4児のママ! 辻希美の 「私が子どもをもつことに前向きになれる理由」
12月8日に第4子となる三男をご出産されたばかりのモーニング娘。OGの辻希美さん。俳優の杉浦太陽さんとの間に4人のお子さんに恵まれた辻さんに、育児にまつわる苦労やこれからの育児に必要だと思うことを伺いました。
無意識に涙が止まらなくなるほど、育児に追い詰められていた
「子ども4人の大家族で大変ですね」と言われますが、夫は育児に協力的です。優しいから“父性”というより“母性”という感じ。でも、最初から順調だったわけではありません。これまでたくさんケンカをしたし、「実家に帰らせていただきます」と言って、子どもたちを連れて家を出たこともありました。
とくに2人目と3人目が生まれたときは、家事も育児も、1人で抱え込んでいっぱいいっぱいになり、イライラすることも多く。夜、赤ちゃんが泣いているのにいびきをかいて寝ている夫を何度蹴ったことか!(笑)
夫に対してもですが、自分自身にも、「なんでしっかりできないの?」って、嫌になってしまって。あるとき、当時2才だった長女と遊んでいたら、無意識にポロポロ涙が出てきて、もう限界かも…と思いました。
でも、夫が気づいてくれて、助けてくれるようになり、1人じゃないんだと気持ちが楽になりました。
ケンカも、不満をためてぶつかり合うのではなく、爆発する前に話し合おうと2人で決めました。今は子どもたちも成長したので、家族全員で協力し合えています。子どもが多いから、夫だけでなく協力者が多い。だから第4子誕生後の不安はなかったですね。ヘルプの手が多いほど前向きになれると思います。
家族の助けと、子どもからもらえる癒やしがエンジンに
子育ては夫婦や家族の助けが必要だと思いますが、世の中のヘルプもあったらいいなと思うことがあります。
たとえば、これからの未来を考えたとき、もっと子どもたちが安全で自由に遊べる場所や、子連れで気軽に行ける場所が増えたらいいなと思っています。今の公園はやっては駄目なことが少し多すぎるかな、と感じているので。うちは子どもが多いので、公共の場などでマナーには気をつけていますが、子連れで気兼ねなく過ごせる場所がもっとあったらいいなと思います。
4人の子どもの親になってあらためて思うのですが、たくさんの子どもをもつことで大変なことはたくさんあるけれど、その何倍も子どもからは幸せや癒やしをもらえるし、自分自身も成長できると思っています。ぜひ、社会全体で子どもをもつことを前向きにとらえてもらえたらうれしいですね。
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プロフィール
辻希美(つじのぞみ)さん
2000年「モーニング娘。」第4期メンバーとしてデビュー。2004年に同グループを卒業後、ユニットを経てソロとして活動。2007年に俳優の杉浦太陽さんと結婚し、同年11月に第1子となる長女を出産。2010年12月第2子の長男を出産、続いて2013年3月に第3子の二男を出産。2018年12月第4子の三男を出産。現在は4人の子育てに奮闘中。
※辻希美さんの“辻”の字は一点しんにょうです。
撮影/伊藤大作(The VOICE)
※撮影インタビューは2018年12月号(11月15日発売)時点のものです。