みにぶつかったのだそう。それは、子どもが自分で自分の支度や片づけができるように見守るということ。
小学生の1日はおおまかに説明すると、以下のような流れになります。

1 朝、起床
2 朝食
3 身支度をして登校
4 学校での生活
5 帰宅
6 その日にもらったプリントをランドセルから出し、宿題をする
7 友だちと遊ぶ
8 夕食と入浴
9 翌日の学校の用意
10 就寝

これらにプラスして、週末には体育着や上履きと、当番の時は給食着を持ち帰って洗い、月曜に持っていくことになります。
提出すべきプリントや生活科や図工などで必要な特別な持ちものがある場合もありますし、夏になればプールの用意をして毎朝体温を測り、保護者のチェックを受けたプールカードも持参します(プールカードがなければ、どんなに元気でもプールには入れません)。
「むずかしいのが、『その日にもらったプリントをランドセルから出し、宿題をする』と『翌日の学校の用意をする』を自主的にさせることなんです。最初は親が一緒にやったり、声をかけたりとチェックしていましたが、自分でできるようにと1人でやらせると、とたんにやらずにいる日が増えて…。気づいたら、宿題も学校の用意も朝あわててやっているし、忘れものを指摘されるようにもなりました」。

自分でできないのは当たり前。できるような仕組み作りを

時間割通りに教科書を揃えるなどの明日の支度を、親がやってしまえば早くすみます。けれどもこうした準備をする習慣こそ、自立の基礎。子どもは耳で聞くよりも目で見たほうが行動しやすくなることが多いので、毎日やるべきチェックリストをリビングなど、普段過ごす場所に貼っておくのがオススメです。

チェックリスト例

・今日配られたプリントと連絡帳を出す
・ナプキンを洗濯機に入れる
・宿題をする
・明日の準備をする(必要な教科書とノートを揃え、筆箱の中の鉛筆は削る)
・明日、特別な持ち物がないかママと確認

などと書いて、子どもが準備を終えたら、親子で指差し確認をするといいでしょう。
忘れものがなかなか減らない子は、忘れものをしても困った経験がないという理由もあるそうです。
だから、たとえば「今日、算数の教科書を持っていくの、忘れちゃった」と子どもが話したら、「それで、どうしたの? あなたは困らなかった?」などと話しましょう。
「忘れものをして自分は平気でも、そのたびに先生やお友だちに借りると、貸すほうも困るようになる」ということを少しずつでも伝えていくと、「そうなのか。忘れものをすると、そんなことになるのか」と理解できるようにすることはとても大事なことなのです。

入学直後の悩みを打ち明けてくれたYさんも、「大変なことはあるけれど、自分でできることが増えていく姿を見るのはやっぱりうれしいですね。何より、これまで幼稚園まで送って、また迎えに行ってという毎日から、子どもが自分1人で登下校する毎日になります。解放された感も大きいし、時間も自分のペースで使えます」と語ります。 パパやママの育児負担が少しずつ減る実感が持てる小学校入学。期待しすぎず、でも傍らで子どもの成長を見守るつもりで楽しみたいですね。 (取材・文/bizmom編集部 橋本真理子<メディア・ビュー>)

監修
八木義弘さん(主に小学校生活・教育・子どもの発達に関する内容)
公立小学校校長、東京都算数教育研究会会長、公立幼稚園長、大学講師などを経て、現在は株式会社ベネッセコーポレーションの「ベネッセ教育総合研究所」顧問を務める。

普光院亜紀さん(主に保育園・学童保育・小1の壁に関する内容)
「保育園を考える親の会」代表。仕事と育児の両立に役立つ出版物の発行や会員の情報交換、イベントなどの活動を行っている。
著書に『「小1のカベ」に勝つ』

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