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薬膳料理で疲れを癒そう!春におすすめの薬膳レシピ

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miya227/gettyimages

日々の子育てや家事が忙しくて、いつも疲れがたまっているというママは多いと思います。疲れたと感じたときは、薬膳料理を作ってみませんか?薬膳料理は季節と体調にフォーカスした料理で、スーパーでも手に入る食材で手軽に作れます。今回は、薬膳料理の基本と体調の変化で疲れが出やすい春にピッタリの薬膳レシピを、薬膳コーディネーターの宮﨑奈津季さんにご紹介いただきます。

関連:「どうしたら食べる?」「栄養は足りてる?」子どもの食事の悩みはこう解決!

宮﨑 奈津季
管理栄養士、薬膳コーディネーター。
女子栄養大学実践栄養学科卒業。介護食品メーカーで営業を2年経験後、独立。料理研究家ユニット「ちゃあみー」として活動。菓子メーカーの営業代行・商品開発や、レシピ開発、料理動画撮影、記事・コラム執筆、監修などを行う。誰かのための料理、労わる料理、作り手も気負わない料理を大切にしている。
HP:charming cooking class
BLOG:料理研究家ちゃあみーのゆるゆるとした日常

Instagram:natsuki___m
Twitter:@mm_natsuki
Note:Natsuki Mine(Miyazaki)

簡単解説!そもそも「薬膳」って何?

「薬膳」という言葉は知っていても、実際にどういったことかを知っている方はあまり多くはないと思います。ここではまず、薬膳の基本となる考え方や性質の一部をご紹介します。

「陰」と「陽」のバランスが大切

薬膳の考え方のひとつに「陰陽」というものがあります。「陰」は“夜、暗い、冷たい、下”などを、「陽」は“朝、明るい、温かい、上”などをイメージしてください。この「陰」と「陽」の2つが万物とその変化を作っているという考え方です。食材に置き換えると、体を温めたいときや、エネルギーをつけたいときには「陽」の食材を、体を冷やしたい、落ち着かせたいときは「陰」の食材を使います。例えば、陽の食材は、肉類、かぼちゃ、しょうゆなどで、陰の食材は、トマト、豆腐、緑茶などです。陰と陽はどちらか一方に傾かない(偏らない)ようにバランスよく摂取することが大切です。

食事で体を整えるための「五性」の働き

「五性」とは、食材の温める・冷やす性質のことで、5つに分類されています。食べると体を冷やす「寒性」、寒性よりも程度の低い「涼性」、体を温める「熱性」、熱性よりも程度の低い「温性」、体を温めることも冷やすこともしない「平性」の5つです。これを知っておくと、冷え性の方は体を温める「熱性」「温性」の食材を選ぶと良いなど、体調や季節によって、食事でととのえることができます。
食材例:
寒性……あさり、レンコン、ゴーヤ、柿、スイカなど
涼性……豚肉、豆腐、なす、大根、ほうれん草など
熱性……にんにく、唐辛子、コショウ、羊肉、酒類など
温性……牛肉、いわし、エビ、玉ねぎ、味噌など
平性……大豆、鶏肉、じゃがいも、りんご、牛乳など

季節や体調に合わせるのが「薬膳料理」

薬膳料理とは、中医学に基づいて食材(※1)と中薬(※2)を選び、調理することです。
※1…ここで言う食材とは、「口当たりがよく、営養(栄養)のあるもの」を指し、米や大豆、肉や魚、野菜、果物などそのまま食べることができるものから、加工食品と呼ばれる調味料や酒も含まれます。
※2…中薬とは、自然にあるものの中でも薬効が認められているもののこと。漢方などでよく聞く「生薬」は、中薬と同じものを指しています。その中でも、食べ物としても使用できる中薬のことを「食薬」と言います。例えば、生姜やシナモン、山芋などが食薬とされています。

もともとは病気を治すための料理ですが、現在は健康や体質改善のために使われています。
食薬を上手に使いこなすには、それぞれの食薬や五味(味覚を5つに分類したもの)・五性がどのように体に影響するのか、季節によって体調はどのように変化するのかといったことを知る必要があります。
このように聞くとなんだか難しそうではありますが、基本は旬のものを取り入れて、季節による体調の変化にあった調理をするです。まずは旬の食材をスーパーで購入して料理するのがおすすめです。

お家でできる薬膳レシピ

今回は、春におすすめの薬膳レシピのご紹介です。春は草木が成長する季節。気や血の流れのコントロールをしている肝が活発に働きます。体温が上がるので、エネルギーをしっかりと補給するのがおすすめです。

鶏肉のマーマレード照り焼き

写真提供/宮﨑 奈津季

<材料:2人分>
鶏もも肉:1枚(250g)
サラダ油:小さじ1
塩こしょう:少々
★酒:大さじ1
★しょうゆ:大さじ1
★マーマレードジャム:大さじ2

<作り方>
1.鶏肉は食べやすい大きさに切り、塩こしょうをする
2.フライパンにサラダ油を入れて熱し、鶏肉は皮目を下にして並べ、両面を焼く
3.★を加えて、鶏肉を裏返しながら味を絡ませる

<ポイント>
肝に負担のかかる春は、気を巡らせることが大切です。柑橘類は気の巡りを良くしてくれます。温性の鶏肉は胃腸にやさしく、エネルギーを補ってくれます。

菜の花とあさりの酒蒸し

写真提供/宮﨑 奈津季

<材料:2人分>
菜の花:1/2袋(100g)
あさり(砂抜き済み):200g
酒:50cc
塩:少々

<作り方>
1.あさりは水の中で殻をこすり合わせてよく洗う
2.菜の花は根元を切り落とし、食べやすい大きさに切る
3.フライパンにあさり、酒、塩を入れて弱火で加熱する。
4.沸騰したら菜の花を加えてふたをし、あさりの口が開くまで5分ほど加熱する

<ポイント>
春の薬膳のポイントは、冬に溜め込んだ必要のないものを外に出すことです。温性で、辛味のある菜の花は春にぴったりです。また、ミネラルを多く含むあさりで肝を助けてあげましょう。

関連:料理下手は母親の影響? 料理上手になりたいママたち

「薬膳料理」と聞くと、一見難しそうに聞こえるかもしれませんが、もともとは季節や体調にあった食事をしましょう、といった考え方です。旬のものを楽しんだり、体調によって食材や調理法を選んだりして、毎日の食生活に取り入れてみてください。

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