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女優・加藤貴子 ”不妊治療で授かったわが子”に怒る自分に大号泣。子育てのフラストレーションを救った言葉は

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今回は子どもの前で号泣した話。女優業という華やかな世界で活躍し続ける加藤貴子さん。「親は全能万能じゃない!」と友人からいわれた言葉に救われたことがあるといいます。プライベートでは、2人の男の子のお母さんでもある加藤さんの赤裸々な育児話をご本人の言葉でつづってもらいます。育児に関する日々のできごとから、高齢出産がゆえに感じたプレッシャーなど、盛りだくさんです。

まわりの支えがあっての育児

私は10月で49歳になりますが、現在、中間反抗期がもう見え隠れしはじめたのでは?と思われる長男(11月で5歳)と、イヤイヤ期真っただ中の次男(8月で2歳)の、2人の子育てに追われています。

2人ともやんちゃ坊主なので、ものすご~く、大変です。毎日がてんやわんやのてんこ盛りです。だからたくさんまわりに甘えて(子どもじゃなくて、私が)、支えてもらって、子育てをしています。

今まで私は、まわりに甘えるのは自分がラクになるためだと思っていたので、ものごとはできる限り自分の力で解決するもの、と意気込んできました。
ですが、今は子どもたちのためにも自分の限界を受け入れて、まわりに甘えて助けてもらうようにしています。

もちろんそれだって、結局は自分のためということなのでしょうが、考えの視点を変えることで、ずいぶん肩の力を抜くことができてきたように思います。

子育てのフラストレーションで号泣

昨年の暮れに私は、思い通りにならない子育ての現実とふがいなさのフラストレーションから、よりによって愛するわが子に八つ当たりして、そんな自分がイヤになって何もかも投げ出したくなり、子どもの前で大泣きしてしまいました。
本当にお恥ずかしい話です。

きっかけはささいなことで、「泣いてグズグズしている長男の言っていることが、いったい何を伝えたいのかさっぱり理解できない」、なんてことだったのですが、私が大声で泣いてしまうまでの経緯と理由には、たくさんの積み重なってきたものがありました。

何度言い聞かせても、何度お願いしても、一向にこちらの思うように行動しようとしない長男。
それを執拗にしかってしまうことで悪循環を招き、グズりもエスカレートして、長男はつめをかむようにもなってしまっていました(なんと足のつめまで!)。

私に原因があるのではと、うすうす気づいてはいながら、自分の感情をセーブできないことが多くて、夜中になれば反省と自己嫌悪のループにどっぷり。ときにはすべて環境や他人のせいにして…。そしてまた、自己嫌悪から反省のループへ…。

高齢出産への力み

息子たちは、不妊治療の末にやっと授かった子どもたちです。
高齢出産の大変さは、出産時だけでなくその後の子育ても重ねて、だと重々覚悟の上で臨んだつもりでした。

しかし現実は、私の想像をはるかにこえて過酷でした。
でも世間やまわりに、「ほらみたことか」「考えなかったの?」などと言われたくない意地と、もちろん授かったことへの感謝の気持ちから、「望んだ子育てを楽しまなきゃ!」「幸せにならなきゃ!」と自分に負荷をかけて、大変なことに直面すればするほど「これだって幸せなことなのよ!」と自分をふるいたたせて、踏ん張っていました。

さらに、「子どもたちにとってベストの親でありたい!」という欲求が自分を追いつめ、とうとう張りつめていたものがはじけて、当時4歳1ヶ月と1歳4ヶ月の息子たちを前に、大声で泣いてしまったのです。
今こうやって、文章にしてあらためて目の前に並べると、あきれ返っちゃうくらいお恥ずかしい話ですが…

友人に言われ救われた言葉

張りつめていた糸が切れたとき、一瞬頭の中を過った言葉が『虐待』でした。
自分からはいちばん遠かったはずの言葉に、体が震えたのを覚えています。

「子どもたちの心を守りたい」そう思って、子どもの心のケア、子育て支援に携わっている友だちに相談しました。
友だちは、私の話を、ただただ聞いてくれました。この、“ただ話す”というだけのことが、どれほど子育てのガス抜きになるか! 身をもって知りました。

そして、気持ちを十分に落ち着けたあと、子育てのスキルアップについても、指南してもらいました。それは主に、具体的に状況を設定してのロールプレーイングなのですが、私と友だちで子ども役とお母さん役を交互に取り替えながら、ていねいに伝えてもらいました。
とくに子ども役になったときなどには、子どもの心に少し触れられた気持ちにもなり、「目からうろこ」だったので、涙がポロポロ落ちました。

それでも私の子育てスキルは、3歩進んで2歩下がるような遅々とした歩みで、先日も息詰まっていたら、友だちがまたまたアドバイスをしてくれました。

「親は全能万能じゃない!」
「こんなふうに人にアドバイスしている私だって、自分の子どもに向き合うときには、途方に暮れるなんてしょっちゅうだよ」
「親にたりないところは、友だちや先生や社会が補い、支え合うべきだし、そう思うしそうあってほしいし、私もそうしたいと思ってる。それが、社会で子どもを育てる、ってことだと思う」
「子どもが育つのは無数の人とのかかわりのおかげ。親ができることは、有害に近づけないってことくらいかな(笑)」

ありがたい言葉でした。心強い言葉でした。

これをきっかけに、子どもと楽しく生活するために、それまでなんとなく敷居が高かった自治体の子育てサポートセンターに行って、相談することもできました。
まったく知らない方に自分の子育ての話をするのは、最初かなりの緊張を伴いましたが、思いやりあふれた対応に、しだいにリラックスできて、抱っこひもに入っている次男もスヤスヤ寝てしまいました。

子育てに息詰まった時は
『親は全能万能じゃない』
これを思い出して、肩の力を抜いて、また子どもと向き合おう。そう思います。

子どもと向き合う日々の中で、自分の感情をコントロールできない、という経験は、どんな親にもあるのではないでしょうか?
加藤さんは、その感情を言葉にして、人に伝えることで、子どもと再び向き合うことができるようになったようです。「ちょっと疲れたかも…」そんなときは、誰かに話を聞いてもらうだけで解決の糸口が見つかるかもしれません。
次回も、加藤さんの育児に影響を与えた言葉が登場します。お楽しみに!(構成/ひよこクラブ編集部)

Profile●加藤貴子
1970年生まれ。1990年に芸能界デビューして以降、数々の作品に出演。代表作として『温泉へ行こう』シリーズ(TBS系)、『新・科捜研の女』シリーズ(テレビ朝日系)、『花より男子』(TBS系)などがある。

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