授乳中の癇癪につい怒鳴ってしまった…2人目育児スタートは罪悪感でいっぱい
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2人目が生まれると、上の子の赤ちゃん返りに悩まされるママも少なくありません。2人目が生まれたあとの子育てのコツとして、しばしば言われているのが「上の子優先」という言葉。しかしこの「上の子優先」を実践するのって、自分に余裕のないときはとても難しく感じてしまうという声も。口コミサイト「ウィメンズパーク」に寄せられた「上の子優先」にお疲れ気味のママに贈る、先輩ママたちからのアドバイスとエールをお届けします!
上の子優先って一体どうすればいいの?
下の子の授乳中に上の子が癇癪を起こしてしまい困っているというママのお悩み。
「2人目を出産したばかり。上の娘は4歳です。よく『上の子を優先して』と言いますよね。
赤ちゃんは幸いよく寝てくれる子で今のところ、手がかかりません。なので、娘とはちゃんと関われているつもりなのです。赤ちゃんが産まれたとき、娘には『おっぱいのときだけは途中でやめられないから、待っててね』と話をしました。
しかし、授乳していても『自分のことを先にして欲しい!』と騒ぎます。『少し待っててね。おっぱい終わってからね』と言ってもダメです。放っておくと終わるまでずっと泣いて怒ってソファーを叩くので、つい怒鳴ってしまいました。上の子優先ってどうすればいいのでしょう?」
このお悩みに対する先輩ママたちの声は……?
代案でカバーする
「授乳中、上の子の要求にすべて応えるのは難しいですよね。うちは、代わりの案を提案してごまかしていました。授乳が始まったら『好きな絵本持っておいでー。読んであげるよ』とか、授乳しながら一緒にオセロをやったことも……。赤ちゃん返り、早く落ち着くといいですね。ガンバレ!」
両脇に上の子と下の子
「授乳中、片方に赤ちゃん、その反対側にはいつも上の子がいました。本を読んだり、話したり、くっついてテレビを見たり。子どもって学習するものだと思うので『ワガママ言えば赤ちゃんを置いて、私を優先してもらえる』とインプットされるのはあまり良くないと思い『ママがやっていることが終わったらやるね』と返事していました。
授乳の前に『赤ちゃんの反対側に座ってもらってもいい?』と上の子を呼び寄せてから、下の子を授乳すると、最初からママに構ってもらっているので、『自分のことを先にして!』となりにくいかもしれません」
育児ごっこ遊びで上の子を巻き込む
「お気持ちすごくわかります。わが家は、上の子が女の子だったのもあり、一緒に育児ごっこみたいにして巻き込んでいました。上の子がママ友みたいな感じでのごっこ遊び。下の子が泣き出したら、まず上の子に話しかけます。
『あれー?さっきオッパイしたのにまた泣いてる。オシッコかな?』
で、一緒に見てみる。
『オシッコならオムツお願いできるかな』
などと言って、時間はかかっても一緒にオムツ替え。
だんだん、それが当たり前の日常会話みたいになって、その日の出来事を夫に話すときも、上の子も一緒に話をしていました」
下の子に待ってもらう
「『待ってて』は上の子に言うもの、という固定観念を捨てて、下の子に『待ってね』をすればいいと思います。うちは、それで上の子は自分が優先されたことを実感して、駄々をこねななくなり、自分のせいで大泣きする下の子が可哀想と思うようで『いいよ、ママは赤ちゃんの所に行ってあげて』と言うようになり、下の子の世話中に私を呼ばなくなりました」
泣いてもいい、待てたら褒めてあげる
「上のお子さんが泣くことを気にしすぎているような気がします。『泣かせてしまった…』なんて思わなくていいと思いますよ。お母さんは一人なんだから待たせるのは仕方ない。“上の子優先”という言葉に縛られすぎているように思います。
上の子が泣いても焦らず『ごめんねちょっと待ってね~』って言葉をかけてあげればいいと思いますよ。その代わり終わったらオーバーくらいに『待たせちゃったね~』ってハグしちゃうとか。泣かずに待てたときは『お姉ちゃんすごい!!』ってすごく褒めます」
言ったことは必ず実行を
「上の子の突然の変化にとまどう」というお悩みに、専門家が回答したアドバイスをご紹介します。
(Q:相談者より)
ーーー「2才8カ月の息子と8カ月の娘がいます。下の子が生まれてから、軽い嫉妬や年相応のわがままはありましたが、とくに赤ちゃん返りもなく過ごしてきました。が、数日前から今までできていたことを依存してきたり、友だちや下の子にわざといじわるしたりと、困る行動が見られます。「なるべく上の子優先に」と思っているのですが、下の子もハイハイやつかまり立ちをして目が離せず、離乳食あげたり、なかなか今までのように相手もできません。下の子が動き始めるようになってきた今、どう対応したらいいでしょうか?」
(A:菅野先生の回答)
ーーー「下の子どもに手がかかるころになって、上の子の「こっち向いて」の注目行動が出てきたようですね。「どうしてできないの」と言いたくなりますが、上の子が今までできたことを「できない、やって」と言ってきたら、「一緒に手伝うからやってみようか」と応えてあげてください。実際は自分でできるのですが、ちょっと甘えてみたいのです。上の子の要望を受け入れ、落ち着かせてあげましょう。
そして下の子が眠っているときに、5分でもいいので、上の子と向き合って好きなことや得意なことなどを認めてあげる時間、つまり「上の子だけのママの時間」をつくるようにします。下の子のお世話で忙しいときに、上の子が何かを要求してきたときは、「待っていてね、〇〇ちゃんにおっぱいをあげたら、やってあげるね」と待ってもらい、必ず実行します。「待って」ばかりで行動を起こさないと、上の子の不信感につながります。「待てたね。えらいね」と認めることも忘れずにしましょう」菅野満喜子先生(元幼稚園教諭・幼児教室こんぺいと代表)
※たまひよプレミアム【専門家Q&A】からの引用です。
上の子優先を実践したくても、自分に余裕がないと頭の中もフリーズして、どうすればいいかよくわからなくなってしまいますよね。うまく優先できなくて上の子にワンワン泣かれてしまうと心が痛いけれど、「泣かせてしまった」と落ち込む必要はないのかも。先輩ママや専門家のアドバイスを参考に、ママとわが子に合ったきょうだいの子育てを楽しんでくださいね。(文・清川優美)
■文中のコメントは『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。