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どんなときに「キャッシュレス決済」が有効? 増税後の実情

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高価な食料品
cyano66/gettyimages

最近よく見聞きするようになった「キャッシュレス決済」。
キャッシュレス決済とは、その名の通り、現金を使わない決済のこと。スマホの画面上にバーコードなどを表示して支払いをする「○○Pay」といったスマホで決済できるものだけでなく、クレジットカードやデビットカード、Suicaなど電子マネー決済も「キャッシュレス決済」に含みます。

2019年10月1日以降、消費増税に対する緩和策として「軽減税率」と「ポイント還元制度」、2つの新しい仕組みがスタートしました。

今回記事では、軽減税率で変わった買い物レシートの着目ポイントやライフスタイル別のキャッシュレス決済ツールの選び方をファイナンシャル・プランナーの海老原 政子さんに教えてもらいます。

関連:消費税増税や幼保無償化などの変化が家計に与える影響

筆者:海老原 政子
ファイナンシャル・プランナー/住宅ローンアドバイザー

生命保険募集人の経験から、ライフプランの重要性に目覚めFP資格を取得。結婚や出産など人生の節目におけるお金のアドバイスができる専門家。生命保険の見直しや住宅購入相談、家計改善アドバイスが好評。

軽減税率が導入されてレシートが変わった!?

「軽減税率」によって、10月以降であっても、食料品や新聞の購読料など暮らしに必要な物品に対する消費税率は8%のまま据え置きに。同じ店頭に並んでいても、消費税率が8%の商品と10%のものが混在する状況となりました。軽減税率の対象になる商品をめぐり、たとえば生理用品が消費税率10%なのはいかがなものかとSNSで話題になったこともあるようです。

10月1日、軽減税率の導入初日には、さまざまな店舗で消費税の計算ミスも起こってしまいました。また、テイクアウトができるお店で「持ち帰り」申告して買った人が店内利用をすることを差す「イートイン脱税」という呼び名も生まれました。
みなさん、覚えていますでしょうか?

軽減税率導入後、たいていの買い物レシートには軽減税率の対象かどうかを示すマーク(商品名の前に「※」など記号をつけて判別する店舗が多い)と、消費税率毎の小計欄が記載されるようになりました。ますますレシートが長くなった気もします。

買い物レシートにはこのように情報が詰め込まれています。筆者もこの10月から買い物レシートを保存してみていますが、税額計算ミスの発見だけでなく、具体的にどんな商品が軽減税率の対象なのかもわかりますし、10%の消費税額欄をチェックすることで、「我が家の家計がどれだけ2%増税の影響をうけているか」を把握することも可能です。

消費増税前後の家計支出の変化を把握するためにも、しばらくの間は買い物レシートを保存してときどき見返して、今後の家計改善につなげていくことをおすすめします。

ライフスタイルに合わせた使い分けがコツ

大掛かりなポイント還元キャンペーンで認知度が高まったスマホ決済ですが、コンビニやスーパーなど実際の店舗に加えて、インターネット通販でも支払いの際にさまざまな決済方法を選べるようになってきました。

店毎にクレジットカードや決済手段を使い分ける方法もありますが、これまで現金払いだった人がそのような使い分けをするのはストレスではないでしょうか。また、使い分けるほど還元ポイントも分散され、使いにくくなりがちです。

キャッシュレス決済を上手く使うポイントは、自分のよく利用する店舗・通販サイトでもっとも還元率が高い組み合わせのクレジットカードや電子マネー、スマホ決済を使うこと、これに尽きます。

以下に、利用パターン毎に有利な組み合わせをまとめてみました。

ネット通販を利用する人は通販会社のクレジットカードとスマホ決済を連携して決済&ポイント還元率アップの日にまとめ買いがおすすめ!

大手インターネット通販モールをよく利用する人の中には、モールで推奨するクレジットカードを持っている人が少なくないと思います。
そうした買い物パターンの人におすすめなのが、モール推奨のクレジットカードにスマホ決済を紐づけ、リアル店舗ではスマホ決済、ネット通販ではスマホ決済の残高払いが可能であればそちらを使い、できないショップではモール推奨のクレカ払いで買い物するパターンがおすすめです。

たとえば、楽天Payに楽天カード、PayPay にYahooカードを連携させるといった方法ですね。

買い方もひと工夫してはいかがでしょう?
保存がきくような商品を「○○カードの日」「ゾロ目の日」といったポイント還元率が高くなる日に集中してまとめて買う等が考えられます。ただし、買いすぎる傾向がある人にこの手法は向きません。むしろ、「今週の予算は●万円まで」として一定期間に一定金額をチャージしたり、予算の設定をしたりすることをおすすめします。

電車やバスを利用する人にオススメなのが交通系電子マネー!

通勤や出張で公共交通機関をよく利用する人は、キオスクなどエキナカのお店や駅前のコンビニなど交通系電子マネーが使える店舗での買い物も多いと思います。

電子マネーとクレジットカードが一体となったタイプのカードを利用するか、電子マネーにクレジットカードを紐づけて、電子マネーが使えないお店では交通系電子マネーに紐づけたクレジットカードを利用するようにすれば、支出管理もラクラクです。

ただ交通系電子マネー利用で注意すべき点がひとつあります。それは、電子マネーを利用するだけでポイント還元とはならず、事前のWEB登録が必要なことです。

SuicaであればJREサイトに、PASMOであればPASMO専用サイトで事前に使っている電子マネーを登録する必要があります。登録後の利用実績に応じてポイント還元が行われるため、まだWEB登録していない人はすぐに登録をしてくださいね。

キャッシュレス決済はもろ刃の刃!使い過ぎてしまう残念な人も

決済手段が増えてポイント還元というおまけがつくことはキャッシュレス決済の利点でもありますが、使い過ぎてしまうという可能性も大いにあります。キャッシュレス決済を利用すればするほど、買い物した日と銀行口座から利用代金が引き落とされる日がずれることから「いくら使ったのか」把握が難しくなるからです。「節約したつもりで支出が増えていた!?」なんてことにもなりかねません。

これまで現金払いを貫いてきた人に多い、「財布の中のお金で暮らしていれば何とかなる」という考えが根底から崩れてしまうため、これまで通りの支払いを続けるのもひとつの考え方です。キャッシュレス決済をはじめて試みるのであれば、行動範囲でもっとも使えそうなクレジットカードあるいは電子マネーを1種類決めてつくり、それを使いながら買い物のマイルールをつくっていくほうが使いすぎないかもしれません。

関連:実際キャッシュレスってお得なの…?乗り遅れないためのコツを聞いてみた

お財布から取り出す1万円札とクレジットカードで決済する1万円。5千円ずつ2回電子マネーにチャージして使う買い物。金額にすればすべて「同じ」1万円ですが、使う側の気持ちはかなり違ってくるのではないでしょうか。

利便性やポイント還元といったキャッシュレス決済のメリットを享受するには、これまでの買い物傾向の分析や、ポイント狙いの買い物やポイント利用だからと簡単に決済してしまう自分の買い物欲をどう抑えるか、自分なりの買い物ルールの徹底が必要になってきます。

消費増税の10月からまだ日も浅い今が、買い物行動を振り返るチャンスです。
年末商戦前で冷静さを失う前に、初心にかえり買い物レシートをもらって見返す癖をつける。WEB明細を毎日確認してスクリーンショットに残しておく。通帳記帳して預金残高の減りに目を配るなど家計支出の変化を見逃さないよう意識して支出の「見える化」してみてはいかがでしょう。

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