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缶詰博士に聞く!サバ缶だけじゃない缶詰の活用法

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空前の大ブームとなったサバ缶をはじめ、手軽に食べられるアイテムとして、また災害時の保存食として、人気急上昇の缶詰。離乳食の食材として活用しているママも多いです。今回はその缶詰の魅力について、缶詰の専門家として活躍する缶詰博士こと黒川勇人さんに、缶詰の魅力を熱く語ってもらいました。

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世界の食を味わえて、保存期間も長いのが缶詰!

世界50カ国、数千缶の缶詰を食べてきた黒川さん。その魅力はどんなところなのでしょうか?

魅力その1 世界の食が楽しめる!

「たくさんありますが、1つめは日本はもちろん、世界の食を楽しめるところですね。世界中の珍しい食材やたくさんの1品料理を缶詰で味わうことができるところです」(黒川さん・以下同)

魅力その2 保存料不使用!

「缶詰といえば賞味期限が長いイメージがあるので、保存料が入っていると思っている方が多いんですけれど、実は不使用。保存料を使わなくても保存期間が長いのは、製造方法に理由があります。たとえばさば缶の場合、生のさばを切り分けたらそのまま缶に詰め、調味料を入れます。中の空気を抜いたら缶のふたで密封し、缶ごと加熱します。加熱はおよそ120度で60分。それは雑菌の中でも熱に強いといわれるボツリヌス菌が死滅する目安といわれていて、ということはほかの菌も死滅し、缶の中は無菌状態。雑菌に触れる機会がないので、理論的に賞味期限は半永久的といえるでしょう」

僕が缶詰にハマった理由

黒川さんが缶詰に出合ったのは4才のとき。キャンプで「五目めし」の缶詰を食べたことがきっかけだといいます。

「湯せんしただけでおいしい五目めしが食べられる“缶詰”に感動! その日以来、自宅やお店の缶詰をチェックしていました。缶詰から離れた時期もあったものの、大人になってあらためて缶詰の面白さに気づき、探究心をかきたてられました」

技術革新、おいしさ、種類…日本の缶詰はすごい!

最近、テレビ番組などで企画されることが多くなっている缶詰特集。とくに“さば缶ブーム”は、記憶に新しいところではないでしょうか。最近の缶詰事情について聞きました。

おいしさを追求し続ける缶詰メーカー

「缶詰は、ゆっくりとだけれど絶え間なく技術革新が起きている食品の1つです。たとえばアロエの缶詰などは、海外で作られた缶詰を輸入して日本で再加工したものが多く、どうしても食感が落ちてしまっていましたが、現地の工場で日本専用商品を作ってもらうことで、味や食感が断然よくなった商品があります。世界中を回りましたが、缶詰作りの技術も品質も、日本は本当に優れています。グルメ缶詰なるものがあるのも日本だけです」

消費者の不安に対する対応も早い!

「缶詰は環境ホルモンが気になるという声も多いですが、日本は技術がこまやかで、消費者の不安に対する反応が早いです。
環境ホルモンの疑いがある内面塗装をやめ、フィルムをラミネート加工するなど、新しい素材に進化しています。おおむね安心して食べていいかと思いますが、妊婦さんなどは心配ならば厚生労働省の指針に従うのがおすすめです」

ちょこっとアレンジで罪悪感ゼロの缶詰料理

保存がきき、開ければすぐに調理したり、食卓に出すことができる缶詰。その半面、缶詰を料理に使うことを、「手抜きでは」と感じる人も多いようです。

「それはよく聞かれますね。でもたとえばいわし缶ですが、チーズと一緒にパンに挟んでホットサンドにしたり。山いものすりおろしと一緒にごはんにのせたり。ちょっとアレンジするだけで、簡単ですごくおいしいオリジナルのメニューができるんです。ひと手間加えることで、罪悪感もぐっと減るのではないでしょうか。缶詰は味が濃いというイメージもありますが、高温で加熱するため、味がすごくしみ込んでいるんです。栄養表示を見てみると、意外と塩分量など調味料の量も少ないですよ」

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「すぐれた日本の缶詰を、ぜひ日常食に取り入れてほしいです。忙しいお母さん、お父さんはとくに、缶詰にひと手間加えてぜひ活用してみてください」という黒川さん。次回買い物に行ったら、ぜひ缶詰に注目を! 
そして缶詰には離乳食に活用できるものもたくさんあるので、レシピを知りたい方は『ひよこクラブ』2019年2月号「缶詰×常備野菜ですぐに作れる離乳食」特集をぜひ参考に。(取材・文/ひよこクラブ編集部 撮影/なべ)

■監修:黒川勇人さん
1966年福島県生まれ。世界中の缶詰をリサーチし、その魅力や缶詰にまつわる文化や経済、人間模様を発信。著書は『缶詰博士が選ぶ「レジェンド缶詰」究極の逸品36(講談社)』など多数。
公式ブログ「缶詰blog

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