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パパの子育て参加で子どもの成長に差が!? パパはどのくらい育児してる? 

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imtmphoto/gettyimages

昔に比べて男性の育児参加がとても増えたと感じる今日この頃。育児に積極的に参加してくれるパパもいれば、あまり育児はしてくれないと嘆くママも…パパが積極的に子育てに関わると子どもの成長にどんないいことがあるのでしょうか。また、子育てに積極的でないパパに対して、ママはどうすればいい?パパの育児参加のメリットや、パパにかかわってもらうための対処法を教育学の専門家である、汐見稔幸先生にアドバイスいただきました。

パパの育児参加が子どもの成長に与える影響は?

パパが育児に参加するのとしないのでは、子どもの成長に差が出るものなのでしょうか。もし差が出るとしたら、パパが積極的に子育てに関わると子どもの成長にどんないいことがあるのか、パパが積極的に関わらない家庭の子に比べてどのくらい違うものなのか、汐見先生にうかがいました。

パパが育児に関わると子どもの社会性が高くなる

(汐見先生)「差はあります。父親が積極的に育児に参加してきた家庭と、ほとんどしてこなかった家庭とで、3歳になったときの子どもの社会性の育ちに差があるかどうかという調査が日本でも外国でもありました。結果はいずれも、父親が育児に関わってきた家庭の方が子どもの社会性の値が高いというものでした。

ここでいう社会性とは、社会性調査で使われているもので、友達関係とか意見をいう態度とか、他者への思いやり等で測ります。幼い頃に母親だけでなく父親も適宜育児場面にいると、たいてい両親で子どもに対して異なった対応が生まれます。母親は『あぶないからやめて!』と言うのに父親は『いいから、いいから、もっとやってみな』と言うなど。すると子どもは、大人は人によって異なる期待を私にするのだ、ということが次第にわかってきます。やがてママの前ではこう振る舞えばよい、パパの前ではああ振る舞えばよい、と行動を相手によって変えることができるようになります。状況を見てそれにふさわしく行動を変えることは社会性の一つですから、結果として父親が育児に関わっている家庭の方が子どもに社会性が育ちやすいということになるわけです。この差は、子どもが幼稚園に行ったりするようになると縮まりますが、微妙な差は残ります」

パパの育児参加で子どもの体験の幅が広がる

(汐見先生)「父親が育児に参加すると、子どもと一緒にする遊びが変わってきます。父親が仮に外遊びが好きとか物作りが好きというタイプであれば、子どもと遊ぶときにもそうした行為を選びます。それは母親だけで育児をしている場合には浮かばなかった発想である可能性があります。その意味で父親が育児に参加する方が、子どもの体験の幅が広がり可能性が高くなります。
また、父親と母親が一緒に育児しているときに示す夫婦の思いやりや協力の姿勢が、子どもたちに男女の関係のモデルを提供することになります。できたら仲のよい姿を子どもの前でみせてほしいですね」

パパの育児参加率の低いおうちのママの声

みんなのおうちのパパの育児参加の実態はどうなっているのでしょうか?育児参加率の低いおうちのママ声見てみると、パパに対する、あきらめ、いらだち、など不満が垣間見れられました。

中途半端な時間の帰宅で、子どもが覚醒

家に帰って来ないほうが、負担が減ります。中途半端な時間に帰宅されて、子どもが覚醒して寝ない!

ママが主導権を握っていたいから、パパは仕事優先で。でも…

わが家の夫は、今日から出張。当然のように私が仕事を休み、発熱した子どもを病院に連れて行きました。いえ、いいんです。わが家は、主導権を私が握っていたいので。夫は稼ぐのを第一優先でお願いしたい。でも、たまに家事育児は手伝ってくれるパパがうらやましくもなる。

子どもが熱を出しているのに、酔っ払っていびきをかいて寝る夫

うちなんて、小児科に連れて行ったら逆に病気をもらってくるから行けない。なんてほざいて一度も病院に連れて行ってくれたことなんてありません。夜に高熱になったりしたら病院に行かなくちゃいけないので私はお酒も飲めずにいるのに、夫は酔っぱらっていびきかいて寝ていてイラつきましたよ。誰の子どもだ!!!と。ただ、家事を手伝ってくれたので我慢できたのかも。

