1歳・2歳 一生モノの自信が育つかかわり方
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子どもは“自分でできた!”という成功体験を積むことで、“きっとできる!”という自信を得ます。自信を持っている子は“自分でやってみたい!”と、さまざまなことに意欲的に取り組み、就学後は“自分ならできる!”という自信が学習面にも反映されます。
1・2歳児は、「なんだろう?」「やってみたい!」という好奇心を原動力に、自分でできることを増やして、自信の土台を作る時期です。そのため、まずはママ・パパが環境を整え、応援してあげることが大切! 家庭で簡単にできる自信を育むコツを紹介します。
自信の土台作りは、環境を整えることから! 1・2歳児の“できた!”を引き出すポイント
1・2歳児は、自己主張やイヤイヤが強くなる時期。“やりたい!”気持ちと“できない!”ことのはざまで、毎日いろいろなことにチャレンジしますが、その挑戦がやがて自信につながっていきます。とはいっても、単にチャレンジする機会を設ければいいというものではありません。ママ・パパに実践して欲しい、自信を育むポイントを紹介します。
Point1 興味のきっかけを、たくさん用意する
昨日好きだったものが、今日は見向きをしないなど、1・2歳児の興味は成長に伴い、日々、変わるもの。1つの遊びではすぐに飽きてしまうので「やってみたい!」と思える、さまざまなきっかけを用意しましょう。何かに夢中になる時間が増えるほど、“自分でできた!”という自信が引き出しやすくなります。
Point2.スモールステップで達成感を感じさせて
1・2歳児は、ママ・パパにほめられたうれしさや、「やってみたい!」「楽しそう!」という気持ちを土台に、やる気がぐんぐん育つ時期。そのためチャレンジするときは、ハードルを上げないこと。小さなゴールをたくさん用意して「できた!」という達成感を多く味わわせて、できたときは大いにほめてあげて。
Point3.思いきり遊べる環境を整える
行動範囲が広がる一方で、危険を予測することはまだ難しい時期。そのため子どもに渡すものは、素材や形状など安全なものを選び、「危ない!」「ダメ!」は必要最小限にとどめて。自由に遊べる時間が増えると、子ども自身のもつ力が最大限に発揮できます。
イヤイヤ期が始まると、ちょっとした失敗でいじけてしまうこともあり“自信をつけて欲しい!”と思っても、なかなかうまくいかないことも…。そんなときは今、できそうなことにチャレンジして、小さな“できた”を大いにほめてあげて。1・2歳児は、ママ・パパにほめられることが、いちばんの自信の源ですよ。(取材・文/麻生珠恵)
取材協力/こどもちゃれんじ