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「仕事の何倍も大変」4カ月半の育休を取得したパパが語る”家事と育児の無限ループ”のしんどさ

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Martinan/gettyimages

「家事」と聞いたとき、皆さんは何を思い浮かべますか? 大手広告会社でコピーライターとして働いていた梅田悟司さんは、育休を取得する前まで「家事=料理・洗濯・掃除・買い物」と思っていたそうです。でも実際は、たった4つではありませんよね。梅田さんは4ヶ月半の育休を通して、無限にある「名もなき家事」を知り、次のように考えが変わったそうです。

“家に帰ると、ごはんができている。部屋が片づいている。お風呂やパジャマとともに、寝る準備が整っている。これって実は、奇跡だったんだ!”

そして育休中の経験をもとに『やってもやっても終わらない名もなき家事に名前をつけたらその多さに驚いた。』(サンマーク出版)を執筆。「夫の枕元に置いてやりたい」「冒頭の数ページを読むだけで泣ける」など、多くの女性から共感の声が集まっています。

今回は、現在テレビ局や新聞社などさまざまなメディアから取材が殺到している梅田さんに特別インタビュー!「仕事よりも家事や育児のほうがずっと大変だった……」と実感した数々のエピソードを語っていただきました。

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育児休暇? いやいや、育児勤務!

――『やってもやっても終わらない名もなき家事に名前をつけたらその多さに驚いた。』、拝読しました。こんなに夫に読んでほしいと思った本は、今までなかったです!でも日本は今も昔も、家事や育児に関心を示さない男性のほうが多いですよね。梅田さんはなぜ育休を取ろうと思ったんですか?

「正直なところ、『育休、取るんだよね?』という妻の言葉に何も返せなかったからです(笑)我が家の場合、取るか・取らないかではなく、取ることが前提になっていたんですよ。」

――奥様、かっこいい……!!会社で「育休を取りたい」と言ったとき、周りの反応はどうでしたか?

「当時男性で4ヶ月半の育休を取得した社員はいなかったので、本当に取るとは思っていなかった空気でしたね。まぁ、僕自身も『やってみないと分からないな』という感じでしたからね(笑)。そこからは、育休を取得する手続きを社内の総務系の方に聞いたり、一緒に仕事をしているチームメンバーに毎日のように『育休取りますからね』と言い続けて、ようやく取得できた感じですね。」

――書籍にも書いてありましたが、育休を取る前は「休みの間、息抜きをしながら将来のことでも考えよう」と思っていたんですよね。どんな1日をイメージしていたんですか?

「オムツのCMで描かれるような、笑顔あふれる生活をイメージしていました(笑)でも実際に家事育児に携わってみると、笑顔になる瞬間もありましたが、やることが山のようにある過酷な日々で……。

このとき感じた『空想と現実の差』は、世のなかにおける、家事育児に対する男女の意識の差だと感じました。とはいえ僕も、育休を取得していなかったら家事育児の大変さには気付かなかったと思います。」

家事と育児の無限ループは仕事の何倍も大変

――梅田さんは以前ツイッターに「仕事よりも家事のほうが大変だ」と書いていましたが、何が一番大変だと思いますか?

「大変だと感じる瞬間はさまざまありますが、極度の緊張状態にある育児と、連なるようにやってくる家事ですね。それが合わせ技で来るからタチが悪い(笑)
我が家では初めての子どもだったので、右も左も分からない状態で育児が始まりました。自治体や産婦人科・産後院で基本的なことは教えてもらえるものの、その通りにはできない。あせる。ネットで調べる。その通りにはならない。というループにハマりました。
特に赤ちゃんの頃はあらゆることが死に直結しそうな気がして、かなり緊張していたと思います。振り返れば、あんなにピリピリすることもなかったと思いますが……。」

――でも、我が子のことを思うとつい緊張してしまうんですよね。

「細かくやろうとすれば無限にあるにもかかわらず、家事を完璧にやろうとし過ぎていたのかもしれません。朝起きたら朝食の準備をして、洗濯や掃除を始める。隅々まで気を配っているとあっという間にお昼になり、昼食の準備。それが終わったら食器を片付けて、洗濯物を畳んだり、お風呂を洗ったり。そうこうしていると、いつの間にか一日が終わっている……。

最初はやり切った感・充実感があるのですが『これ、いつになったら終わるんだ?』と疑問が生まれた瞬間から、本当の勝負が始まった感じです(笑)。」

――その勝負が始まったのは、育休を取得してからどれくらい経った頃でしたか?

「家事育児にかかわるようになって一週間後からだったと思います。一週間は『新鮮さ』で乗り切れたんですよ(笑)。でも1ヶ月やってみると新鮮さがなくなり、真の大変さが見えてくるといいますか……。育休を少なくとも1ヶ月、可能であれば2ヶ月取って家事育児を一通りやってみると、今まで見えなかった世界が見えるようになると思いますよ」

子どもの「手伝いたい!」を大事にしたい

――家事のなかには、「一人だとスムーズにできるけど、近くに子どもがいると全然進まない!」っていうものもありますよね。

「子どもが1歳を超えたあたりからは、洗濯物を畳む家事が思うように進まなくなりました。名もなき家事で表現するならば『洗濯物をたたんでいると子どもが寄ってきて手伝ってくれるものの、実際は散らかすだけで同じ洋服を何度も何度もたたみ続ける家事』です。命名は『たたみ職人』でしょうか……。」

――さすが梅田さん!ぴったりのネーミングです。自分は職人だと思えば、洗濯物をたたみ続ける家事も精神修行だと思えるかもしれません(笑)ちなみに、この家事について梅田流改善策はありますか?

「残念ながら、ないですね(笑)例えば食事をつくるときも手伝おうとしてくれるんですけど、どうしても時間が取られるんですよ。卵を割ろうとして殻が混入する。かきまぜようとしてこぼす。『もう一個』といって、無駄に卵が減っていく……。

でもそれって、『手伝いたい!』という気持ちの現れですよね。大人がやったほうが無駄なくできるのはわかっているし、『こんなに時間がかかる予定じゃなかったのに……』と思うこともありますけど、やっぱり子どもの気持ちをむげにはしたくない。だから、飽きるまでやらせる!納得するまでやらせる!僕はそれが一番なんじゃないかと思っています。時間はどんどん無くなりますが(笑)。」

インタビュー後編では「妻をリスペクトするようになった理由」を語っていただきました。
(取材・文/華井由利奈)

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