モデルで一児のママ・原裕美子が夏はココナッツオイルでケアしている理由
こんにちは。
育児に奮闘する傍らモデル/アロマスタイリストとして活動している原裕美子です。この連載では、子育てで忙しいママがアロマを使って心身共にハッピーになれるようなアイデアを提案していきます。
今回のテーマは「夏のオイル美容」です。
オイル美容というと、乾燥する季節の話で夏は関係ないと思っていませんか? 確かに夏は汗でベタつき、お肌は汗や皮脂で乾燥と無縁のように思うかもれません。しかし日々、紫外線や冷房により気づかないうちに肌は乾燥するんですよね…。健康なお肌には適度な水分があってこそ! これが私の美容ポリシーなので、私は20代からこつこつとオイル美容を実践しています!! 保湿貯金ができたおかげなのか、妊娠中のお肌のマイナートラブルにあまり悩むことがありませんでした。産後には子どもと一緒に植物油で保湿をしながらベビーマッサージをして、親子のスキンシップを楽しんでいます。
そんな10年以上実践してきたオイル美容の中で、夏に使ってよかったのがココナッツオイル! 今回は、ココナッツオイルを用いたオイル美容法をチェックしていきましょう!
マルチに活躍! ココナッツオイルって何?
ココナッツオイルはヤシ科のココナッツの実からとれるオイルです。母乳と共通する成分や、ビタミンやミネラルをはじめとする体にうれしい成分を豊富に含んでいるため、美容と健康への効果が高く、海外セレブたちが愛用していることで少し前に話題になりました。
そして今話題のMCTオイルも、実は原材料がココナッツオイルだって知っていましたか? MCTオイルはココナッツオイルから特定の成分のみを抽出したオイル。形を変えながらココナッツオイルブームはまだ続いているんですね~。
そんなココナッツオイルは太平洋にあるフィリピンやインドネシアなど、常夏の国で生産され、現地の方は古くから食用に使うほかにも、お肌や髪の毛のケアをする美容グッズとして活用してきました。
また、ココナッツオイルにはUVカット効果があると言われ、現地の方は日焼け止めとしても活用してきた歴史があります。
ココナッツオイルはどれを選べばいいの?
食べてよし、塗ってよしの優秀なココナッツオイルですが、食用のオイルをスキンケアに使うのはNGです!! 食用のオイルは栄養素として体内に吸収され、健康を促す成分を豊富に含みます。しかし一方で、それらはお肌の刺激になりやすい性質もあります。
スキンケア用のものは皮膚の刺激になりうる成分を十分に取り除いている半面、栄養素としては食用に適しません。食用のものなら輸入食材店で、スキンケア用のものならアロマ専門店で購入してください。
ちなみに、食用でオイルを選ぶ際にはココナッツの風味と栄養を存分に含むエキストラバージンオイルを購入するのがおすすめです。
おすすめのココナッツオイルの使い方
スキンケア用のココナッツオイルを使った美容法は簡単! 目的に合わせて本当にいろいろなシーンで使えます‼ 伸びがよく、軽い質感のオイルなので、たとえば日中は数滴を手のひらになじませてスタイリング剤の代わりに使うと、濡れ髪風のヘアアレンジや、髪の日焼け予防に。
また、日焼けで肌や髪の乾燥が気になるときには、オイルをヘアコンディショナー代わりに使ったり、お肌の保湿ケアに使ったりすると、髪とお肌に潤いをもたらしてくれるでしょう。
スキンケア用のココナッツオイルはココナッツの香りがないため、ヒバ、グレープフルーツ、ペパーミント精油などを一緒に使うのもおすすめです。これらの精油はスッキリとしたフレッシュな香りが涼やかさを演出し、猛暑で参ってしまう気持ちを元気づけてくれます。それぞれの精油にデオドラントや虫よけ、血行の促進、お肌を清潔に保つ働きなども期待できます。日焼けや、虫よけ、脂っぽい夏のお肌など、夏ならではのお悩み解決に一役買ってくれるでしょう。
お肌がデリケートな赤ちゃんの保湿ケアやUV対策にもココナッツオイルを使っている人もますが、アレルギーとの関係を指摘する声もあるため、赤ちゃんに使用する際はかかりつけ医に相談してからにしましょう。
マルチに使えるココナッツオイル美容、いかがでしたでしょうか?
塗ったり、食べたり、とても使えるオイルですが、オイルも精油もお肌に合わず刺激になる場合もあるので、使うときには事前に腕の内側などで試し塗りしてから使う方がベターです。また、お肌に問題を感じた時は使用を控えましょう。この夏はもちろん、来年以降もオイルを賢く取り入れて健やかなお肌で楽しく過ごせるといいですね。
(取材・文/原裕美子)
写真はARTQORGANICSのアロマ。海外の厳しい基準をクリアしたオーガニック認定を持ち、植物を目の前で嗅いでいるかのようなリアルな香りが味わえます。
原裕美子 Profile
モデル、日本アロマ環境協会アロマセラピスト。雑誌や広告で活躍する一方、2016年にアロマセラピー・インストラクターの資格を取得。アロマのある心地よい暮らしを提案するウェブマガジン「vivaliv aroma club」も運営。1児の母。