育児中の家族のほとんどが知っている「たそがれ泣き」 対応方法は?
夕方になると決まってグズグズする赤ちゃんに悩んでいませんか? 授乳しても泣く、おむつを替えても泣く…。こういった夕方の泣き方は一般的に「たそがれ泣き」と呼ばれます。
今回は「たそがれ泣き」の基本と、対応方法について特定非営利活動法人(NPO法人)赤ちゃんの眠り研究所代表の清水悦子先生に話を聞きました。
そもそも「たそがれ泣き」ってなに?
夕方のグズグズ…。原因はわかっていません
夕方に赤ちゃんの機嫌が悪くなり、グズグズすることを「たそがれ泣き」と呼ぶことがあります。
個人差はありますが、3ヶ月ごろに始まり6ヶ月ごろになると自然と治ることが多いよう。
原因ははっきりとわかっていませんが、日中の疲れが出る・母乳の出が悪くて空腹になる・忙しいママにかまってもらいたいなどが理由でははいかと考えられています。
たそがれ泣きではなく、寝ぐずり泣きの可能性も
18時前後のグズグズは、たそがれ泣きではなく寝ぐずり泣きの可能性もあります。このくらいの月齢で19時に就寝して早すぎることはないので、お世話の内容と時間を前倒しして早寝に変えると改善する場合もあります。
【先輩ママも困ってた!】たそがれ泣きの体験談
たそがれ泣きに悩まされていた先輩ママたちも多いよう。そんな先輩ママたちの体験談をご紹介します。
体験談その1
「6ヶ月半の娘。「これがたそがれ泣きかぁ~」と実感したときがありました。「子どもだって意味もなく泣きたいときもあるよね~」なんて声かけしながら抱っこして家の中アチコチお散歩してみたり、ベランダに出てみたりしていました」
体験談その2
「娘は3ヶ月~5ヶ月くらいまで夕方になると泣いていました。気分転換に外に出たり歌ったりしましたが、泣きやまなかったので、あきらめて抱っこしていました。
家事は後回しにして、晩ごはんも作れないときは夫に頼んで買ってきてもらっていました。毎日のことなので大変ですが、5ヶ月くらいでなくなっていきました」
これって「たそがれ泣き?」と思ったときに見直す3つのこと
残念ながら、たそがれ泣きを必ずなくせる方法はありません。
しかし、生理的な不快がないかを確認する、赤ちゃんを抱っこして声をかける、ベビーマッサージをする、などのすぐに試せることにトライすると効果的な場合があります。
また、それでも泣きやまないときは以下の3つを見直してみるといいでしょう。
1. おふろが好きな子の場合は入浴時間を早めてもOK
おふろ好きな赤ちゃんは湯船に入ると泣きやむことがあります。泣きが少し落ち着いたら、多少早くても早めにおふろに入れるのも一つの方法。
18時以降であれば、入浴後に離乳食を食べさせたり授乳してそのまま寝かしつけても大丈夫。
2. ママはお世話の合間に休憩をとりましょう
母乳育児の赤ちゃんが頻繁に授乳を求める場合、夕方には疲労や水分不足から母乳の出が悪くなることもあります。
ママは赤ちゃんと一緒に昼寝をしたり家事を最低限にして、休息をとりましょう。水分補給も忘れずに。
3. 期間限定と割りきって赤ちゃんにつき合いましょう
泣きやませようとすればするほど、ますます火がついてしまう場合も。たそがれ泣きはいずれ治まるもの。「泣きやまなくても、いずれなくなる」と、おおらかな気持ちで対応してあげると、ママの気持ちがラクになることも。
たそがれ泣きは、あくまで発達の一過程で個人差があります。また、その要因もさまざまですが、たそがれ泣きをする子もしない子も、心配しすぎなくて大丈夫。
赤ちゃんのたそがれ泣きに悩んでいるママがいたら、参考にしてみてくださいね。
(取材・文/大月真衣子、ひよこクラブ編集部)
※文中のコメントは「ウイメンズパーク」の投稿からの抜粋です。