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ドラマ『わたし、定時で帰ります。』に学ぶ「定時に帰れるわたし」になる方法!

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©TBS

現代で働く人が抱えるさまざまな問題にフォーカスをあてた、吉高由里子主演のTBS火曜ドラマ『わたし、定時で帰ります。』。4月29日に放送された第2話では、働くママを切り取ったリアリティある描写に共感したママも少なくないでしょう。「働くママが家族、自分自身のために、仕事も家庭も充実させるにはどうしたらいいのか」を、キャリアアドバイザーの一ノ瀬真理子さんにお聞きしました。

関連:切り替えができない…悩めるママ続出!仕事と家庭、どう両立してる?

一ノ瀬 真理子(キャリアアドバイザー)
一般社団法人セカンドキャリアプロジェクト代表理事。子育てをしながら年間約200社の企業を取材した約10年の経験を活かし、企業に対して現実を見据えた女性活用や、女性の力で地域社会を盛り上げる提案を行なっている。

「時代は思っているほど進んでないの」〜賤ヶ岳八重に見る、働くママが置かれている現状〜

必ず定時に帰る主人公、産休から復帰したばかりの双子の母、事あるごとに「辞める」を連発する新人男子、仕事の効率が悪くて残業が日常の非効率社員などのイマドキなキャラクターが登場するドラマ『わたし、定時で帰ります。』。
働き方改革やSNSでの情報漏洩によるネット炎上、パワハラ・セクハラ、世代による仕事への意識の違いなど、現代の日本社会で起こっているさまざまな問題がリアルに取り上げられていて目が離せません。

中でも、内田有紀さん演じる賤ヶ岳(しずがたけ)が育児休暇を経て職場復帰し、子育てと仕事の両立に葛藤する第2話は、働くママにとって身につまされる内容でした。「時代は思ってるほど進んでないの」とは、働く双子のママ・賤ヶ岳が語った言葉。

口コミサイトのウィメンズパークでは「分かりすぎて見るのがツラかったです」「女性は出産で仕事がリセットされるという言葉は響きました」と投稿されており、働くママたちからの反響も大きかったようです。

ここ10年ほどで、産休・育休、時短勤務など働くママを支える制度が充実し、女性が結婚・出産後も働ける環境は、随分整備されてきました。

ドラマの中でも賤ヶ岳は大学教授の夫が育休をとっており、「仕事から帰ったら旦那さんがお風呂も食事も用意してくれているんでしょう」と、周囲がうらやむ恵まれた環境。キャリアを大事にしてきた八重自身も、6ヶ月の育休から仕事復帰するやいなや「子持ちでも現場の戦力として働けることを証明するの!」と張り切ります。

しかし、次第に会社からの「責任ある仕事を任せて本当に大丈夫なのか?」「無理なく働ける部署に異動した方がいいのでは?」といった反応や、「育休をとっているご主人は会社のお荷物なのかな」「赤ちゃんが可愛くないのかな」という周囲からのネガティブな憶測、「仕事も育児も中途半端なんじゃないの?」いう実母の言葉に、「現実は甘くない」と感じ始めます。 それを打ち消すかのように「子どもが生まれる前と同じように働けます!」「残業、休日出勤、飲み会もOKです!」と痛々しいほどに頑張るのですが、うまくいかず空回り。

そして、仕事中にたびたびかかってくる夫からの電話、子どもの急な発熱、夫だけではとてもまかないきれない家事……家の中はバタバタな生活を表すかのように散らかり、荒れ果てています。
あの散らかった部屋を見て「わかる、ああなるよね」と共感した働くママも多かったのではないでしょうか。そんな中、賤ヶ岳は仕事で重大なミスを犯してしまい「パパは育休取らさせられてかわいそう、子どもたちはママにほっとかれてかわいそう。私って中途半端なのかな」と、いよいよ追い詰められてしまいます。

周囲から見れば、充実した福利厚生制度を利用して活き活きと働くキャリアウーマンに見えても、程度の差はあれ、働くママにとってはこれが日常なのです。

「私たちには給料日がある!給料日を楽しみに生きてるよ」〜自分らしい働き方の選択とは〜

ドラマの中では、仕事の重大なミスをきっかけに周囲に助けられながら自分の働き方を見直していく賤ヶ岳の姿が描かれています。

私は、時代とともに整ってきた会社の制度をうまく利用しつつも、同時に自分の意識を変えていくことがこれからは大切になってくるのではないかと思います。

私自身にも当てはまるのですが、賤ヶ岳のような現在40代半ばの世代は、バブル崩壊後の就職氷河期に就職活動を経験し、厳しい就職活動をくぐり抜けた後も競争社会で頑張らなければならなかった世代です。現在30代前半の世代もリーマンショック後の就職氷河期に就職活動を経験しているという背景から、「せっかく積み上げたキャリアを無駄にしたくない」とキャリアに執着しがちな世代かもしれません。

