先着4,000万人!マイナポイントとは?どうやって申し込むの?利用方法は?
今年の秋から、マイナポイントという新しい制度が始まります。これはどのようなポイントなのでしょうか?また、誰でも手軽に利用できるものなのでしょうか?今回はマイナポイントについて、申し込み方法や上手な使い方をご紹介します。
前佛 朋子(ぜんぶつ ともこ)
ファイナンシャル・プランナー[CFP(R)認定者]、ライター、整理収納アドバイザー
家計コンサルティングZEN 代表
家計見直しと暮らしの整え方を伝える相談室
ライターとして活動していたが、お金の使い方を整える大切さに気付き、ファイナンシャル・プランナーとなる。お金と暮らしの整え方を伝授して不安を安心に変えるサポートを行う。家計見直し、家計診断、ライフプランの他、遠距離介護の相談も受けている。
マイナポイントってなに?
マイナポイントとは、キャッシュレス決済サービスを利用して買い物をすると、その額に応じてもらえるポイントのこと。国が実施する消費活性化策の1つで、2020年9月1日から2021年3月31日まで実施されます。
もらえるマイナポイントは買い物額の25%分で、1人当たり5,000円分が上限となります。つまり、2万円の買い物もしくはチャージをしたら、5,000円分のポイントがもらえるのです。
マイナポイントをもらうは、マイナンバーカードが必要です。また、利用できるキャッシュレス決済サービスは1人1つで、あらかじめ申し込みをする必要があります。マイナポイントには国の予算があり、予定されているのは先着4,000万人分とのこと。ただ、9月に入ってから予約開始の決済サービスもあるので、慌てることなく利用する決済サービスを検討しましょう。
▽下記では対象となるサービス一覧がわかります。
総務省「対象となるキャッシュレス決済サービス検索」
マイナポイントの申し込み方法を教えて
マイナポイントはマイナンバーカードを準備した上で、スマートフォンからは「マイナポイントアプリ」を使い、パソコンからは「「マイキーID作成・登録準備ソフト」を利用して、手順に沿って申し込みます。
1)マイナンバーカードを準備する
まだマイナンバーカードを持っていない場合は、すぐに取得の手続きをしましょう。マイナンバーカードの取得には約1カ月かかるようです。
2015年5月以降に、お住まいの市区町村からマイナンバーの通知カードが届いていると思います。それに付いている「マイナンバーカード交付申請書」がある方は、スマートフォン、パソコン、郵送のいずれかの方法で申請します。また、街中の証明用写真機にはマイナンバーカードの申請ができるものがあります。
もし交付申請書を持っていない場合は、マイナポイント事業のサイトからダウンロードするか、市区町村の窓口で発行してもらいましょう。
マイナンバーカードができたら交付通知書が届くので、記載してある必要書類を持参して、市区町村の交付窓口で受け取ります。その際、数字4桁のパスワードを決めますが、これは大変重要ですので、忘れないようにしておいてくださいね。
2)マイナポイントを予約する(マイキーIDの発行)
マイナポイントをスマートフォンから予約する場合は、マイナポイントアプリをインストールします。パソコンから予約する場合は、ICカードリーダライターを用意し、「マイキーID作成・登録準備ソフト」をインストールします。
次に、アプリやソフトの手順に沿って、「マイキーID」を取得します。その際、マイナンバーカードの取得時に決めた数字4桁のパスワードが必要です。マイキーIDが取得できれば、マイナポイントの予約は完了です。
3)マイナポイントを申し込む
マイナポイントの予約(マイキーIDの発行)ができたら、マイナポイントの申し込みへと進み、利用するキャッシュレス決済サービスを選びます。希望する決済サービスを1つ選んだら、手順に沿って申し込みをします。ここでもマイナンバーカードの数字4桁の暗証番号が必要になりますのでお忘れなく。
▽マイナポイントの予約・申込方法についてくわしくは下記をご参照ください。
総務省「マイナポイントの予約・申込方法」
なお、スマートフォンやパソコンからの手続きが難しい場合は、マイナポイント手続きスポット(コンビニに設置してあるマルチコピー機・ATM、携帯ショップ、市区町村窓口、郵便局など)でも手続きできますので、ご利用ください。
ただし、1つだけ注意点があり、一度申し込んだキャッシュレス決済サービスを変更することはできないのです。そのため、よく検討した上で決済サービスを選びましょう。
マイナポイントの上手な使い方
マイナポイントが使えるのは、1つのキャッシュレス決済サービスのみ。そこで、決済サービスを選ぶときは、いつも行くスーパーなどで使えるものを選ぶとよいでしょう。
あるいは、電子マネーやスマホ決済サービスに2万円をチャージして、確実に5,000円分のポイントをもらうのもよいかもしれません。
また、マイナポイントは子どもでも申し込むことができます。本来、マイナポイントは本人名義のキャッシュレス決済サービスで申し込む必要があります。しかし15歳未満の子どもの場合は、法定代理人(親)が申し込み、親名義のキャッシュレス決済サービスを利用することができるのです。ただし、親と同じ決済サービスは利用できません。キャッシュレス決済サービスはスマホ決済やクレジットカードだけではなく、Suicaなどの電子マネーも利用できるので、使いやすいものを子どものマイナポイントとして申し込んでもよいでしょう。
マイナポイントで還元されるのは上限5,000円ですが、夫婦なら合計10,000円分、子どもの分も登録すれば、その分還元ポイントが増えることになります。ここは見逃せないですね。どの決済サービスなら上手に使いこなせるかをよく考えて、マイナポイントを申し込みましょう。
※この記事は、2020年8月13日現在の情報をもとに執筆しています。
マイナポイントは、マイナンバーカードを使って、1人につき1つのキャッシュレス決済サービスを申し込むことで、上限5,000円分のポイントがもらえるのでしたね。よく行くお店で使える決済サービスを利用したり、電子マネーやスマホ決済にチャージしたりして、効率よく確実にポイントをもらえるようにしましょう。また、子どもも含め家族全員で申し込むことで、もらえるポイントを増やすことが可能です。ぜひ上手に活用してくださいね。