小脇美里、元ギャルのカリスマプロデューサーが母親失格かもと悩んだ日々を告白
高校時代よりギャル雑誌などで読者モデルとして活躍。大学卒業後、ウエディングドレスのデザイナー、ファッションエディター、人気アーティストのスタイリストなど多岐にわたり活躍。わたしたちの気持ちをわかってくれると、同世代から圧倒的な支持を得ている小脇美里さん。
以前より大の子ども好きだったそうですが、第1子の男の子を授かった4年半前は想像以上にハードな育児に驚いたといいます。「泣いたり笑ったり。子育てって、感情が忙しい」という小脇さんの育児コラムスタートです。
超心配性の私。産後はいっぱいいっぱいでした
はじめまして。やんちゃな息子と毎日バタバタしている、母歴4年半の小脇美里です。実は私、まわりの人もびっくりするほどの超心配性&超まじめな性格でして…。息子を授かってからここまで、本当に異常なほどに『真剣』に育児をしてきました。今振り返ってみれば、何をそんなにかたく考えていたのだろう?と笑い話のようなことだらけなのですが、当時の私は生まれてきた命の重みに、うれしさと同時に、ものすごい責任を感じ「とにかく失敗してはいけない!」と自分自身をとても追いつめていたような気がします。その一つのエピソードとして、妊娠中は「たまごクラブ」を、息子が2才になるまでは「ひよこクラブ」を定期購読して、参考書のように読んで過ごしていました。毎月届く「ひよこクラブ」を読んでは、ホッと安心したり、ほかの子と息子の成長を比べて不安になったり、誌面のようにうまくいかなくて落ち込んだり…。私にとってすごく思い出深い雑誌です(笑)。
実は産後すぐにも、「育児のコラムを書きませんか?」と何度か出版社さんなどから声をかけていただいたこともあったのです。でも、当時の私はとにかくいっぱいいっぱいで、精神的にも体力的にも余裕がまったくなく、書くことができませんでした。
そんな私ですが、あのいちばん大変だった新生児期〜2才をなんとか過ぎ、もちろん今も毎日あわただしく、日々悩みは尽きないのですが…。仕事柄、たくさんのママや育児の専門家と呼ばれる方と出会う機会も多く、この4年で出会った方の数はだれにも負けないような気がします。
だからこそ、さまざまな方の意見も踏まえて『ほどよく真剣に』たまには『手を抜いて』、私らしい育児が少しずつできるようになったのかなと感じています。きっと今まさに新米ママとして、いちばん大変な時期の「ひよこクラブ」読者の皆さんに、ちょっとだけ先輩なママとして「大変だよね。わかるよ〜」と共感を寄せられたらと思い、連載をスタートさせていただきました。
子育てはしんどい。でも最高に幸せ!
もともと、大学で幼稚園教諭、保育士の資格も取るほど子どもが大好きで、ずっと子どもが欲しかった私でも、最初の1年は正直「子育て大変すぎる…」「こんなはずじゃなかった」「母親失格かも」と何度も悩んで、泣き続ける息子を前に私も号泣…みたいなときもありました。
だけどある日ふと、「赤ちゃんも生まれたばかり、私もママになったばかり。うまくいかないのが当たり前」って気づいた瞬間があって。そこで少し楽になりました。だから今、読者のママで「大変!!」って泣きだしたいママがいても大丈夫。みんな同じです。
子育てって、本当に楽しくてしんどくて。幸せだったり、つらかったり。泣いたり、怒ったり、笑ったり。自分の感情がこんなに忙しくなるなんて思ってもみませんでした。でもやっぱり、子どもを育てるって最高にHAPPYで、過ぎてしまえばあっという間で。いちばん大変な今を頑張るママの心を少しでも軽くし、読んでくださった方がふっと肩の力を抜いて、息抜きができるような連載になったらうれしいです。
生まれたばかりの息子と
待望の出産でしたが、このときの私は、小さな命への責任とプレッシャーで、押しつぶされそうになっていました…。
抱っこでクタクタに
息子は、とにかくずーっと抱っこしていないと泣くタイプ。ほぼ24時間抱っこ生活で、私も抱っこひももクタクタに(笑)。
(撮影/辻田美咲[miicha]
構成/ひよこクラブ編集部)