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5歳児の外遊び※冬休みの「強風」「夕暮れ」に潜む危険とは!?

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doble-d/gettyimages

「5歳」を境にして子どもたちの行動力が増加し、行動範囲が大きく変化するケースが少なくありません。
行動範囲が広がるということは、それだけ「危険も増す」ことに繋がるもの。これからの冬休み時期の”外遊び”における、「危険要素」を防災アドバイザーの榑林宏之にご紹介いただきました。

関連:「車道に飛び出す」「危ないものを触る」…危険なことをしたときの注意のしかた!

榑林 宏之
一級建築士・防災アドバイザー
一級建築士として活動。「都市環境・住宅環境と防災」「都市環境・ランドスケープ計画における、人の行動・動線設計と危機管理」などに携わっています。
BAUMPLANNING一級建築士事務所

5歳児の「冬(冬休み)」の外遊び時の”危険要素”とは!?

大人にとっては、”当たり前”のことであっても、5歳の子どもにとっては、まだ体験したことが無い、未知なる要素(当たり前では無い)のほうが多いものです。
特に「危険の判断」というのは、“体験”を通じて学ぶもの。簡単に口頭で危険の認識を高めることは難しいということをまずは、大前提として認識しておいていただければと思います。
「危ないって言ったでしょ?」
というのは、5歳の子どもにとって危険を認識したことには繋がりにくいものです。
実際に危険のある場にて、
「ここの道路(路地)を走って渡ると、こっちから車が来た時にぶつかってしまうから、危ないでしょ」
と伝えておくことが子どもの危険認識を高めるためのポイントとなるものです。

「未体験要素(環境など)」に触れることが「好奇心」を高めることに

5歳を過ぎたら、子どもの行動範囲を広げさせることも大切な知育の一要素となります。

「未体験要素(環境・出来事)」に触れることは、子どもの”好奇心”を高めることに。”好奇心”はさまざまな知識を習得していく上で欠かすことのできない要素の1つです。
好奇心を育む上で、子供の行動範囲が広がることは、親としてサポートしたいものですよね。
ただ、反面「行動範囲の拡大」には、危険と遭遇する確率が増えることも意味しています。
・冬季節の危険要素
・好奇心に関連した危険要素
をいくつかピックアップしてみたいと思います。

子どもの「好奇心」は”視野”を狭くする

5歳児に限った話ではありませんが、子どもの”視野”は思いの外、狭いことが知られています。ここで言う”視野”というのは、単に「見えているかどうか」ではなく、「認識されている範囲」を意味しています。
特に「好奇心」が高まるような状況(好奇心を高める対象が存在する状況)では、子どもたちの視野はとても狭く、一点に集中しているような状態となります。

子どもが外を走り回る時、「足元」の意識は、ほぼ皆無に

子どもたちが外を走り回るときの意識は、”一点集中”していることが多いものです。特に好奇心の対象が存在する状況下では、視野が集中しやすく、「足元への意識」は、ほとんど無いものと言われています。
そこで冬時期に、危険が高まるのが「転倒事故」です。
暖かな夏季節と比較して、寒い冬季節にて、転倒事故の危険性が増す理由として下記が挙げられます。
・路面の凍結により、滑りやすくなるとともに、小石など路面に凍結付着する要素が増加。その結果、つまずきも増加することに。
・厚着による身体バランスの乱れ。(転倒しやすくなる)
・気温が低く、冷たい風(木枯らしなど)に晒されることによる運動機能の低下。
・夕暮れとなるのが早く、子どもたちの帰宅時間帯と重なることに。15時以降の西日のまぶしさが増し、視野がさらに狭まってしまう。

冬ならではの環境要因(寒さ、凍結、西日など)が転倒時の影響を拡大!?

5歳くらいの子どもたちは、大人と比較して、「身体のバランスが悪い」ものです。
全体重に対して”頭部の重さ”の比率が大きく、足腰の筋肉はまだまだ未発達な状態。体の重心バランスが悪いため、もともと転倒しやすい傾向があるのです。
ただ、大人と比較して、子どもは「体・骨格の柔軟性が高い」ため、転倒しても骨折・捻挫などは生じにくいのです。
しかし、冬季節では、「寒さ、冷たい風など」の影響で体の柔軟性が低下することに。その結果、転倒時の衝撃を上手くかわすことができず、骨折など身体への影響が大きくなりやすい傾向があるのです。
特に、寒いからと子どもにダウンジャケットなどを着せていると、体の重心バランスが崩れることがあります。
5歳を超えた子供たち(5歳~10歳)は、代謝機能が高く、寒さに強いもの。厚着をさせてしまうことは、転倒リスクを高めることにも繋がりますのでご注意を。

冬の“西日”“強風”が階段からの転落事故リスクを高めることに

近年、都心部では、中高層マンション・超高層マンションにて生まれ育っている子どもたちが増えています。
そんな生活環境変化に伴い、危険性が増しているのが「階段の転落事故(踏み外し)」です。
ライフスタイル・住宅環境の両面から、階段の転落事故を招いてしまう要因が増えているのです。

高層マンションのライフスタイルに関連するリスク要因

高層マンション(超高層マンションも含む)で生まれ育っている子ども達にとって、運動機能の低下傾向が示唆されています。
単純に幼少期を含み、「外遊びをする機会」が少なくなっていることが、子どもたちの運動機能低下に繋がっているものと考えられています。
運動機能の低下とは、「筋肉の未発達」及び「筋肉の適切な使い方が習得出来ていない(神経の未発達)」ことを意味しています。
実感したこともあるかと思いますが・・・実は階段の上り下りは、「階段を下りる時」の方が難しく、身体(筋肉)を上手く活用する必要があるのです。
運動機能が上手に育まれていない子どもの場合、階段を下りる時に、段を踏み外し(バランスを崩して)、階段転落事故を生じてしまうリスクが高いのです。

住宅環境(高層住宅)に関するリスク要因

高層マンションの大半が「外廊下・外部階段」となっています。しかも、その多くが北側に外廊下(共用廊下)・外部階段が設置されています。
ゆえに、冬季節にて、外部階段周辺では、「強い北風」が吹く機会が多く、寒さも強まり「床面の凍結」も生じやすい環境となっているのです。
強い北風は、階段床面の凍結を促進させるとともに、身体のバランスを崩す大きな力なるもの。小さな身体の子どもたちにとっては、冬の北風は、階段を踏み外させるのに十分な力となるのです。

意外と知られていない、転倒による子どもの「内臓破裂」

最後に、大人の場合、ほとんど無いのですが、子どもだからこそ、“転倒”によって、生じ得る重大な影響(ケガ)をご紹介しておきたいと思います。
それが「内臓破裂」なのです。
・子どもの場合、転んだ時に、手で衝撃を防ぐ動作が上手く出来ず、お腹で衝撃を受けてしまうことが多い。
・まだまだ腹筋が未発達なので、外部衝撃が内臓損傷へと繋がりやすい。
主に上記のような要因があることから、転倒が「内臓破裂」へと結びつくことがあるのです。
特に過去の事例から、「水筒などを肩掛けして持たせる」ような状況で、転倒による内臓破裂事故が記録されています。
・片掛け鞄
・水筒などを片掛けで持ち歩く
上記のことは、子どもがバランスを崩して転倒リスクを高める要因となることを知っておいていただければと思います。

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