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「夜泣き」にまずするべきこと 米国IPHII公認・乳幼児睡眠コンサルタントに聞く

更新

誰かが不機嫌そうな。
Mladen Zivkovic/gettyimages

今回は「夜泣きの対応」について。日本人初の米国IPHII公認・乳幼児睡眠コンサルタントの愛波文さんが、赤ちゃんや子どもの睡眠について米国NYから情報を発信! 赤ちゃんが夜泣きをしたときに、どのような対応をすればいいのか。「愛波文さんのぐっすりねんねROOM」#6

「睡眠の土台」を整えれば、夜泣きは改善!

夜泣きは連載第二回目で書いた「睡眠の土台」を見直すと、改善されるケースが多くあります。
原因として考えられることとしては、寝床の睡眠環境が整っていない、昼寝がたりない、活動時間が長すぎる、体調が悪いなど。「睡眠の土台」を見直していただき、できることから少しずつ改善していただくと、徐々に夜泣きはおさまってきます。

夜泣きの間違った対応とは?

しかし、「睡眠の土台」を整えても、夜いきなり赤ちゃんが泣き出したときには、どうしていいかわからなくなってしまうことも多くあると思います。その時に「あやしの段階」を頭に入れておくと冷静に対応ができます。

実は起きていない⁉「寝言泣き」

「あやしの段階」についてお話しする前に、まず知ってほしいことがあります。
寝ているときに赤ちゃんが「あーうーうー」などといっている場合は、反応する必要はありません。これは「寝言泣き」といって、脳は寝ている状態。ここで泣いていると判断してしまい、すぐ反応して、とんとんや抱っこをしてしまうと、逆に起こしてしまうことがあります。この「あーうーうー」の寝言泣きが30分くらい続くこともありますので、ギャン泣きではないかぎり、そのままママ・パパ(保育者)は寝ていてください。「寝言泣き」が収まるまで、隣で見守る必要もありません。

声かけ→とんとん→抱っこを繰り返す!

「あやしの段階」とは、具体的に「①声かけ→②とんとん→③抱っこ」の3つの段階のことです。
「あーうーうー」という「寝言泣き」の声がしだいにギャン泣きになってきた場合や、最初からギャン泣きの場合、まず「あやしの段階」の最初のステップ「①声かけ」をしましょう。

あやしの段階1 「声かけ」

「大丈夫だよ、ママ(パパ)はここにいるからね」と伝えます。トーンは低めで感情は出さずに言うのがポイント。笑顔で高いトーンで言ってしまうと、ママ・パパが遊んでくれるかも、と思ってしまいます。きちんと境界線を作って「寝る時間ですよ」ということを伝えていくことが大切なので、感情は出さずに声かけをしましょう。この声かけを続けていくことで、「大丈夫。ママ・パパは側にいる」ということを徐々に理解し、泣いたとしても声かけだけでまた落ち着き、自力で寝付いてくれるようになってきます。

あやしの段階2 「とんとん」

「声かけ」をしてもギャン泣きが続いている場合、次は「とんとん」をします。あお向けで寝ている子には手のひらをしっかりと使って胸やおなかをとんとんしましょう。横向き寝が好きな子には横を向かせて、背中やおしりをとんとんしましょう。
そもそもとんとんが好きではない子もいますので、とんとんして嫌なそぶりをしたら無理してとんとんをする必要はありません。
また、大事なのは、とんとんをしながら完全に寝かせないこと(寝かしつけはしないこと)。とんとんは泣きをあやすだけ。泣きが収まってきたらとんとんはやめましょう。

あやしの段階3 「抱っこ」

「とんとん」でもギャン泣きが続いている場合、次は「抱っこ」をします。抱っこした瞬間に泣きやむ場合は、「泣いたら抱っこしてもらえる」ということをお子さんはわかっているので、抱っこは控えめにしていきましょう。
抱っこしてもギャン泣きの場合、抱っこを続け、落ち着かせましょう。そして、泣きが収まってきたら寝床に置きましょう。連載でずっとお伝えしているように、抱っこしたまま完全に寝てしまわないように(寝かしつけないように)、気をつけてくださいね。

泣いて「あせって抱っこ」は逆効果

もし、寝床においた瞬間、またギャン泣きが始まったら、必ず「声かけ」から始めましょう。私も息子にこれを行っていたとき、寝床に置いた瞬間ギャン泣きをされ、「声かけ」をしないといけないのに、なぜかまたすぐ抱っこをしてしまった経験があります。わが子が目の前で泣いているとあせる気持ちがすごくわかりますが、ここはもう一度「声かけ」から始めましょう。

ギャン泣きが続いている場合は、どんどん体温が上がってきますので、室温を下げましょう。ただ、いつもと泣き方がちょっと違うなと感じたら、体調が悪いかもしれませんので、発熱していないかの確認をしてください。

夜泣きは1日、2日で改善するものではありませんが、このあやしの段階を続けることで、徐々に「とんとん」だけ→「声かけ」だけで、赤ちゃん自身が自分を落ち着かせることができるようになってきますので、一貫性をもって続けてみてください。

もし、「あやしの段階」を踏むのもしんどかったり、疲れていたりする場合は、ママ・パパ(保育者)がいちばんラクな方法で寝かしつけをしてOK! 添い寝でも添い乳でも大丈夫です。ただし、添い寝・添い乳をする場合、睡眠環境が安全であることが何より大切になってきます。

私も次男を出産し、4ケ月ごろの睡眠退行(今までよく寝ていた子が、いきなり夜中何度も起きたり、昼寝が短くなったり、寝つきが悪くなったりすること)のときに夜泣きが始まり、どうしても眠かったので添い寝・添い乳を始めました。添い寝・添い乳がご自身の睡眠の確保になるときだってありますので、添い寝・添い乳が癖になったとしても落ち込まないで。やめたいと思ったときには必ずやめられますので、自分を追い込まないでくださいね。大丈夫、ねんねトラブルは必ず改善できますから。(構成・ひよこクラブ編集部)

愛波 文さん

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