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「きょうだいがいないと社会性が育たない?」は本当?

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Golfcuk/gettyimages

「1人っ子はわがままになる」、「きょうだいがいないとコミュニケーション力が育たない」など、ちまたでよく聞くこれらの話は本当なのでしょうか? 乳幼児の心理に詳しい、臨床心理士の帆足暁子先生にお話を伺いました。

社会性を育てるキーポイントは、親子関係

「きょうだいがいると、おもちゃを譲り合ったり、けんかしても仲直りするなど、社会性が育ちそうなイメージがあるのかもしれませんね。…結論から言うと、きょうだいがいなくても社会性は育ちます」(帆足先生・以下同)

「きょうだいがつくれなくてごめん」と思わないで

「よくないのは、『きょうだいをつくってあげられなくて申し訳ない』と親が思うこと。子どもは親の気持ちを敏感に察し、『かわいそうな僕(私)』ととらえてしまいます。

きょうだいの有無に関係なく、保育園や幼稚園に入れば、集団生活の中で切磋琢磨(せっさたくま)しながら『おもちゃの貸し借りをする』『順番を守って行動する』『人の話を聞こうとする』などのことが身につき、おのずと社会性が育っていきます。ただ、『社会性が育ちやすい子』がいる一方で、『社会性が育ちにくい子』もいるので、まずはお子さんをしっかり見てください」

ママやパパとの愛着関係があれば大丈夫

「社会性を育てる基盤となるのは『愛着関係』です。愛着関係とは、子どもが『いつも自分のことを見守ってくれる。困ったときに助け安心感を持てる安心感を持てる人との関係のこと。1才のときに安定した愛着をもっていた子どもは、そうでない子どもと比べて、幼児期でも学齢期でも、一貫して仲間関係を積極的にもちます。そして幼児期には友だちへの共感性が高く、友だちとのやりとりにすぐれていること、学齢期においては互いに協力し合える親密な友人関係をもちやすく、青年期になると異性を含めた仲間関係も良好な形でもち、さまざまな社会的なかかわりもスムーズにもてていたことがわかっています。(1才から30年間にわたるミネソタでの長期縦断研究_Sroufe.2005.Sroufe et l.2009)

そこで大事なのは、0~1才代の赤ちゃんとママ・パパとの愛着関係です。ママ・パパは赤ちゃんの『安全基地』です。赤ちゃんが泣いたらそばに行ったり、言葉をかけてお世話をすることで赤ちゃんは安心します。この安心感が「必ず守ってもらえる」という確かな見通しとなり、強い絆の愛着関係につながります。安心した赤ちゃんは、外の世界に向かってチャレンジしていきます。そして、その環境の中でいろいろな人やもの、出来事などに出合って、社会性を身につけていくのです」

親子の愛着関係を築くために大事なこと

○ママ・パパが「行ってらっしゃい」の“安全基地”でいるには…

・子どもの姿を見守る
・困っていたら手伝う
・子どもと一緒に楽しむ
・「すごいね」とほめる
・失敗しないように先回りをしない

○ママ・パパが「帰っておいで」の“安全基地”でいるには…

・子どもが泣いて戻ってきたら抱きしめる
・つらいときは慰める
・「だいじょうぶよ」と受け止める
・「大好きだよ」と安心させる
・子どもの気持ちを落ち着かせる

「この子にきょうだいがいれば…」と思ってしまうことは、あるものです。でもママやパパがネガティブにとらえないことが大事。「この子はきっと大丈夫!」と信じて、見守ってあげたいですね。(取材・文/ひよこクラブ編集部)

■監修/帆足暁子先生
ほあしこどもクリニック副院長。保育士資格・幼稚園教諭Ⅰ級免許を持つ臨床心理士。クリニックで育児や心理相談に応じる一方、保育者の養成にも携わられています。

■参考:『ひよこクラブ』2018年3月号「ネットの育児情報掘り下げ解説」より

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