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閑静な住宅地に潜む「防犯リスク」を意識していますか?!

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Xavier_S/gettyimages

“閑静な住宅地”というと多くの方が防犯・防災上、安心感のある場所といったイメージを持っているものと思います。
しかし、「閑静な住宅地」ならではのリスクが存在していることをご存じでしょうか?
特に、子どもに対する犯罪や事故などは、閑静な住宅街にてわりと多く発生しています。
ここでは、「閑静な住宅地ならではのリスク」を防災アドバイザーの榑林宏之さんにご紹介いただきました。日常生活における危機管理としてお役立ていただければ幸いです。

関連:5歳児の外遊び※冬休みの「強風」「夕暮れ」に潜む危険とは!?

榑林 宏之
一級建築士・防災アドバイザー

一級建築士として活動。「都市環境・住宅環境と防災」「都市環境・ランドスケープ計画における、人の行動・動線設計と危機管理」などに携わっています。
BAUMPLANNING一級建築士事務所

閑静な住宅地に潜む危険要因とは!?

閑静な住宅地は人通りの多い市街地と比較して、安全性の高い場所と思っている方が多いのではないでしょうか。
しかし、実際は「犯罪リスク」「災害リスク」は案外多く存在しているものです。
“住宅地”は大きく分けて、「歴史のある住宅地」と「新興住宅地」に分類することができます。
「歴史のある住宅地」には、今尚、活気にあふれている住宅地と住民の高齢化が進み活気に乏しく、居住者が減少傾向にて推移。ゴーストタウン化しつつある住宅地が存在しています。
このような住宅地では、思いの外多くの“犯罪リスク”が存在しているのです。
また、平野の少ない日本において「新興住宅地」では、本来居住エリアとしては、適していない土地環境(斜面地・がけ地、山、軟弱地盤など)に造成されることが多くなっています。
それゆえに、多くの新興住宅地にて“災害リスク”が増えているのです。

閑静な住宅地には、多くの「死角」が存在

閑静な住宅地では、犯罪リスクを高める要因となる「死角」が多く存在しています。“死角”というのは、「人の視線が届かない場所・空間」を意味しています。
特に意識しておく必要があるのが、大人にとっては死角とならなくとも、子どもにとっては死角となる場所・空間が案外多く存在している、ということです。
大人の目線で考えていると子どもたちにとってのリスク要因になかなか気が付かないことがあることに注意しておきたいものです。

思いの外“日中”人目が無い環境であることを意識しておきましょう

居住者の多い住宅地であったとしても、日中は住宅地内に存在している人の数は案外少ないもの。住宅地では「夜間人口」と比較して「昼間人口」は少ない傾向にあります。
実際、子どもが犯罪に遭いやすい時間帯が「夕方」。学校への登校時間帯(朝)は通勤者など大人の視線があることから、犯罪が少なく、下校時に犯罪数が集中しています。
日中の住宅地は「人目が少ない」という認識を持っておくことが大切です。

塀や生垣による死角

近年「高い塀のある住宅」は減少傾向にあります。防犯上、高い塀などで囲まれていることは不利になることが知られてきたからです。
しかし、大人にとっては死角とならないような壁・塀であったとしても、子どもたちにとっては十分死角となる状況が少なくありません。
犯罪だけでなく、交通事故(車、自転車)などに歩行者が巻き込まれやすいのも住宅地の特徴と言えるものです。

生活道路(住宅地)の車両交通量が増加

日本の交通事故件数(総数)は年々減少傾向にて推移しています。
ただ、交通事故が発生する場所に変化があって、閑静な住宅地の生活道路(幅が5.5m未満の道路)での交通事故は増加傾向となっています。
その背景にあるのが、「住宅街のコンビニ」や「宅配便の利用増加」です。コンビニや宅配業者の配送用車両が住宅地内に多く入り込むようになり、交通量が増えているのです。
住宅地内の生活道路では歩道が無く、生活道路上を歩行者が往来しているケースが多いもの。各住宅から生活道路への飛び出しなども多々あることから、必然的に交通事故数も増加しているのです。

“3月”から急増する子どもの交通事故

*参考:警視庁 子どもの交通事故発生状況(平成30年上半期)

1つ覚えておいていただきたいのが、「子どもの交通事故は、3月以降に急増する」ということです。
上図(警視庁の統計資料)を見ていただければわかると思いますが、1月~2月と比較して、3月から急激に子どもの交通事故数が増えています。
主なる理由としては、春になって子どもたちの活動力が増加することが1つの要因として上げられます。

新興住宅地の自然災害リスク

新興住宅地にて、注意しておきたいのが「自然災害リスク」です。
日本は、そもそも宅地に適した平野面積は少なく、新たに開発される宅地の多くが宅地に不向きな要素が存在する土地環境だったりします。
特に近年目立ってきているのが「土砂災害」と「水害(洪水)」です。

土砂災害のリスク

がけ地や山地を無理やり宅地化することによって、災害リスクが拡大しているのが「土砂災害」です。
実際に近年、大規模地震や大雨などをきっかけとして、新興住宅地での土砂災害が多発しています。
もともと宅地には適していなかった土地を人の手によって改変した宅地の周辺では、地盤の脆弱さが内在することに。「地震災害」「大雨災害」として括られてしまうことが多い土砂災害ですが、その実情としては人的要因によるものと言えるのかもしれません。
あたなが住んでいる住宅地の背景にガケや山が存在していませんか?
存在しているようなら、住宅地を巻き込む土砂災害リスクが存在していることを常に意識しておく必要がありそうです。

水害(河川氾濫、大雨)のリスク

もともと“田んぼ”として利用されていた土地は水はけが悪く、宅地化した場合に水害リスクが生じることとなります。
広大な田に至っては、河川から水を引き込みやすい土地に作られていることが多いもの。必然的に「河川氾濫」の直接的な影響(洪水)を受けやすい土地環境となっています。
農業の縮小に伴って、“田んぼ”から転用された宅地は立地環境的にも水害(河川氾濫)を受けやすい地形となっていることが多いのです。
水害は面的(地域的)に生じる自然災害。自分が住んでいる住宅の土地が良好であったとしても、住宅地環境に大きな水害リスクが存在している可能性があることに注意が必要です。

関連:子どもが犯罪に遭うリスクを軽減。地域環境のチェック!

新しい住宅地の多くが人の手によって改変・造成されることにより作られています。
もともと宅地には適していない土地環境であるケースも多く存在。新しく宅地開発・造成された住宅地ほど自然災害リスクが存在する可能性が高いと考えておきたいものです。

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