モデルでアロマスタイリストの原裕美子が、アロマ初心者にすすめるもの
今回のテーマは「夏のフローラルウオーター活用術」。育児に奮闘する傍らモデル/アロマスタイリストとして活動している原裕美子です。この連載では子育てで忙しいママがアロマを使って心身共にハッピーになれるようなアイデアを提案していきます。「原裕美子のアロマでゆるっと子育てライフ」
季節は夏!
皆さんは夏と冬、どちらの季節が楽しみですか? 私は冬派です。実は夏が苦手です。暑いと気分がだれて、エアコンの下でついダラダラ…。自分のケアさえも面倒で、手を抜けるところはとことん手抜きです。そして、ベビちゃんを産んでからのお悩みは、夏の抱っこがとにかく暑い!! それでも抱っこしないわけにはいかないので、お互いに汗だくになりながらお世話をしますが、この環境はママにとっても赤ちゃんにとっても不快ですよね。
また、赤ちゃんはこの時期、汗によるかぶれや、おむつかぶれなど、お肌がトラブルになりやすくかわいそう…。そうしたママと赤ちゃんのお悩みを1アイテムで解決できるアロマグッズがあるんです。それは“フローラルウオーター”。
今回は、フローラルウオーターを使った赤ちゃんの肌荒れ予防とママのスキンケアを紹介したいと思います。それでは早速チェックしていきましょう!
1アイテムで大活躍! フローラルウオーターって何?
フローラルウオーターは、芳香蒸留水、ハイドロゾルとも呼びます。植物から精油を作り出した時にできる副産物で、香り成分が溶け込んだ水です。香り成分以外にも植物のさまざまな栄養を含み、精油のように成分を凝縮していないので、いい香りを気軽に使うことができるのが特徴です。
フローラルウオーターは主にアロマグッズの専門店などで販売され、扱いやすさもお値段も精油よりお手軽なので、アロマ初心者さんにイチ押しのアイテムです。
いろいろなシーンで大活躍! フローラルウオーター
フローラルウオーターは、水になじむ栄養素を香り成分と一緒に含みます。ですので、化粧水としてお肌や頭皮につけると、それらがお肌に浸透して調子を整えます。また、アルコールフリーでありつつ、殺菌・消毒などの働きもあり、アルコールアレルギーや、アルコール製品が使えない赤ちゃんの繊細なお肌の衛生管理に役立ちます。
そのほかにも、ルームスプレーやリネンウオーターとしてファブリック製品にいい香りつけをするアイテムとして応用するのもおすすめです。
おすすめのフローラルウオーターとアレンジレシピ
ローズ、フランキンセンス、オレンジフラワーのフローラルウオーターは香りも親しみやすく、あらゆる肌タイプにおすすめです。抗菌作用や、お肌の炎症を鎮める働きが期待できるものを選べば、赤ちゃんのかぶれ対策にも! おしりふきに適量をつけてふいてあげると赤ちゃんもきっと喜ぶはずです。
ママは化粧水として使うと、さっぱりとした使い心地で保湿効果もあり、夏のスキンケアにぴったりです。今の時期ならフローラルウオーターにマンダリンやプチグレンといったかんきつ系の精油を一緒に使うと、お肌を引き締め、皮脂の分泌をコントロールするといった働きも期待できます。
フローラルウオーター&精油を使ったスキンケアはとっても簡単!! コットンを3枚準備し、フローラルウオーターをたっぷりコットンに含ませ、軽く絞ります。その上に精油を1滴コットンにつけ、お肌にトントンするだけ♪ コットンを裂いて、コットンパックにして使用するのもおすすめですよ。
ただし、フローラルウオーターも精油も
お肌に合わず刺激になる場合もあるので、使うときには事前に腕の内側などで試し塗りしてから使う方がベターです。また、お肌に問題を感じた時は使用を控えてください。
フローラルウオーターを使ったスキンケア、いかがでしたか? 今回紹介した以外にもさまざまな種類のフローラルウオーターがあるので、自分にピッタリ合うものを探すのも楽しいですよ。(文・原裕美子)
写真で紹介しているスキンケアブランド、ニールズヤードレメディーズ
は、アロマの本場、イギリス発祥のアロマアイテムがそろい、正統派なアロマの香りが楽しめます。
Profile/原裕美子
モデル・日本アロマ環境協会アロマ・インストラクター。雑誌や広告で活躍する一方、2016年にアロマセラピー・インストラクターの資格を取得。アロマのある心地よい暮らしを提案するウェブマガジン「vivaliv aroma club」も運営。1児の母。