”ママはいつも笑顔で機嫌よく”なんて無理!「子育てテンション」がつらいとき
急いでいるときに限ってイヤイヤ、その気がないのに絵本を読んでとせがまれる、大げさにほめてやる気にさせないと着替えない…など、子どもとの生活はママやパパのペースを乱されることばかり。でも、頭ごなしにしかったり、中途半端な気持ちで遊んであげても事態は悪化するだけ…。そんなとき、無理してテンションを上げて遊びにつき合ってあげたり、イヤイヤに寄り添ったり、「本当は気が乗らないのに、テンションを上げてつき合う」というシーンがありませんか?
そんな日々の「子育てテンション」に疲れてしまったり、普段からそんなにテンションが高くないのに頑張っている…というママ・パパも多いよう。地味だけど、毎日じわじわとたまっていく“子育てテンション”のストレス。そんなママたちの本音に迫ります。
ひよこママに聞いた「子育てテンション」がつらいとき…
ひよこクラブの読者アンケート(※)によると、「テンション高く赤ちゃんとコミュニケーションすることに苦痛を感じる」というママは半数以上(いつも感じる8.5%、ときどき感じる47.8%)。実際にママたちがどんなときにストレスを感じるか、本音をさらにアンケートや取材で聞いてみました。
自分の性格とのギャップがある…
●もともと「落ち着いてるね」と言われることが多い私。
赤ちゃん言葉を使っていると、自分が自分でないみたいで不自然。(1才3カ月の女の子のママ)
●本当は気分ではないのに、笑顔で遊んだり、わざとテンションを上げて絵本を読んだり、
無理しているな~と思うときがある。(1才7カ月の男の子のママ)
●子育ての経験がなくて、子どもにどんな言葉をかけていいのかわからない。
何を言っても独り言のように思えてむなしい…。(8カ月の男の子のママ)
●大げさに喜んでみせたり、やたらほめたりしているとき、
もっと素の自分でいたいなぁとふと思うことがある。(1才1カ月の女の子のママ)
●子育てに興味がなかった私。
出産前は赤ちゃんにテンション高く話しかけるママを見て不思議に思っていたけど、
今では自分も同じように子どもに話しかけていて、変化に戸惑う。(5カ月の女の子のママ)
わかっているけど、人と比べてしまって…
●普段から笑顔が多いほうではない私。
いつも笑顔のママ=いいママというイメージで、私はダメだなという気持ちになる…。
(10カ月の男の子のママ)
●毎日仕事に出かけるパパを見て、「話が通じる人が相手だからラクだよね」と思って
私が不機嫌に…。仕事をしていたほうが正直、ラクだと思う。(10カ月の女の子のママ)
●いつも笑顔のママを見ると、「なんであんなにニコニコして器が大きいのかな~」と
自分と比べてうらやましくなる。
こんなママで子どもに申し訳ないと思ってします。(1才2カ月の女の子のママ)
こんなはずじゃなかった! 育児ストレスで…
●食べこぼし、飲みこぼしがひどくて、1日に5回着替えたことも。
一日中、離乳食を作るか、洗濯しているかの毎日…。
子どもには当たれないし、心を無にして耐えるしかない。(1才1カ月の女の子のママ)
●お世話の合間の家事…
自分のやりたいことが全然進まなくて、本当はテンションが上がらないのに
無理しているときがある…。(2才の女の子のママ)
ママたちの本音に「わかる!」と思った人も多いのでは? 3才と7才の子を育児中の私、編集Yはアンケートを読みながら、首をたてに振りまくりでした!もちろんわが子はかわいくて、たくさん笑顔を届けてくれる存在です。でも、やっぱり無理してテンション上げている毎日も事実…。
『ひよこクラブ』2019年2月号(1月15日発売号)では、お互いに「頑張らない」をテーマに育児本を出版された、人気イラストレーターのやまもとりえさんと、臨床心理士の高見知日子さんの「頑張らない」子育て対談も掲載中! 2児を子育て中のやまもとさんが、テンション上げ上げだったころや現在のお話、実は赤ちゃんはテンションの高さを求めていない?!など、気になる話を高見先生が解説しています。ぜひチェックしてみてくださいね。(取材・文/ひよこクラブ編集部)
■イラスト:やまもとりえ
※0~1才11カ月の赤ちゃんがいるたまひよモニター会員ママ412人のアンケート結果による