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きょうだい子育てのコツ【兄×妹編】

更新

CokaPoka/gettyimages

きょうだいのいる子は、きょうだい同士で互いに刺激し合い、助け合い、時にはけんかもしながら成長します。兄、姉、弟、妹の存在が、その子の性格、生き方に影響を与えることも。男の子、女の子のきょうだいの組み合わせによって、そしてきょうだいの年齢差によって、育児のポイントも変わってきます。今回は「兄×妹」のきょうだいの子育てのコツを、保育士経験があり家族関係に詳しい、大阪教育大学教育学部教員養成課程准教授(家政教育講座)小﨑恭弘先生に聞きました。

関連:きょうだいの学年差で見るお金のメリット&デメリット

【兄×妹】は優しい兄と、要領のいい妹になる傾向が

兄×妹のきょうだいは、それぞれ次のように育つ傾向があります。

【兄の傾向】

男きょうだいの兄は弟をライバル視する傾向がありますが、兄と妹の場合、兄が妹をライバル視することはあまりありません。むしろ優位性を実感することで、妹に優しく接し、面倒を見てくれることもあるでしょう。

【妹の傾向】

妹は兄のことをよく観察していて、同じ失敗をしないように学習します。また、どうすればまわりが自分のことを見てくれるのかも理解しています。兄という大きな傘の下で、要領よく立ち回って成長していく子が多いようです。

年齢差によってきょうだいの関係性はこう変わる

兄×妹のきょうだいは、年齢差によって次のような関係性が見られることが多いようです。

【1歳差の場合】

一般的に女の子のほうが成長が早く、口が達者になるのも早いため、1歳差だと兄と妹の立場が逆転することもあります。

【2~3歳差の場合】

兄はまだ親に甘えたい気持ちがあるため、妹と親を取り合うようなことも起こります。親からの愛情を感じていれば、妹に優しく接することができます。

【4歳差以上の場合】

妹を守る優しい兄になる傾向がありますが、ほどよい距離感を保つので何でも面倒を見てくれるということにはなりにくいようです。

兄×妹の育児で気をつけたいポイント

兄と妹は、異性としての距離感から、互いに独立した存在になりますが、そのために関係性が希薄になってしまうこともあります。お手伝いや遊びなど、「2人で1つのことをする」場面を、親が意識してつくってあげましょう。

兄は妹に負けるようなことがあると、兄としても、男としても、プライドを傷つけられてしまいます。兄妹げんかをしたときも「あなた、それでもお兄ちゃんなの?」と、立場や性別を理由に持ち出して一方的に責めることのないようにしましょう。

妹は、兄の影響で男の子っぽい遊びや振る舞いをすることもあります。それをとがめるようなことはせず、兄やほかの女の子たちと比べることもしないように、その子のいいところをほめてあげましょう。

関連:「きょうだいがいないと社会性が育たない?」は本当?

兄と妹は、性別の違いから微妙に距離感を保つことが多いようです。それぞれ、遊びや振る舞いが異なることから、兄と妹で育児のポイントも変わってきますが、「あなたはお兄ちゃんだから」「あなたは女の子だから」といった立場や性別で決めつけずに、その子の個性を伸ばしてあげたいものですね。(取材・文/香川 誠、ひよこクラブ編集部)

監修/小﨑恭弘先生
大阪教育大学教育学部教員養成課程准教授(家政教育講座)。西宮市初の男性保育士として活躍したのち、大学の准教授やNPO法人「ファザーリング・ジャパン」の顧問として活動中。3男の父。

参考/ひよこクラブ2018年5月号別冊付録「第2子 妊娠/出産/育児『こうすればうまくいく』」より

●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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