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46歳で第二子、女優・加藤貴子 子育てで「親の思うようには育たないけど、親のようにはなる」という母からの言葉を実感

更新

44歳で第一子、46歳で第二子を出産された女優の加藤貴子さん。
この連載では、育児に関する日々のできごとから、高齢出産がゆえに感じたプレッシャーなど、加藤さんの赤裸々な育児話をご本人の言葉でつづってもらいます。
毎回テーマにしているひと言は、加藤さんの心に響いたり、教訓になった言葉。
『親の思うようには育たないけど、親のようにはなる』
この言葉は、お母さまからの言葉だそう。
育児中のママ・パパにはもちろん、出産前の方にも響くメッセージです。加藤貴子さんの「私だって新米ママ!#2 

関連:高年出産(高齢出産)のリスクと、リスクを減らす方法

幼少期の自分を思い返すと

私は日ごろ、自分が親にしてほしかったことや、自分の好きじゃないところ、自分のようにはなってほしくないところを、なんとなく念頭において、子どもと接しています。

私の母は、私が忘れ物をしても、幼稚園や学校まで届けてくれる親ではありませんでした。
それはしつけの一貫だったのか、単にめんどくさかっただけなのか、忙しくてそれどころじゃなかったのか、いまだに謎なのですが(;^∀^)、当時は、忘れ物を届けてもらえる友だちを、いつもうらやましく思っていました。

一方で、うらやましく思っていたわりにはとくに教訓も反省もなく、しょっちゅう忘れ物ばかりしていたのも事実で、私はいつもクラスでダントツトップの忘れんぼでした。

先生にしかられたり、注意されているときは神妙な気分にもなり、反省らしき言葉も頭の中を巡るのですが、先生の前から解放されれば同時に反省の言葉も青空のかなたに解放されて…。
挙げ句に、母が突然、笑顔で忘れ物を届けてくれる優しいお母さんに変身してくれないかな~、なんて甘い期待に胸ふくらませたりもしていました。

思い通りにならない子育て

私は三姉妹の末っ子。
親の手が回らない目が届かないことをいいことに、自分に都合よく、いい加減に育ちました。

幼少のころから、何をやっても3日も持たない、三日坊主ならぬ三日未満坊主で、ラジオ体操も絵日記も犬の散歩も、いつも掲げた目標の重みに、あっという間に押しつぶされていました。

もちろん、苦手なことは後回し。宿題も受験勉強も、ギリギリまでやれない子でした。
幼少のころは、そんなんでもぼちぼち過ごせていたのですが、大人になってまで逃げおおせられるわけもなく、そのツケにきちんと追いまくられ、今でも冷や汗とため息の日々を送っています。

そんな私が、母親になっちゃったのです。
私のようにならないように…。ダメなところを受け継がないように…。

自分の至らないところを半ば親のしつけのせいにしてきたがための冷や汗を、わが子にだけはかかせたくない私は、鉄は熱いうちに打てとばかり、肩に力が入らないわけがありません。

毎日繰り返される息子への言葉。
「返事ばっかりで、ちーっとも変わらないじゃないの」
「嫌なことを後回しにしないよ」
「ノロノロしないでさっさとやりなさい」
などなど。

息子からしてみれば、ほぼ呪文だろうな…。
なんなら「エコエコアザラク……」とか「テクマクマヤコン……」とかと文言を入れ替えても、大して結果に違いはないのでは?と思えるほどの、徒労感を抱える日々。

思い通りに進まない子育てに、イライラは募る一方。

母親に言われ、響いた言葉

そんな日常のやり取りを見ていた実母が、ある時ケラケラと笑い出しました。
「親の思うようには育たないけど、親のようにはなるのよ(⌒‐⌒)」

(;゜∀゜)
(;・∀・)
(;・ω・)

自分のことは棚にあげての子育て。
軽やかに言われた分、重く深く響いたその言葉。
ごもっともm(_ _)m でした。

とはいえ、確たる行動指針をつかんだというわけでもないのですが、これからは、まずは親から手本になる行動を実践!
てところでしょうか。
(あ、 ……掲げた目標の重みに、のパターンだけは繰り返さないぞ)

もうすぐ50にも手が届こうかというのに、いまだこんな私を、軽やかに笑い飛ばす『母の子育て』に、はたと気づき、あらためて母の愛情に感謝の念を新たにした次第でございます。

ぼちぼち気長に根つめ過ぎず、一歩一歩、歩いて行こ。

関連:「育児は育自」加藤貴子さんの【私だって新米ママ!#1】

「こんな子になってほしい!」「こんな子にはなってほしくない!」…どんな親でも、そう思うことがあるはずです。
言葉で伝えても、子どもに届いているのか不安になることも。
でも、子どもは親のことをだれよりも見ています。子どもに求めるより先に、自分自身を見つめ直すと、子育てがスッとラクになるかもしれませんね。
さて、次回はどんな言葉が加藤さんの育児に影響を与えたのでしょうか? 乞うご期待!(構成/ひよこクラブ編集部)

Profile●加藤貴子
1970年生まれ。1990年に芸能界デビューして以降、数々の作品に出演。代表作として『温泉へ行こう』シリーズ(TBS系)、『新・科捜研の女』シリーズ(テレビ朝日系)、『花より男子』(TBS系)などがある。

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