でも、本当に価値観はそこだけでしょうか。ドラマの中で吉高由里子さん演じる結衣は「何のために働くの?」という同僚の問いに対して堂々とこう言い切ります。

「私たちには給料日かある!私は給料日を楽しみに生きてるよ」

働く価値をどこに置くかは人それぞれです。みんなが「仕事頑張ります!」「夢や目標に向かって努力します!」という思いで働かなくてはならないわけではないし、それが正しいわけでもありません。

国が掲げている「働き方改革」も、誰もが自分らしく働ける世の中をめざしており、それぞれの価値観で働いていい時代になったのです。

ママが自分らしく幸せに働くためには、「キャリアを諦める」のではなく、広い視野で自分の価値観を見直し、これまでとは違う“働く価値”を自分の中に発見するのもひとつの方法。賤ヶ岳のように、キャリアを大切にしながらも自分ひとりで仕事を抱え込まないようこれまでの働き方を変えるのも方法です。

職場復帰を控えているママも、職場復帰を果たしたママも、これまで頑張って働いてきたママも、“家族を持った今の自分の、今の価値観”で、もう一度“自分らしい働き方”を考えて、キャリアプランを更新していくことが大切だと思います。

「会社で無駄な時間を使わない!」〜定時に帰るための仕事の効率アップ〜

どのような価値観で働くにしても、働くママが「定時で帰ります」「子どもが心配なので今日は帰ります」と言えることは、家族のためにも自分のためにも、そして後に続く後輩ママのためにも、とても大切なことだと思います。

ドラマの中で、入社以来“定時に帰る”ことを守り続けている結衣は、「自分のことしか考えてない」と非難されることもあったと言います。しかし、決して会社にとってお荷物な人材ではなく、新人の教育係やディレクターも任されており、「やるべき仕事は完璧にこなし、バリバリでないにしてもデキる人」という設定です。
働くママは、育休復帰直後の賤ヶ岳のような“ママであることを感じさせない働き方”ではなく、結衣のように“短時間で効率よく仕事のパフォーマンスを上げる働き方”をめざしてみてはいかがでしょうか。

ドラマでは、結衣が、仕事の効率が悪い同僚に効率アップのノウハウを教える場面があります。参考になる内容なので紹介しますね。

・デスクの整理整頓
オフィスでの探し物には年間150時間が費やされているそうです。その時間をなくすためにはとにかく片付ける癖をつけること。

・出社したら付箋やホワイトボードにその日やるべきことを書き出す
手書きで書くことで頭を整理することができます。優先順位を意識することも大事。

・所要時間を設定してその時間内に課題を終えるよう集中する
一日のやるべきことと優先順位が決まったら、ひとつひとつ順番に時間を区切って片付けていくこと。アラームを使って時間を区切るのも効果的だそうです。ぜひ実践してみてください。

さらに、働くママ向けに加えると、私はスケジュール帳を活用することをおすすめしています。スケジュール帳は見開き1週間のものを使用します。1日ごとに朝から晩まで時系列で子どもの用事も仕事のミーティングも、とにかくやるべきことをすべて書き出し、終わったら斜線で消していく、という方法です。
仕事のスケジュールに限らず、一日の流れとタスクを“見える化”することで、うっかり忘れを防ぎ、行き当たりばったりではなく心に余裕を持って一日を過ごすことができますよ。

関連:仕事と育児のヒントがいっぱい! 働くママのタイムスケジュール

時代は進み、女性の活躍を後押しする法律が整備されても、相変わらず女性は必死で積み上げたキャリアが妊娠、出産でリセットされてしまう現状があることも事実。
でも、ドラマの中でこのような現状がテーマとして取り上げられたということは、世の中がその現状に気づき、福利厚生や人事制度ではカバーできない問題の本質に目を向けていこうという時代になってきているのだと思います。令和の時代は本当の意味で、働く女性がそれぞれの価値観で自分らしく働ける時代になるよう、私たち世代が変えていければいいですね。

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