パパの育児参加率の高いおうちのママの声

では、パパが積極的に育児にかかわっているおうちのママ声には、どのようなものがあるのでしょうか。パパたちが育児のどの部分を担っているのかまとめました。また、共働き家庭ではそれぞれの仕事の事情も影響しているようです。

夫だけで子どもの検診や病院受診

うちは夫だけで検診や病院受診します。でも、だいたい「お母さんは?」って聞かれちゃうみたいです。40℃の熱が出ていて寝込んでいます。下の子も熱が出ているので看病しています。という理由だったので「じゃあ仕方ないねー」で済んだそうですが。母親は何している?みたいな雰囲気だったそうで…別に父親でもいいじゃんよーって思いました。

休日は夫が自主的に育児参加

夫の休日には、子どもたちのことをたくさんやりますよ!しかも自ら。3人目を産むまでは共働きだったこともあり、上2人が体調を崩した時や予防接種なども夫が小児科へ行っていました。症状などは一応時系列にしてメモしていましたが、私は出勤していました。

幼稚園や学校の平日の参観や懇談会にも参加

幼稚園や学校の平日の参観や懇談会は、夫だけで行きますよ。ある意味すごい!幼稚園はパパも結構いたけど、学校の懇談会なんてパパは0に近い。

妻と夫の分担のバランスが重要

突発的な休みは夫が休むことが多いかも。うちは夫の方が会社での自由度が高いので動けます。逆に私は正社員でもないし、参観だ、懇談だ、と希望休取っているので、さらに突発的に休むのは厳しいです。本当、バランスですね。

共働きだと、協力してもらわなければ成り立たない

うちは保育園と小学校のお迎えは9割が夫です。なぜなら夫のほうが帰宅時間が早いから。
残業もできないし(残業代がもったいないからさせてくれない)、会社の規定で副業もできないし、自然に給料が上がっていく時代でもない。夫一人じゃ収入は頭打ちです。それならと夫婦共働きを選びました。共働きなら、協力してもらわなければどうしようもないです。

子どもの行事に父親が来ない家庭が珍しいくらい

子どもの行事も、パパくるのー?が当たり前。私のまわりは、父親が来ない家庭が珍しいです。下の子どうするー?と聞けば、パパに休みを取ってもらって見てもらうよー。がサラッと出てくる。パパにお願いする、パパに見ていてもらうが普通に出てくる時代になりましたね。

パパが子育てに積極的でない場合はどうすればよい?

先程の汐見先生のお話から、パパの育児参加が子どもの成長に関わっているのがわかりました。でも、ママの意見を集めてみると、子育てに積極的でないパパも多いようです。そんな家庭のママはどうすればいいでしょうか。パパが育児に参加するよう、うまく促す秘訣はあるのでしょうか。

自分の思いを丁寧に話してみる

(汐見先生)「まず、自分の思いを丁寧に話してみてください。『怒らないで聞いてね』と言いながら、今こんなことが心配、つらい…、と語ってその解決のために一緒に考えてほしい、とパパも家庭人であることの大事さが伝わるように。そして、ちょっとでも育児や家事をするようになったら、怒らず、上手に褒めて、おだてて、『子どもに関わるって大事なのよ』とわかるように伝えてください。『そんなことをしたぐらいで育児をしているなんて偉そうにいわないで』と厳しく接することはできるだけ慎んでください。

ある保育園で、パパをどうすれば『育児・家事に参加させられるか作戦』をみんなで練ったとき、『あら、最近この子パパに似てきたわ。ねえ見て見て』などと子どもに関心を向けさせるとか、『どうしてパパがやるとそんなに喜ぶの、この子。くやしいわね』等と大げさに子どもがパパを求めていることを伝える、などがアイデアとして出ました。これも参考になりますね。

そして時々、結婚したときのことを思い出して、将来の家族の夢を語り合う時間を持つことが、意外とパパを家庭に向かわせる近道だと思います」

パパ育てを上手にしているおうちのママはどうしている?

