はじめての母乳育児。しこり・突然の高熱・激痛の乳腺炎を乗り越えて、私が感じたこと
末っ子の入園を機に、パートとライティングの仕事をはじめ、バタバタと忙しい毎日を送っているママライターの【あんこ】です。はじめての妊娠は22歳のときでした。私が出産した産院は、完全母乳育児を推奨していたため、出産2時間後から赤ちゃんへの授乳をスタートしました。
はじめての授乳!やっと慣れたら新たな悩みが
「上手に口に入れてあげれば、赤ちゃんは吸ってくれますよ」と助産師さんがサポートしてくれますが、なかなかうまく口に入れることができません。授乳中に赤ちゃんが寝てしまったり苦労しましたが、なんとか退院までには慣れ、”おっぱいマッサージ”のおかげもあり、母乳もたくさん出るようになりました。
すると今度はおっぱいが張って痛みを感じたり、母乳パッドを何回も取り替えなければいけなくなったりと、新たな苦労がありました。
左側のおっぱいに、”しこり”ができた!
生後3ヶ月ごろのある日のことです。左側のおっぱいの下の方だけなのですが、赤ちゃんを抱いたときに少し痛みを感じるように。「なんだろう?」とさわってみると、そこに脂肪の塊のようなものが……。手で押すとゴリッとした感触と痛み。はじめてのことだったので「病気かもしれない!」と不安になりました。
ちょうど健診時期だったので医師に相談すると”乳腺炎”とのこと。「赤ちゃんが飲み残した母乳のカスがつまっていたり、母体が甘いもの、脂っこいものを食べすぎたりしても起こるんですよ」と医師に教わりました。
「この程度の乳腺炎なら、赤ちゃんに授乳していれば自然と治る」といわれ、ホッとして帰宅したのを覚えています。痛みのある左側で多めに授乳するよう心がけていたら、数日で痛みは消えていました。
突然高熱と激しい痛みにおそわれる!
離乳食がスタートし、授乳回数を減らしはじめたころ、また乳腺炎にかかりました。前回の乳腺炎は2~3日で治ったので、「今回もそのくらいで治るかな?」と気楽に考えていたのですが、それは甘い考えでした。
痛みを我慢して授乳していたのですが、翌日、自分の腕が少し当たっただけでも痛むほど悪化。さわるとしこりがあります。鏡でみると痛みのある部分は赤くなり、その部分だけ熱っぽく炎症を起こしているようでした。
身体もだるく感じて、熱を測ってみると38度以上の高熱!痛みにたえられず産院の母乳外来にかけこみました。
母乳外来のおかげでスッキリ!早めの受診が大切
助産師さんにカチカチになったおっぱいを診てもらい、しぼってもらえることになりました。おっぱいをさわられるだけでも痛く、しぼってもらうのもはじめはとてもつらかったのを覚えています。
最初はドロドロとした黄色いおっぱいが出て、「これじゃあ赤ちゃんも飲めなかったかも」と助産師さん。終わるころには、痛みもほとんどなくなりスッキリして、本当に楽になりました。我慢しすぎると切開しないといけなくなると助産師さんに聞き、早めに受診して良かったと思いました。
妊娠42週目に身長50㎝、体重3690gで生まれた長男は、母乳育児ですくすくと成長してくれました。母乳はいつでもどこでも手軽に授乳できるというメリットがあります。でも自分の食べたものや赤ちゃんの飲み具合でトラブルが起きることもあるのだと学びました。4人を完全母乳で育てるあいだ、何度か母乳トラブルを経験し、大変なこともありました。でも必死でおっぱいを飲む赤ちゃんの姿は本当に愛おしく、そのかわいさは格別でした。授乳期間は私にとって、とても幸せな時間だったのは間違いありません。
[あんこ*プロフィール]
韓国人の夫と4人の子ども、家族6人で毎日楽しく暮らしています。在宅ワークをしながら、苦手な家事や育児も奮闘中です。いまは3歳の末っ子にメロメロ。忙しい毎日ですが、癒されながらすごしています。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。