なかなか育児をしてくれないというパパがいる一方で、こんなに育児に参加してくれているパパもいる…育児を積極的にやってくれるパパになるには、ママの働きかけがポイントのようです。

怒らずに、我慢して、ほめる、でイクメン育成

イクメンは嫁が育てる。たとえば、家を散らかすのは、腹立ちますよね。でも怒らず笑いに変えましょう。で一緒に片付けましょう。散らかしてないのに、なぜ私がって思うかもしれませんが、イクメンに育てるために我慢です。一緒に片付けしたらほめる。
「ありがとー。パパが手伝ってくれたからすごく早く終わったよ。」とか。

感謝の気持ちを伝えあう

うちの夫は、家事全般やってくれるようになりました。私がなんでもやることはせずに気が付いた方がやる、時間がある方がやる方式ですが、それをお互いに当たり前に思わず、「洗濯ありがとう」「ごはんありがとう。おいしいねー」と毎日お互いに感謝の気持ちを伝えあうようにしています。

子育てをするパパが心がけるとよいこと、気をつけた方がよいこと

家族のために、一生懸命育児に参加しようとするパパ。でも、なんか空回りしていたり、ママのイライラを増幅していたり…なんてことも。そこで、子育てをするパパが心がけるとよいこと、気をつけた方がよいことを汐見先生からアドバイスいただきました。

毎日ママの思いを聞いてあげ、共感をする

(汐見先生)「ママは日々の子育てで疲れています。仕事と違って子育てには明確な到達点がありませんから、こんなことがいつまで続くのかとふと思ったり、イライラして子どもにきつく当たって反省したり…。でも聞いてくれる人もいないから、自分の中にしまい込んだり…。ですから、パパにはまず毎日ママの思いを聞いてあげて欲しいのです。『今日どうだった?』これがキーワードです。

そして、ママがいうことを『だめじゃないか!』とか『そんなときはこうすべきだよ』などとわかったようなことをいうことは絶対にしないでください。ママはそんなことをパパから聞きたい訳ではないのです。そうではなく『そうか、大変だったねえ』などと相づちを打ち、共感することに徹してください。そして最後に『今日もご苦労さん。子どもはしっかり育っているよね』などと労ってください。その言葉をママは欲しいのです」

休みの日は、家族でどこかに出かけたり、ママを育児から開放してあげる

(汐見先生)「休みの日は、家族でどこかに遊びに出かけることを重視してください。その時ママが日頃自由に外に出られないことからくるストレスを発散できるような場所を選んでください。パパ自身も子どもと遊ぶことですっきりするような場がいいですね。また、時々『ママ、パーマかけといでよ。僕がこの子みているから』等とママを育児からちょっとだけでも解放してあげてください。
 
もっとも大事なのは、子どもや家族の将来を巡って夢のある会話が日々夫婦の間で行われていることだと思います。この人と結婚してよかったとママが思ってくれる内容は、徐々に進化していきます。それに応じることができたとき、パパが家庭人としても育っているといえるときなのです」

パパが育児に積極的な家庭では、ママが上手にコミュニケーションをとっているようですね。また、夫婦のちょっとした会話からママの気持ちも随分と変わるよう。ぜひできるだけパパにも育児に参加してもらいましょう!
(取材・文/武田さくら・真山りせ)

■汐見 稔幸先生
東京大学名誉教授・白梅学園大学名誉学長
1947年 大阪府生れ
東京大学教育学部卒、同大学院博士課程修了。
東京大学大学院教育学研究科教授を経て、2007年4月から白梅学園大学教授・副学長、
同年10月より2018年3月まで学長。

■関連:パパ涙目…「あっち行って!」「大っきらい!」パパイヤ期対処法

■文中のコメントは『ウィメンズパーク』の投稿を再編集したものです。

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